サイトアイコン 【東北「道の駅」公式マガジン】おでかけ・みちこWeb

【特集】「道の駅」はフルーツがいっぱい ①

食欲の秋にぴったりのスポット

ついにやってきた実りの秋。東北各地の「道の駅」ではおいしいフルーツが産直コーナーを賑わせています。新鮮な果実をシンプルに味わうのも良いですが、美味しく加工されたワインやスイーツも見逃せません。
※掲載内容は2022年8月〜11月に取材を行ったものです。

◎おでかけ・みちこ vol.46 掲載記事



宮城 道の駅・かくだ

生産者が毎日納品する梨

品種の移り変わりで感じる季節

道の駅・かくだは、こじんまりとしながらいつも活気にあふれ賑わっている。お盆過ぎから10月下旬にかけて産直コーナーの主役は梨。角田は、蔵王や利府と並ぶ宮城の梨の名産地だ。「幸水(こうすい)、豊水(ほうすい)、あきづき、新高(にいたか)と秋の深まりとともに品種が移り変わり、味わいや食感の違いを楽しめますよ」と藤野駅長。開店早々やってきた女性は「角田の梨は本当においしいの」と売り場を覗き込んだ。シーズンには毎年遠方から買いに来るという。

取材時に旬を迎えていたのは幸水。シャキシャキと噛むごとに、すっきりした甘さの果汁が爽やかに喉を通り抜ける。まるでジュースを食べているみたいだ。季節が進んだらまた来よう。

取材した9月上旬は幸水が旬。
10月頃にはあきづき、新高が出回る

ランチタイムにはフードコートの「ぱぴハウス」で、石窯で焼き上げる本格ピッツァをどうぞ。一押しは地元産秘伝豆の枝豆、トマトソース、モッツァレラチーズが絶妙なハーモニーを奏でる「秘伝豆のピッツァ」。秘伝豆のポリポリした食感とコク、甘みをぜひ味わって欲しい。お土産には「おふでバター最中」を。伊達政宗の次女で角田の石川家に嫁いだ牟宇姫(むうひめ)が筆まめだったことにちなんだキャラクター「おふで」をあしらった道の駅・かくだオリジナルだ。

彩りも美しい
「秘伝豆のピッツァ」
中身はあんことバターの名コンビ
「おふでバター最中」

DATA ]
道の駅・かくだ
所 在 地 /
宮城県角田市枝野字北島81-1
電  話/0224-61-2850
営業時間/直売所

[4〜10月]9:00〜17:30

[11〜3月]9:00〜17:00

営業時間/フードコート

11:00〜15:00(L.O)
定 休 日 /12月31日・1月1日



秋田 道の駅・なかせん

一度は食べてみたい「西明寺栗」。
3個も食べたらお腹いっぱいになる

稀少な「西明寺栗」が登場
地物のシャインマスカットも

道の駅・なかせんのある秋田県大仙市の隣、仙北市西木町の特産品は日本一大きい「西明寺(さいみょうじ)栗」。大きな物は子どもの握りこぶしくらいもあり、初めて見た人は目を見張るほどだ。収穫量が少ないために市場に出回るものは少ないが、道の駅・なかせんでは、縁があって毎年秋になると産直コーナーにお目見えする。

この栗は、今から300年以上前、佐竹北家当主・佐竹候が京都の丹波や岐阜の養老から種を持込み栽培し、その中から生まれた大きな実を付ける個体を選別し作り出した歴史のある品種。地域のために働いたエピソードとともにお土産にすれば喜ばれること間違いなしだ。

「西明寺栗」Lサイズ1袋1,000円、LLサイズ1袋1,200円。
早生種は10月初旬、晩生種は10月下旬からが最盛期

煮ても焼き栗にしても美味しいが、渋皮煮や栗ごはんなどちょっと豪華な料理にすれば、大きさが引き立ちそう。

ほかにも地元で採れたリンゴや梨、シャインマスカットなど旬のフルーツもたくさん並び、産直コーナーは実りの秋一色に。紅葉の名所・抱き返り渓谷や角館の武家屋敷にも近く、観光がてら寄り道したい。

フルーツカラーに彩られ、華やかな秋の産直。
この時期は芋の子(里芋)、大根、ホウレン草などの野菜類、
懐かしいナツメの実なども並ぶ
お隣の仙北市は知る人ぞ知るシャインマスカットの産地でもある

DATA ]
道の駅・なかせん
所 在 地 /
秋田県大仙市長野字高畑95-1
電  話/0187-56-4515
営業時間/9:00〜18:00

定 休 日 /12月31日・1月1日



岩手 道の駅・紫波

「産直センターあかさわ」に並ぶブドウは、
品質がよく値段が手頃のため贈答用としても人気が高い

ひと粒にぎゅっと詰まった
甘味とさわやかな酸味

岩手県紫波町の東部地区は「フルーツの里」と呼ばれ、古くから果樹栽培が盛ん。特にブドウは、気候風土が適していることとブドウ農家の努力もあり、県内トップクラスの生産量と品質を誇っている。

その東部地区を通る国道396号には果物を扱う産直が点在し、秋にはブドウやリンゴを買い求める人たちで朝早くから賑わう。

9月中旬には「ぶどうまつり」が開催され、
棚いっぱいに並べられたブドウは、開店と同時に次々と売れていく

道の駅・紫波の「産直センターあかさわ」にブドウが出まわるのは8月中旬から10月中旬にかけて。ブドウがずらりと並び、甘い香りに包まれる。品種は、定番のデラウエア、ギフトで人気のシャインマスカット、巨峰のような風味の高妻(たかつま)のほか、キャンベル、ナイヤガラ、藤稔(ふじみのり)などさまざまだ。産直の副組合長・山田英夫さんによると、「選ぶポイントは、果実の表面にハリがあり、果粉に覆われているもの」とか。

また紫波町ではワイン用のブドウ栽培も行われ、栽培から醸造・販売まで自社でつくる「自園自醸ワイン紫波」は、道の駅・紫波のお土産として人気である。

紫波町内で栽培されたブドウを町内の紫波ワイナリーで醸造した「自園自醸ワイン紫波」。「プレミアムメルロー」「プレミアムリースリングリオン」は、全国のワイン愛好家にも好評

DATA ]
道の駅・紫波
所 在 地 /
岩手県紫波郡紫波町遠山松原7-8
電  話/019-671-1300
営業時間/物産館・産直 9:00〜17:00
定 休 日 /
[物産館]年末年始
[産 直]12月30日15:00~1月3日

モバイルバージョンを終了