みちこ編集室スタッフ編③ 道の駅・裏磐梯のとっておき
人気メニュー「山塩ラーメン」の美味しさの秘密やおすすめ観光シーズンについて、道の駅・裏磐梯の指定管理者、株式会社ラビスパ総支配人兼総料理長の榎本季一(すえかず)さん、同施設運営スタッフの大川原美智子さんに聞きました。
北塩原村特産の山塩を使用した「山塩ラーメン」は地元のファンも多い看板メニューです。豚、鶏、かつお、昆布と野菜を合わせてダシをとるスープは、山塩の美味しさを際立たせるために毎日仕込んでいます。「一杯のラーメンで満足感が得られるように」と総料理長の榎本季一さん。チャーシューは12時間かけて低温調理したものを使用。夏場の冷製麺には脂が少なめで旨味のある豚肩ロース、秋からは濃厚な味わいの豚バラ肉と部位を使い分け美味しさを追求しています。
道の駅・裏磐梯のレストラン桧原亭のメニュー表には「季節限定」「新発売」の文字が多く並びます。榎本さんは「以前は年間通してメニューが同じだったこともあり、地元の方からあまり良い言葉をかけてもらえなかった」と数年前の様子を振り返ります。観光客と地元の人、両方に喜んでもらうためにはどうしたら良いのか。思いついたのは季節ごとに旬の食材を使ったメニューを提供することでした。
秋には「早刈り蕎麦」として香りの良い新蕎麦を用意するなど、季節限定メニューを取り入れることで地元の常連客が増え、クチコミで宣伝してもらえるようになったといいます。どの時期に来てもここでしか食べられない「北塩原村のおいしいもの」を楽しんでもらえるようにと、日ごろからメニューの開発に力を入れています。
夏の終りから秋にかけて、産直施設で人気を集めるのは同村で収穫された高原トウモロコシです。甘みの強いゴールドラッシュという品種で、昨秋はこのトウモロコシを使った加工品「高原とうもろこしのドレッシング」を販売。あっという間に完売するほど好評だったといいます。今年は桧原亭の定食メニューでも使い、より多くの人に味わってもらおうと計画しています。
一年のうち最も観光客でにぎわうのは10月の紅葉シーズン。SNSでの情報発信業務を担う、同施設スタッフの大川原美智子さんは「紅葉はもちろんですが、季節ごとにそれぞれ魅力がある」と話します。なかでも一番のおすすめは、冬の裏磐梯。「あまり知られていないのですが、裏磐梯は冬景色の美しさが格別です。雪深い土地ではありますが、アクセス路は国道で除雪が行き届いていますので、ぜひ足を運んでいただきたい」と話しています。
写真提供:道の駅・裏磐梯
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