「おでかけ・みちこ」2018年9月25日掲載記事

 

料理が楽しくなる椀

地元の栃や南部赤松でつくられた食器。
手前から中椀(クリア色・118mm・3,780円)、一芸箸・小(22cm・1,058円)、小鉢・小(90mm・1,728円)、中椀(古代色・118mm・3,780円)、丸皿(180mm・2,376円)。塗り直しなどの修理も行っている

 

 旅先ですてきな食器を見つけても、荷物になるからと買うのを躊躇するのだが、どうしても持ち帰りたい食器に出会った。それが、道の駅おおのにある「大野木工」の椀である。惹かれたのは、天然木ならではの木目の美しさ。なだらかな線を描くまさ目、複雑な銘木型と模様はさまざまで、持つと軽く、手触りも柔らかい。大野木工は南部赤松をメインとした、岩手県産の栃とちやセン、クルミなどを素材とし、塗装にプレポリマー処理をしているため、耐久性や耐熱性に優れているところも気に入ったポイントだ。

 まさ目にするか銘木型にするかと悩んで選んだのが写真の椀。味噌汁はもちろん、お吸い物やミネストローネにもよさそう。今夜からの食卓を想像するとワクワクしてくる。早く家に帰ろう。

道の駅おおのにある大野木工の工房。ひとつずつ手づくりで、
器の裏に製作した職人の焼印が押されている

道の駅おおの

岩手県九戸郡洋野町大野58-12-30
TEL 0194-77-3202
営業時間/9:00~17:00
定休日/12月31日・1月1日