2月になって早十日。

店先では春色の商品が増えてきていますが、外はまだまだ冬真っ盛りですね。インフルエンザも過去最多の流行だというし…。

特に雪国では、一年で最も雪に悩まされる時季でもありますね。お住まいの皆様は慣れていらっしゃるかとは思いますが、どうぞお大事にお過ごし下さいませ。

 

さてさて。小正月から2月上旬になると節分やバレンタインデーを連想される方も多いかと思いますが、私は別のものも二つ思い出します。

寒鱈とナマハゲです。

 

 

寒の入り(=小寒。今年は1月6日)~節分(=2月3日)までに獲れる真鱈(マダラ)を「寒鱈」と呼ぶのですが。

身の部分はもちろん、内臓や頭、しっぽまで余すところなくいただきます。

…とエラそうに書いておいてアレですが、すみません。私、その…内臓系が全般的にダメで、実はみぞれ揚げしか食べられません…でも大好きです!んめ!!

 

実家の方の酒田では、毎年「酒田日本海寒鱈まつり」が開催されています。1月27日~28日に行われ第32回目となった今年も大盛況だったようです。

久しく行っていないけれども、きっと今年も雪の降る寒い中、きっと身も心もアッツアツのおいしい楽しいお祭りだっただろうなあ。

 

なお、寒鱈祭りは酒田の他に

 

 

寒鱈まつりに限らず、近年の「○○まつり」はどちらかというと「食」のイベントといった意味合いが多いようですが。

秋田県にかほ市の金浦(このうら)で立春に行われる「掛魚(かけよ)まつり」は、300年以上も続いている伝統的な祭だそうです。

金浦漁港から金浦山(このうらやま)神社まで寒鱈を担いで練り歩き、寒鱈を奉納し金浦神楽(きんぽうかぐら)を舞って感謝を捧げ、そして豊漁や海上安全を祈願するとのことです。

 

以前、母から「寒鱈かねば根性(こんじょ)がら」という言葉を聞いたことがあります。「冬が旬で栄養豊富な寒鱈を食べないと、根性が枯れてしまう」とか、そういった意味らしいです。

そう言い伝えられるほどに、寒鱈は遠い昔から日本海沿岸の人々にとって冬の恵みだったのですね。

 

実家といえば、お付き合いの関係でよくいろんな旬の魚介類をいただいていたのですが。やはりこの時季のメインは寒鱈でした。

夜8時頃になると、その日の家事を終えた母が大きな寒鱈をよくさばいていたものです。

 

 

「出刃包丁使って危ないし、すごく集中するから」という理由で、母が魚をさばく時は「もういいよー」と言われるまで誰も台所には入らない、という決まりがありました。

だけど、中学生のある日。

家事に仕事に疲れた母の手伝いをしたい。魚をさばく技術も教えてほしい…と思った私は、禁を犯して台所に入りました。

 

 

…ナマハゲ、子供の頃はスーパーの出入口にいたのにいつの間にか見かけなくなったなあ…

と思っていたら、家の中にいました…。

 

そういえば、去年2018年にナマハゲが「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとして無形文化遺産に登録されましたね。

ナマハゲも寒鱈まつりも、これからもずっと大事に愛されて続いていってほしいと思います。

 

余談。

帰省の際にはいつも 鶴岡市立加茂水族館 へ行くのですが。

 

 

クラネタリウムと共に楽しみの一つです。こちらもナマハゲや寒鱈まつり同様、ずっと続いていってほしいと思います。