未確認生物は
今も山の中にいる!
【岩手県】道の駅・白樺の里やまがた
今では地域のシンボルに 未確認生物「ガタゴン」
盛岡市と久慈市をつなぐ国道281号沿いに建つ道の駅・白樺の里やまがたの前にある緑色の物体。遠くからも認識できる巨大物に目を奪われたドライバーも多いだろう。この正体は、未確認生物「ガタゴン」の卵である。
田端幸司センター長によると、平成4年(1992)、旧山形村(現久慈市)の豆畑から不思議な足跡が発見されたという。長さ約22センチ、最大幅が約15センチでフォークのような形をしていて、約20メートルにわたり続いていた。鑑定を日本モンキーセンターに依頼したが、正体は分からずじまい。その未確認生物は「ガタゴン」と命名され、地域おこしにも一役買っている。
地域では、「ガタゴン祭り」のほか、小学生によるイラストコンクールも開催されている。そこで、「道の駅」のスタッフにも、自分たちが想像するガタゴンを描いてもらった。森の住人のような絵を手に田端センター長は、「ガタゴンはいると思いますよ!」と力強く言う。地域の人それぞれの心の中にガタゴンが棲んでいるのだろう。
■道の駅・白樺の里やまがた
所在地/岩手県久慈市山形町川井8-12-1
電 話/0194-72-3131
営業時間/9:00~18:00
(お食事処「食楽」11:00~14:00)
定休日/無休(お食事処「食楽」のみ火曜定休)
※情報は2019年8月31日現在のものです。
キリストの里の
ドラキュラアイス
【青森県】道の駅・しんごう
キリストの里 伝承館
十字架にピラミッドって? ミステリースポットが次々
深い森と山に囲まれた新郷村は、キリスト伝説で知られる神秘的な場所。「道の駅」に続く国道454号を車で走ると、迷个平・キリストの里・大石神ピラミッドなど、ミステリー感満載な名称の標識が次々に現れ、国道の"454"という数字さえもが別の意味を持っているように思えてくる。
「子どもの頃から、十字のモチーフは身近にありましたね」とは、生まれも育ちも新郷村という角岸秀伸駅長。
50年以上も前に"キリストの墓"の存在が話題になって以来、国内外からの取材が絶えないというから驚きだ。"青森県酪農発祥の地"でもある新郷村で、乳製品作りに携わってきたという角岸さん。ドラキュラは十字架とニンニクが苦手というイメージからこのアイスを思いついたというから面白い。「道の駅」の工房で新鮮な生乳から作られる「ドラキュラザ・スーパー・プレミアム」(350円・税込み)は、チップ状に入った黒ニンニクが香ばしくミルキーな本格派。3粒分の無臭ニンニクパウダーが練り込まれた元気が出る「ドラキュラザ・プレミアム」(300円・税込み)と合わせ、ミステリアスな雰囲気の中でいただきたい。
■道の駅・しんごう
所在地/青森県三戸郡新郷村大字戸来字雨池11-2
電 話/0178-78-2511
営業時間/9:00~17:00
定休日/水曜(夏休み期間中は無休)
※11月5日~4月下旬までは冬期休業
■キリストの里 伝承館
営業時間/9:00~17:00
定休日/水曜
入館料/高校生以上200円・小中学生100円
※道の駅から国道454号を車で約10分
※情報は2019年8月31日現在のものです。
絶世の美女
小町がいっぱい
【秋田県】道の駅・おがち「小町の郷」
小町伝説を歩いて散策し手作りジェラートを楽しもう
国道13号を秋田市方面から南に進み、もうそろそろ山形県境というあたりに、突如現れる不思議な形をした屋根の大きな建物……。UFOのようだが、これは小野小町が被っていた市女笠(いちめがさ)をモチーフにしたものだ。
こちらは道の駅・おがち 小町の郷。1200年前にこの地に生まれ、歌人で絶世の美女といわれた小野小町をたたえ、市女笠の屋根を造ったという。
道の駅・おがちを訪ねてみれば、小町の郷といわれる意味がよくわかる。館内や近隣に小町にまつわる場所やモノがあちこちに見られるのだ。「道の駅」の休憩所には、小町伝説を物語る逸話や場所がマップに掲示されているので、始めに確認すると概要がわかる。
疱瘡(ほうそう)を患った小町が顔を洗った「小町泉」、小町の父が建立した「熊野神社」、小町が晩年、世を避けて住んだという「岩屋堂」、小町の菩提寺「向野寺」……と、自然豊かな中に名所が点在し、小町に想いを巡らせながら散策できる。
物産館で販売しているお菓子なども小町にまつわる物が多く、小町づくしの1日を楽しめる「道の駅」だ。
■道の駅・おがち
所在地/秋田県湯沢市小野橋本90
電 話/0183-52-5500
営業時間/物産館8:30~19:00、レストラン二ツ森11:00~19:00(ラストオーダー18:30)、こまちカフェ ボスコ10:00~17:00
定休日/無休
※情報は2019年8月31日現在のものです。
全国的にも珍しい
犬と猫の神社
【山形県】道の駅・たかはた
犬の宮、猫の宮
ペットの無病息災、供養飼い主の祈りを届ける社
縄文時代の遺跡が数多く発見されている山形県高畠町。歴史あるこの町で観光の拠点ともなっているのが道の駅・たかはただ。どこか面白いスポットはないかと「道の駅」内にある観光案内所に立ち寄ると、観光協会スタッフの髙橋優美子さんが「高畠には、全国的にも珍しい犬と猫の神社があるんです」と教えてくれた。
さっそく現地に向かってみると、「道の駅」から10分足らずで到着。村人の災難を救ったと伝わる犬と猫を祀っている犬の宮と猫の宮だ。犬の宮の狛犬(こまいぬ)は日本犬を思わせる形がユニークだ。先ほどの髙橋さんによると、この狛犬は地元で産出された高畠石で作られているのだとか。本堂前には、全国から訪れたであろう参拝者からの供物が並べられていた。
犬の宮から徒歩2分の場所にある猫の宮。参道に猫の足跡が残っていたので、きっと猫がいるのだろうとあたりを探すも見当たらず。こちらも全国から、愛猫の供養や健康祈願で訪れる人が多いのだそう。
犬や猫などペットを飼っている人は、ぜひ一度訪れてはいかがだろう。
■道の駅・たかはた
所在地/山形県東置賜郡高畠町大字安久津2072-1
電 話/0238-52-5433
■犬の宮・猫の宮
所在地/山形県東置賜郡高畠町高安
電 話/犬の宮:0238-52-0229
猫の宮:0238-52-2153
お問合せ先/犬の宮 林照院
※情報は2019年8月31日現在のものです。
おらほの誇り
伝説の横綱
【宮城県】道の駅 米山
丸山権太左衛門の出身地 相撲が取れる道の駅
気になっていた。なぜ「道の駅」の入り口で力士像が睨みをきかせ、本物の土俵まであるのか。
「モデルは江戸中期に活躍した第三代横綱の丸山権太左衛門。米山生まれで敵なしの強さだったわけよ」と教えてくれたのは山崎準一郎駅長。「背は六尺五寸っていうから190センチ以上だっちゃ。ほれこんな大きいの」。確かに、等身大という像の横に立つと駅長が子どもみたいに見える。
17歳で江戸に上り、25歳で番付に登場すると、以後13年間で土がついたのはたった2回。37歳で横綱の称号を得たが、わずか3ヵ月後に巡業先の長崎で病死したと伝わる。
地元には、銀太夫と呼ばれた子ども時代の怪力エピソードがいくつも残る。馬と同じだけ稲を背負って歩いた、男30人でびくともしない平田舟を一人で動かした……。人々は「おらほの横綱」を故郷の誇りとして語り継いでいる。
横綱にちなんで設置された土俵では、普段から地元の小学生が稽古に励むそうだ。誰でも立っていいと言われ素足で上ると、足の裏に土の感触が心地よかった。
つも活気にあふれる
道の駅・米山
所在地/宮城県登米市米山町西野字新遠田67
電 話/0220-55-2747
営業時間/4~10月 9:00~18:30、
11~3月 9:00~18:00
(レストラン 10:00~16:00、ただし食事は11:00~)
定休日/年末年始
※情報は2019年8月31日現在のものです。
古殿の杉が
大型アートに
【福島県】道の駅・ふるどの
チェーンソーを駆使して表情や姿もいきいきと表現
勇壮なイノシシが誇らしげに見つめるその先には、古殿町が誇る杉の大木の森が広がる。まるで本物のような毛並みとやさしい表情のイノシシ、可愛いウリボウたちは、地元産の一本杉を使い、チェーンソーを駆使してつくられたアート作品だと聞いて驚く。
林業のまち・古殿町では、毎年秋に「チェーンソーアート文化祭」を開催し、木の魅力を発信して県内外の人々との交流を深めている。注目は、国内外で活躍するチェーンソーアートの第一人者、城所(きどころ)ケイジさんのチェーンソーアートショー。翌年の干支を制作していただき、完成品を「道の駅」に飾るので、「見て触れることができる」と喜ばれている。
「木目を見ながらチェーンソーだけで仕上げる様子を間近に見ると、迫力満点です」と話す駅長の有賀繁美さん。城所さんにしかできないダイナミックかつ繊細な作品が人々を魅了し、町内にチェーンソーアートクラブも発足した。県内外の会員が定期的に研修を行い、優れた作品を「道の駅」で販売している。
また、山間の気候を活かして育てた野菜は評判で、種類も豊富とあって旬を味わう楽しみも。特に1年中並ぶミニトマトは甘みが強く、午前中に完売してしまう人気の品だ。
道の駅・ふるどの
所在地/福島県石川郡古殿町大字田口字平舘25
電 話/0247-53-4070
営業時間/9:00~18:00
定休日/年末年始
※情報は2019年8月31日現在のものです。