東北地方は6県のはずなのに、なぜか関東地方では「東北は茨城県も入れて7県でしょ?」と言われることが。 山形県から見た茨城県&関東、茨城県から見た山形県&東北について、時には大きく脱線しながらノリツッコミ満載でお送りいたします。

『このレポートは、「日本の廃道」2011年12月号および2012年1月号に掲載された「特濃廃道歩き 第36回 深浦営林署 追良瀬川森林鉄道」を加筆修正したものです。当記事は廃線探索をテーマにしており、不用意に真似をした場合、あなたの生命に危険が及ぶ可能性があります。当記事を参考にあなたが廃道へ赴き、いかなる損害を受けた場合も、作者(マイみちスト)およびみちこ編集室・道の駅連絡会は責を負いません。』

 青森県の「オイラセ」といえば、ほとんど誰もが、あの日本一有名な渓流を思い浮かべるであろうが、同音異字で「追良瀬川」というのが県の西の外れのにある。

 奥入瀬には、バスの通う道路やハイカーを誘う歩道があるが、追良瀬にそれらはない。あるのは、かつて存在した森林鉄道の打ち崩れた残骸のみ。

 登山道すらない渓流の奥深く、全長17kmに及ぶ軌道の終着地を求める三人の探索が、いま始まる!

所在地

青森県西津軽郡深浦町

追良瀬川森林鉄道のスタート地点は、日本海の傍らに横たわる、野晒しのような小駅だった。

軌道跡の数少ない現代文明との接点が、この写真に写っている。貴重な遺構を現地調査で見つけ出した。

踏み板が半ば失われ、まるで線路を空中にぶら下げたような吊橋に挑む場面があった。危機一髪、三人の探索者は前進を続ける!

これはっ!!!

全ての林鉄探索者が渇望して止まない宝物が、この極めてマイナーな路線に、なんと手付かずのままッ、潤沢にッ! うわーっ

消えかけの痕跡を拾い集めながら、恐ろしいほど緑濃い白神の深奥へ、飛沫と共に驀進した我々は、その本懐を達したか、否か。

 2月初週ごろ 連載開始予定。

 乞うご期待!