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【特集】「道の駅」はフルーツがいっぱい ②

食欲の秋にぴったりのスポット

ついにやってきた実りの秋。東北各地の「道の駅」ではおいしいフルーツが産直コーナーを賑わせています。新鮮な果実をシンプルに味わうのも良いですが、美味しく加工されたワインやスイーツも見逃せません。
※掲載内容は2022年8月〜11月に取材を行ったものです。

◎おでかけ・みちこ vol.46 掲載記事



福島 道の駅・にしあいづ

艶のある見事な橙色。一般的な柿よりも大粒で
手に取るとずっしりと重く、上質な甘みが口に広がる

焼酎でゆっくりと“さわす”
昔ながらの会津みしらず柿

会津の秋の実りと言えば、「みしらず(身知不)柿」。名前の由来には三つの説があり、「身の程を知らず、たくさんの実をつける」こと、「あまりの美味しさに我を忘れて食べ過ぎてしまう」こと、「徳川将軍へ献上した際に“これほど美味しい柿は食べたことがない”と称賛された」こと。寒さにさらされて育ち、ゆっくりと樹上で熟成することで美味しさが一段と引き上げられた西会津町産「みしらず柿」は、11月中旬から12月初旬に「道の駅」に並ぶ。

「みしらず柿はもともと渋柿なのですぐには食べられませんが、昔ながらの方法で焼酎で2週間ほどさわす(渋抜きする)ことによって、渋が抜けてとろけるように甘い柿になります」と駅長の鎌倉さんが教えてくれた。

会津みしらず柿は、袋入りと箱入りなどがある
皮をむき、硫黄燻蒸と自然乾燥させてつくる
「あんぽ柿」

柿は栄養価も高く、特にビタミンAやビタミンCが豊富。また、渋みの原因であるタンニンには血圧を下げる効果があり、風邪予防にもおすすめ。口の中に広がるとろりとした食感と渋が抜けた自然の甘さは格別で、会津みしらず柿ならではの味わいを堪能できる。

直売所「ミネラル野菜の家」では
西会津のミネラル分豊富な土で栽培された旬の新鮮野菜が人気!

DATA ]
道の駅・にしあいづ
所 在 地 /
福島県耶麻郡西会津町野沢字下條乙1969-26
電  話/0241-48-1512
営業時間/
交流物産館よりっせ
ミネラル野菜の家9:00~18:00
定 休 日 /1月1日



青森 道の駅・ひろさき

太陽の恵みを受けて育った真っ赤なサンふじ。
待ちに待ったシーズンだ

品種の食べ比べも楽しい
リンゴの里の甘~い口福

リンゴ生産量日本一を誇る弘前。そのうえ弘前市の「道の駅」を運営するのがJAとくれば、期待度がグッと上がるというもの。ここではJA津軽みらいを通して入荷するリンゴの他に、産直会員である近隣農家30戸の直売リンゴが販売される。

早生種が出始めるのは9月だが、主力品種・ふじなどの晩生種、しかも新鮮なもぎたてが並ぶのは11月から12月初め頃まで。この時期を狙って「道の駅」には大勢の人々が訪れ、並べられたばかりのリンゴが飛ぶように売れていく。皆さんリンゴの目利きばかりなので、今年の出来はどうかを瞬時に見抜く。特に蜜入りを当てた人はラッキー、リンゴを割った瞬間に気分が上がるのはなぜだろう。

青森では40品種程が流通し、
早生種から晩生種へと季節が移っていく。食べ比べも楽しみ
直売で購入した「こうとく」という品種。
小振りだが割ってみたら蜜がぎっしり

リンゴのフレッシュな香りに包まれた店内の一角では、オリジナルの「津軽ジェラート」が販売されている。中でも「青森りんご」は冬でも食べたくなるはず。リンゴの皮を細かく混ぜ込んだ愛らしい見た目にキュン! 生のリンゴを齧ったようなフレッシュな味わいがいい。ベーカリーのアップルパイも美味しいと評判だ。

「青森県産りんごジェラート」(300円・税込)は、
もちろん人気No.1

DATA ]
道の駅・ひろさき
所 在 地 /
青森県弘前市大字石川字泉田62-1
電  話/0172-92-3366
営業時間/

[11月〜3月]9:00〜17:30
[4月〜10月]9:00〜18:00
[毎月末日]9:00〜15:00
※ジェラートショップは9:00〜17:00
定 休 日 /12月31日〜1月3日



山形 道の駅・おおえ

ラ・フランスの食べごろは
「軸」を押して耳たぶくらいの柔らかさになったころ

“果物の女王”の上質な
甘さを愉しむ晩秋の山形

山形県が全国に誇る果物のひとつが、秋に旬を迎えるラ・フランスだ。芳醇な香りと一口含めばとろけるように滑らかな食感のラ・フランスは、“果物の女王”との呼び名も納得の極上果実。

ラ・フランスは、文字どおりフランスが原産国で、明治時代に日本に入ってきた西洋の果物。意外なことに、ラ・フランスが生産されているのは、もはや日本だけ。西洋で絶滅する寸前に日本に持ち込まれたものだけが生き残り、今でも栽培されているのだ。

贈答用のラ・フランスも2,000円台から購入できるのが、
道の駅・おおえの魅力
大江町で生産している
「ラ・フランスシロップづけ」(600円)も人気

そのラ・フランスが町のシンボルとなっている大江町の道の駅・おおえには、収穫時期ともなると贈答用の化粧箱に入れられた立派なラ・フランスから、ビニール袋詰めされたお得パックまでずらりと並ぶ。駅長の新関一利さんいわく「最盛期には予約だけで1500箱売れます。そのほかドライブがてら立ち寄って地方発送する人も多いので、相当な数が売れていると思います」とのこと。寒暖差の激しい大江町の気候がラ・フランス栽培に最適で「ここのじゃないと」と毎年買い求める客も多いのだ。ぜひこの秋は、大江産の極上ラ・フランスに舌鼓を打ってほしい。

DATA ]
道の駅・おおえ
所 在 地 /
山形県西村山郡大江町大字藤田218-1
電  話/0237-62-5845
営業時間/
[11月〜3月]9:00〜17:00
[4月〜10月]9:00〜18:00
定 休 日 /年末年始

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