こんばんは。
お酒をこよなく愛するオヤジ女子「新橋です。」
津軽では冷たい風が吹き始め、熱燗が恋しい季節がやって来ました。
熱燗に焼き鳥、熱燗に新鮮なお刺身、熱燗に乾物…今年も熱燗で冷え切った心と体を温めようと思います。
さて、皆さんは黒石産「ムツニシキ」をご存知でしょうか?
かつて青函連絡船で担ぎ屋(行商)のおかあさん達が運んでいた米で、海をまたいだ函館では「幻の米」と呼ばれていたそう。
収穫量などが難点となり作付けが途絶えましたが、寿司米としてピッタリだという付加価値を持ったお米として2015年から再び栽培に挑戦し、昨年2018年11月1日…そう!お寿司の日に復活デビューを果たしました。
先日、黒石市にある松の湯交流館にて試食会が行われました!
今回は試食会の様子や「ムツニシキ」と黒石市の街並みの魅力をご紹介して行きたいと思います!
お寿司に日本酒…最高です!
「さぁー!へば紹介ばはづめっどー!」
(※訳「それじゃあ紹介を始めますよ!)
日本最古のレトロ消防車や大正時代の歴史ある建物などが今も残る黒石市。
江戸時代前期から続くアーケード状の通路・中町こみせ通りは「日本の道百選」にも選ばれ、黒石駅から徒歩10分ほどの場所にあります。
こみせとは雪よけの屋根の事で夏は暑い日差しから、冬は積もった雪から守ってくれます。
昔ながらの情緒溢れる街が写真からも伝わりますでしょうか?
今回、試食会が行われた「松の湯交流館」
かつて地元の人々に愛された銭湯で、屋根を突き抜けた松の木が何とも印象的な松の湯。
江戸時代当初は旅館だったと伝えられ、その後銭湯に生まれ変わったそう。
この場所は昔から人々の疲れを癒したり人々のコミュニケーションの場所でもあったんですね。
平成5年、銭湯としての姿は終えましたが、散策の休憩や案内所、黒石の文化に触れられる場所として当時の姿そのままに平成27年「松の湯交流館」として生まれ変わりました。
さて、いよいよ試食会の様子を…!
「ムツニシキ 」は昭和46年、青森県の推奨米としてデビューしたお米でしたが、背丈が高くて倒れやすく、量があまり採れないことから幻となってしまったお米品種です。
味わい深く「おかず要らずのお米」とも言われ、お酢との相性も良く、芯がある味わいがお寿司にぴったりだと言われて来ました。
以前からムツニシキに地域ブランド食材を模索していた黒石市・高桶憲市長が着目し、お寿司に合うという付加価値を持ったお米として復活させようと計画。
2015年に地元地域の若手農家グループ「南黒おこめクラブ」に委託し、栽培を始め、2018年11月1日「すしの日」に合わせて青森県内25店舗のお寿司やさんで使い始めました。
早速試食を…
「こりゃ美味しい!」
思わずぽろっと言葉が出ました(笑)
お米からはほのかな甘みを感じましたが、ネタの邪魔をしない甘さで、芯のある食感があり豪華なネタに負けないくらいお米の存在感が感じられました。
向かいに座っていた地元のお米アイドル・ライスボールの美土里ちゃんは実はお刺身はちょっと苦手…だったそうですが「美味しい!お米でこんなにお寿司の味って変わるんだ!」と感動してました。
先つけに「黒石産さもだし」が出たので…ここは日本酒で…
黒石の地酒「菊乃井」です。
他にも菊乃井の仕込み水やりんごジュースなどのノンアルコールドリンクも準備されていました。(私はずっと日本酒を堪能してましたが)
目の前に飾られていたムツニシキの稲穂。
稲穂にひげが無いのが特徴的だそう。
黒石SWEETS!食後のデザートも頂きました。
「アプフェル・シュトゥルーデルアイスクリーム添え」と「黒石1号のスライス入りアップルティー」
りんごをシュトゥルーデル生地で調理したりんごを巻いたものだそうで、程よい甘さとりんごの酸味のバランスが良いスイーツでした。
私は添えられたバニラアイスクリームをつけながら食べてみたのですが冷たくて甘いバニラが美味しさを引き立ててましたよ。
黒石には美味しい食べ物もたくさんありますね♪
さて、今回は幻の寿司専米ムツニシキの試食会の様子をご紹介いたしました。
県内外、そして海外からの観光客の方にもぜひ味わって欲しいムツニシキ
「ここでしか味わえないグルメ」をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか?
※ムツニシキ 提供店などについては以下のサイトをご覧ください。
http://sushi-aomori.jp/news/detail.php?id=12