◎おでかけ・みちこ vol.43 掲載記事
文/鶴岡 彩 写真/佐藤 到
希望色のタイル
女川スペインタイル
道の駅・おながわのショップや壁面をカラフルなスペインタイルが彩る。制作するのは「みなとまちセラミカ工房」。
代表の阿部鳴美さんは震災の津波で自宅も古里も流された。失意の底でスペインタイルに出会い、明るい美しさに心を奪われた。「色をなくした女川をタイルで飾ろう」。技術を学び2012年に工房を設立。茶色い素焼きにきれいな色をのせる作業に、一から復興を目指す街の姿を重ねた。
作品は人々に元気を与え、復活した店や施設、被災した人の新居の表札などに使われて、今では街のあちこちで見られる。
工房ではショッピングの他、絵付け体験ができる。2枚作るうち1枚を「道の駅」に飾るプランが人気だ。何百年と色あせない1枚を女川に残してみては。
道の駅・おながわ
宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目66
TEL 0225-24-8118
[営業時間]
店舗・施設による
※ハマテラス内のトイレ、授乳スペース、情報コーナーは24時間利用可能
みなとまちセラミカ工房
道の駅・おながわシーパルピア内
TEL 0225-98-7866