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【特集】東北「道の駅」に泊まろう

ゆったり宿泊旅をしたい!
近場で日帰り旅も良いですが、 そろそろ泊まりも計画に入れた旅行がしたいところ……。
なんと、「道の駅」には泊まれるところもあるんです!意外と知らない「道の駅」ステイも 旅行計画に入れてみませんか。

◎おでかけ・みちこ vol.41 掲載記事


1日1組限定の古民家に泊まる
岩手 道の駅・たのはた

田野畑村の記憶を留める
昭和初期の貴重な建物
 全国屈指の海岸美を誇る北山崎から車で約20分に位置する道の駅・たのはた。昨年4月の移転リニューアルを機に泊まれる「道の駅」と生まれ変わった。宿泊スペースは2か所。キャンピングカー専用駐車場と、道の駅の裏手にある古民家宿泊施設「思惟(しい)創館」だ。

落ち着いた佇まいの思惟創館
キャンピングカー専用駐車場。1区画1回あたり1,000円・税込(電気を使用する場合は1,000円追加)、要事前予約

 この建物は1930年(昭和5)に元田野畑村長・工藤精作氏が自宅として建設。その後、1986年(昭和61)に村に寄贈され、村民交流の場として活用されていたが、老朽化により放置されていたという。しかし、東日本大震災で多くの家屋が流され、村の記憶を残すものが少なくなったことから、「道の駅」の敷地内に移設し、全面改修が行われた。太い梁や柱、今では珍しい繊細な欄間やすりガラスを残しつつ、水回りに最新の設備を導入し、快適な居住空間を実現した。

キッチンスペースがある土間から居間、縁側と続き、
開放感のある空間となっている

 宿泊は1日1組限定で、由緒ある古民家で贅沢な時間が過ごせると好評だ。宿泊の楽しみの料理は、「道の駅」の産直で食材を買って作るのも良いが、食堂で地元食材を使ったラーメンやご当地カレーを食べるのも人気。

3種類の味噌をブレンドしたスープが決め手の
「ワカメたっぷりミルク麺」(850円・税込)

DATA ]
道の駅・たのはた
所 在 地 /岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪151-6
電  話/0194-32-3555
営業時間/産直9:00〜18:00、食堂11:00〜15:00、ファストフード9:30〜17:30
定 休 日 /12月31日・1月1日
思惟創館
宿泊料金/28,000円+清掃協力金
※清掃協力金(1名1泊につき)4〜9月700円、10〜3月1,500円(税込)
※素泊まり、1棟貸し
利用人数/1組1名〜20名チェックイン16:00、チェックアウト10:00


木の温もりに包まれた贅沢ステイ
福島 道の駅・
国見 あつかしの郷

田園風景を望む癒やしの空間
観光や帰省の楽しい拠点に
 福島県の最北端、桃の産地として知られる伊達郡国見町。道の駅・国見 あつかしの郷は、地元農家の朝採り野菜や旬のフルーツを目当てに訪れる人で連日大賑わい。福島県内で初めての宿泊できる「道の駅」として、旅人だけでなく地元でも親しまれ活用されている。

モダンで落ち着いた雰囲気が居心地のよい空間。広々とゆとりがあり、エキストラベッドを加えて家族4人での宿泊もOK

 宿泊施設「国見STAY風道」は2階に広がる専用エリア。人気の直売所「くにみ市場」とつながるフロントで受付を済ませば、静かな環境でプライベートな時間を満喫できる。階下に広がる直売所やレストランを廊下から一望できる楽しみも。ホテル仕様の全4室の広さは同一ながら壁や床の色、家具などで個性を演出。木の温もりがあふれる落ち着いた空間で、窓から見える清々しい田園風景にも癒やされる。バスルームとトイレが分かれているのも快適で、家族旅行や女子旅、シングルユースなど思い思いに楽しめるのがうれしい。基本は素泊まりだが予約をすれば、夕食用お弁当を用意してくれる。駅内でご当地グルメを購入してお部屋でのんびり過ごすのもおすすめだ。

町内にある国史跡の「阿津賀志山防塁」をイメージした「あつかし山防塁カレー」。じっくり煮込んだチキンカレーと自家製ピクルスが絶品!(850円・税込)
建物の北側にある小型犬専用のドッグランも好評。
ドライブで立ち寄って愛犬と一緒にリフレッシュできる

DATA ]
道の駅・国見 あつかしの郷
所 在 地 /福島県伊達郡国見町大字藤田字日渡二18-1
電  話/024-585-2132
営業時間/9:00〜18:00(施設により営業時間は異なる。レストラン「桃花亭」は10:00〜17:00 L.O)
定 休 日 /無休


星空の夜、さえずりの朝
宮城 道の駅・三滝堂

RVステーションで普通車でも気軽に車中泊
 野鳥のさえずりに目を覚ますと、なだらかな山々の緑がまぶしい。澄んだ空気を胸いっぱい吸い込んで深呼吸……。山あいの道の駅・三滝堂に設置されたRVステーションで、そんな気軽な車中泊はどうだろう。電源が使えるのでキャンピングカーでなくても不便はなく、レストランや売店の弁当・パン類のクオリティの高さで食事も大満足。24時間営業のコンビニと広くてきれいなトイレも心強い。駐車スペースは6台分並んでいるが、テーブルやイスを出してくつろぐゆとりは十分だ。コロナ禍以降、特に利用者が増えているという。

利用料は500円・税込(15時〜翌朝10時)。
電話予約が確実。焚き火やバーベキューは禁止
レストランの一押し「仙台黒毛・登米産牛コロコロ丼」は
コスパ抜群!(1,000円・税込)

 敷地内には無料のドッグランがあり、愛犬を思いっきり遊ばせることができる。直売所は平日でも開店待ちのお客さんが並ぶほど人気が高く、旬の農産物はもちろん、加工品やスイーツも種類豊富。三陸自動車道沿いにあり、南三陸沿岸にも名所の多い登米地区にもアクセスが良く、観光旅行の拠点としてもおすすめだ。菅野忠美駅長が「実は夜もいいんですよ」とにっこり。市街地から離れているため星空が見事らしい。

石巻の酪農家「茂木家ファクトリー」の乳製品、
地元ベーカリーのパンで朝食を
「道の駅」併設のドッグランは珍しく、
遠方から足を運ぶ人も多い

DATA ]
道の駅・三滝堂
所 在 地 /宮城県登米市東和町米谷字福平191-1
電  話/0220-23-7891
営業時間/9:00〜19:00
定 休 日 /年中無休
レストラン
営業時間/10:00〜17:00


夏キャンの醍醐味を満喫する旅へ
青森 道の駅・たいらだて

ドッグランとサウナテント!
海辺のコテージがいま面白い
 青い海が恋しくなって車を走らせた先は、道の駅・たいらだて。隣接する「おだいばオートビレッジ」は、爽やかな木々の中にログハウス風と欧風のお洒落なコテージが点在するビュースポット。注目したいのはペットと一緒に泊まれるコテージがあること。ドッグランが利用できるのも嬉しい。芝生のオートキャンプ場もあるので、よりアウトドア感を満喫したい人にはそちらがおすすめ。

丸太が組まれたウッディーなログハウス風コテージ。
2階には寝室がある

 青森では珍しく冬も営業していて四季折々の風景を楽しめるが、夏は別格! 本格的なサウナテントがレンタルできるので、薪を燃やして汗をかいた後は歩いて5分の海水浴場でクールダウン! 本場フィンランドさながらのサウナ体験で大いに気分を盛り上げよう。定番のバーベキューはもちろんだが、地元で水揚げされた新鮮ぷりぷりな旬の「ほたて丼」も味わいたい。お台場というだけあって、かつてここには海防のための砲台が置かれていた。藩政時代の面影を残す松前街道の松並木や涼しげな平舘灯台、夏にしかできない外遊びを満喫したい。

サウナテントはコテージ前に設置できるので、
ゆっくり楽しめる。要予約
夏場は貝柱が大きく甘くなる生ほたての丼!
これも地物のフノリの味噌汁付き(1,000円・税込)
真っ青な海に映える白亜の平舘灯台。
長く平舘海峡の安全を守り続けてきた

DATA ]
道の駅・たいらだて
所 在 地 /青森県東津軽郡外ヶ浜町字平舘太郎右エ門沢1-3
電  話/0174-25-2092
営業時間/10:00〜16:00
定 休 日 /火曜日・年末年始
食堂「oh!だいば」
営業時間/11:00〜15:30 L.O
おだいばオートビレッジ(センターハウス)
電  話/0174-31-2211
営業時間/9:00〜17:00(要予約)
定 休 日 /年中無休
コテージ/1泊1棟18,150円(4月1日〜11月30日) 13,750円(12月1日〜3月31日)
オートキャンプ場/1泊2,750円・日帰り2,200円・税込(サニタリーハウスあり)(電源あり)


日本海も白神山地もすぐそこ
秋田 道の駅・みねはま

レジャーを楽しんだあとは
バンガローでのんびり
 秋田県北の八峰町にある「ポンポコ山公園」は、バンガロー村に宿泊しながらレジャーを楽しんだり、隣接する道の駅・みねはまで食事や買物をしたりと、家族それぞれが思い思いの休日を過ごすことができるレジャースポットだ。
 木材をふんだんに使い、リビングの吹き抜け天井が広々としたバンガローは、ベッド・キッチン・シャワー・冷蔵庫など設備が整い快適に過ごせる。道の駅・みねはまの直売所では名産白神ねぎなどの採れたての新鮮な野菜や山菜、地元で水揚げされた魚介や焼き魚、名物の石川そばなどが並び、食材選びも楽しい。

宿泊料金は1泊5名までの利用で10,000円・税込

 レストラン「はっぽう」では八峰町で栽培に力を入れる薬草・ききょう根を使った3種類の薬膳スープが人気。ききょう根のシャキシャキの歯応えとほろ苦くさわやかな風味は、ここでしか味わえない。西に日本海、北には世界遺産の白神山地を仰ぎ、雄大な自然を肌で感じながら休日を過ごしたい。

バンガロー村には4棟のバンガローが建っている
大きなすべり台やバッテリーカー、気軽に楽しめるグランドゴルフ場などレジャー設備が充実している
肉団子と春雨のスープ・長芋と豆乳のスープ・
かぼちゃとアサリのスープ(各300円・税込)

DATA ]
道の駅・みねはま
所 在 地 /秋田県山本郡八峰町峰浜沼田字ホンコ谷地147-6
電  話/0185-76-4649
営業時間/9:00〜18:00
定 休 日 /年末年始
ポンポコ山公園パークセンター
(バンガローの受付・管理)
所 在 地 /秋田県山本郡八峰町峰浜沼田字ホンコ谷地57-2
電  話/0185-76-3322
営業時間/9:00〜17:00
定 休 日 /毎月第2・第4火曜日、12月29日〜1月3日


日本海と鳥海山を望む温泉宿
山形 道の駅・鳥海

最上階の展望レストランで
ダイナミックな眺望を堪能
 日本海と鳥海山の眺望を楽しむことができる「鳥海温泉 遊楽里」。古き良き日本旅館の趣を持つ和室のほか、モダンなつくりの和洋室や洋室を設えた全39室の温泉宿だ。茶褐色が特徴の塩化ナトリウム物泉で、古くから“美肌の湯”として知られている。
 最上階にあるレストラン「ラ・メール」は、地元の旬の食材をふんだんに利用した食事を楽しむことができるだけでなく、日本海と鳥海山のダイナミックな景色も堪能でき、眺望抜群。特に、日本海に沈む夕日がつくりだすオレンジ色の“光の道”は、息をのむほどに美しい。この時間帯の夕食を予約するのがオススメだ。

ゆったりした雰囲気の和室。古き良き日本旅館の趣が漂う

 宿をチェックアウトしたら、車で3分の場所に位置する道の駅・鳥海ふらっとへ。鮮魚直売所「元気な浜店」の人気商品は、ロースターでじっくり焼かれた銀ガレイ。通年食べることができ、食堂でご飯セットをオーダーして定食にするのもいい。お土産には、ベーカリー工房「ほっほ」の「遊佐カレーパン」を。遊佐町産の野菜を煮込んだカレーがぎっしり詰まった、ボリューム満点の逸品だ。

上質の脂、ふわふわの身。
のけぞるほどに美味しい銀ガレイ焼(500円・税込)
子どもの顔の大きさくらいありそうな、
ビッグサイズの「遊佐カレーパン」(370円・税込)

DATA ]
道の駅・鳥海ふらっと
所 在 地 /山形県飽海郡遊佐町菅里字菅野308-1
電  話/0234-71-7222
元気な浜店
営業時間/9:00〜17:00
ベーカリー工房 ほっほ
営業時間/8:30〜17:00

DATA ]
鳥海温泉 遊楽里
所 在 地 /山形県飽海郡遊佐町吹浦字西浜2-76
電  話/0234-77-3711
詳  細/https://yamagata-yurari.com

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