【特集】気軽に食べたいワンハンドグルメ①

「道の駅」に立ち寄る楽しみといえば

地元のお母さんたちが作る地産地消の食材を使ったおにぎり。珍しいパン、ご当地マイナーおやつ。ドライブで立ち寄った「道の駅」では、そんな片手で食べられるグルメが目白押し。目的地までの旅のお供に、ぜひ「道の駅」を覗いてみませんか。

◎おでかけ・みちこ vol.50 掲載記事

［青森］
道の駅・浅虫温泉
「くじら餅」を丸かじりの醍醐味

モッチモチでほど良い甘さ
クルミがいいアクセント

青森の奥座敷・浅虫温泉。波静かな陸奥湾沿いにプカリと浮かぶ大小の島々を眺めながら、アクティビティや入浴が楽しめると人気がある。海鮮丼など豪華なグルメにも注目が集まるが、あえておすすめしたいのは「道の駅」で購入できる銘菓「久慈良（くじら）餅」だ。もともとは北前船によって京都から伝えられた和菓子らしいが、長年この地で愛され続け、ご当地土産としてもはや外せない存在感を放つ。パッケージはどこにでもある羊羹のようだが、口にすればモッチモチで程良い甘さが広がり、時折現れるクルミがいいアクセント。素朴というより、時代を経て洗練された味わい。後引く美味しさなので、食べ過ぎにはご用心！

実はこの久慈良餅、地元の「永井久慈良餅店」と「菊屋餅店」で出していて、微妙に味わいが違う。それぞれに根強いファンがいるので、食べ比べてみるのもおすすめだ。「道の駅」では「菊屋餅店」とのコラボ商品として、ミニ久慈良餅や一色串・三色串をオリジナルで販売。その場で海を眺めながら堪能して欲しい。

［岩手］
道の駅・種山ヶ原
賞味期限30分！幻のカツサンド

販売は土・日曜のみ
厚くて熱いカツレツをサンド

道の駅・種山ヶ原には、「幻の」といっても過言ではない「カツサンド」がある。販売しているのは週末の2日間のみ、しかも1日30食限定だ。

このカツサンドは「おいしく食べてもらう」ことだけを考えて開発されたという。ポイントとなるのがロースカツレツと食パンである。前者は住田町のブランド豚・ありすポークに八木澤商店の気仙味噌を塗ってから衣をつけて揚げたもの。後者は高級食パン専門店の生食パンである。

作りたてのおいしさを提供するため、注文が入ってからカツレツを揚げ始める。厚切り食パンに塗られるのはまろやかな辛さと酸味が特徴のディジョンマスタード。挟むのは大葉、揚げたてのカツレツとトンカツソース、山盛りのキャベツとマヨネーズと具だくさんだ。さらに賞味期限を30分と推奨するのもおいしさのため。豚肉を引き立てる気仙味噌、爽やかな大葉、すべてを包み込む食パンの甘さのバランスが良く、この味を求めて来るドライバーが多いというのも頷ける。

［山形］
道の駅・あさひまち
“りんごづくし”の絶品グルメ

老若男女を惹きつける!?
「引力バーガー」

山形県朝日町の主要な生産物であるりんご。そのおいしさは海外でも評価され、台湾にも輸出されるほど。その朝日町のりんごを「これでもか！」と使用したのが道の駅・あさひまちのオリジナルメニュー「引力バーガー」だ。

キャッチ—な商品名は「多くの人を引きつけられるように」との願いをこめてつけられたのだそう。

ボリューム満点でうま味充分のパテには山形県産の豚肉を使用し、角切りされたりんごが混ぜ込まれている。このうま味抜群のパテに、スライスしたりんごのコンポート、そしてすりおろしりんごの入ったテリヤキソースが抜群に合うのだ。バーガー専門店並みのこだわりとテイストが450円（税込）で味わえるのもありがたい。1日個数限定販売なので、食べたい方はお早めに。

そのほか、りんごの100％果汁を練り込んだジューシーな「りんごフランク」もスナックにおすすめ。「道の駅」で“りんごづくし”のグルメをぜひ味わってほしい。