[おでかけ・みちこ vol.38]掲載記事

山形で出逢う信仰の味

左沢せんべい 1袋155円、1パック500円(各税込)
穴が開いているせんべいは、全国的にも珍しい一品。12枚のせんべいがイ草で結ばれ、古銭を思わせるその形が「かわいい」と評判に。
小袋でも販売されているので、”バラまき系”のお土産としても人気なのだそう。

 東に最上川、西に朝日連峰を臨む、山形県大江町。自然豊かなこの町の中心部に位置する左沢(あてらざわ)は、最上川舟運の歴史に培われた水郷の町。
 この町に、出羽三山信仰に関係の深い名産品があるという。それが「左沢せんべい」だ。お金をかたどったこのせんべいは、かつて「穴子(あなこ)せんべい」と呼ばれ、男子15歳の成人儀礼「十五の初参り」の際に供えたものだという。しかしながら時代の流れとともに廃れていき、一度は途絶えたものを地元商工会が復活。素朴な醤油味のせんべいは、ちょっとした手土産として道の駅・おおえで人気なのだとか。
 そのほか名産品であるラ・フランスのワインなど、大江に立ち寄ったらぜひ“ならではの味”を楽しんでほしい。

ラ・フランスワイン 360ml 946円、720ml 1,789円(各税込)

道の駅・おおえ
山形県西村山郡大江町大字藤田218-1
TEL 0237−62−5845
営業時間 9:00〜17:00
定休日 12/31〜1/1