第23回 気になる缶

季刊誌「michi-co」2018年3月25日号特集記事

山形

道の駅河北

いろんな機械を作る会社がお土産缶詰まで作ってしまった?!

冷たい肉そば（3人前）Cセット…1,250円

河北町谷地名物「冷たい肉そば」を、全国どこででも食べられるように……と考案された缶詰。製造・販売する「キッチンべにばな」は、なんと精密機械部品製作の会社。肉そばのタレ缶詰を作る機械の開発から、2年ほどの試行錯誤を重ねて10年前に発売開始。以来、河北町の名物土産となっている。保存料等を使っていないが、缶詰入りのタレと乾麺なので一年間保存できる。

福島

道の駅裏磐梯

裏磐梯の自然が育んだ　幸せを願う紅白の豆

花嫁ささげ…550円

「花嫁ささげ」は、標高800メートル以上の高原でしか栽培できないといわれる「紅花いんげん」の別称。初夏の裏磐梯に紅白のきれいな花を咲かせ、赤（紅）色と白色の豆をつける。その色（紅白）のため、花嫁ささげを使う料理は昔から縁起が良いと親しまれ、当地の祝い事にも登場してきた。豆本来のおいしさを生かした甘露煮の缶詰は保存食としても人気で、やさしい甘さにほっとする。

宮城

あ・ら・伊達な道の駅

大きな缶にどっさり2,400グラム！宮城県民のソウルおやつ

おおくぼのかりんとう ゴマ・黒ころも 二色入り…2,571円

金色のワイルドな一斗缶を見れば誰もが「あぁ『おおくぼ』の……」と分かるほど、昔から宮城県民になじみ深いおやつ。小麦粉と県産米粉の生地を、米油でサクッと揚げたシンプルなおいしさで、手作りならではの不ぞろいな形がいとおしい。黒砂糖をまぶした「黒ころも」とゴマ入りかりんとう合わせて、なんと２キロ以上。多過ぎる？　ご心配なく、食べ始めれば止まりませんよ。

秋田

道の駅かづの

マルメロの華やかな香りにメロメロ～

マルメロ…760円

華やかな香りを持つ果実マルメロは、古くからの鹿角の特産品。酸味が強く生食には向かないため、シロップ漬けやハチミツ漬けにするのが定番だ。こちらの缶詰は果実を加熱しシロップ漬けにしたもので、独特の香りと果肉の食感が楽しめる。お茶受けやデザートに、ヨーグルトと食べてもおいしい。ポップな缶のデザインもかわいい。

岩手

道の駅石神の丘

完熟したおいしさを缶詰に　果実もシロップも料理にどうぞ

南部ブルーベリー シロップ漬け…864円

道の駅石神の丘がある岩手町で、ブルーベリーの栽培が始まったのは昭和57年のこと。今では、岩手県内のブルーベリー生産量トップを誇る。本品は、岩手町産の完熟した大粒ブルーベリーをシロップ漬けにしたもの。ヨーグルトやアイスクリームにトッピングしたり、ビネガーと合わせてステーキソースにしたりと、使い方はさまざま。柔らかく甘いブルーベリーでアレンジ料理を。

青森

道の駅おがわら湖

濃厚！しかもフワッフワ！旨みをギュッと凝縮したグルメ缶

ガニ汁…1,000円　※平成30年度に価格改定（予定）

“宝湖”と呼ばれる小川原湖産の活モクズガニを丸ごと使ったガニ汁は、昔から祝い事で食べられてきた当地のごちそう汁。ガニの身はもちろん、みそや内子などが丸ごと溶け込んだ醤油ベースのスープは、温めるとフワフワに固まって口の中でとろけるよう。汁が沸騰する直前にさっとニラを放し、熱々をいただくのがおすすめ。