◎おでかけ・みちこ vol.45 掲載記事
文/藤原 里香 写真/加賀谷 仁志

進化する狩猟食文化

熊カレー
ゴロンと大きめの熊肉が柔らかく煮込まれた熊カレー。コクがありまろやかな熊肉の味わいがカレールーに溶け込んでいる。この味わいにハマり、レトルトを土産にする人もいる。
1,250円・税込(サラダ付き)

熊カレー

ツキノワグマの生息地として知られる秋田県中央部の山塊。この山裾を走る国道46号沿いに道の駅・協和がある。玄関前に連なる「きょうわジビエ」と書かれた気になるのぼり旗に惹かれ立ち寄ってみた。

店内レストランでは熊カレー、さらに土産物としてレトルトパックの熊カレーを販売している。近隣で獲れた熊肉を時代に合わせたメニューにしているのだ。熊鍋など昔ながらの郷土料理として食べさせる店はあるが、カレーとして手軽に食べられるのは珍しい。先日までは熊肉や鹿肉の缶詰も販売していたが人気が高く売切れてしまい、ただ今製造中とのこと。昔から秋田の美食のひとつとされてきた狩猟の食文化。ブラッシュアップされたジビエな味を楽しみたい。

レトルトの熊カレー
持ち帰りにはレトルト熊カレー1,100円・税込。このほか「道の駅」では、地元の食材を使ったオリジナル商品を企画している。
道の駅・協和
「道の駅」の北側は延々と続く山塊。山の恵みが地域の特産品に。

道の駅・協和「四季の森」
秋田県大仙市協和荒川字新田表15-2
TEL 018-881-6646
[定休日]無休
[営業時間]
売店9:00〜18:00(11〜4月は〜17:00)、レストラン11:00〜17:00(LO16:30・通年)