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【特集】東北さくらドライブ

春の息吹を感じてでかけよう!

雪が溶けて新芽が萌え出し、暖かい季節がやってきました。
車で少し遠出して、のんびりお花見と洒落込むのはいかがでしょう。
桜の花を眺めながら、「道の駅」でランチやおやつ……。
素敵な春ドライブを楽しんでみては?

◎おでかけ・みちこ vol.40 掲載記事



【 道の駅・とわだ 】
桜色に染まる町へ至福のドライブ

十和田市官庁街通りの桜は
鮮やかな松の緑と相まって美しさが際立つ

桜並木がアートに映える唯一無二ここだけの風景

県南を代表する桜の名所・十和田市官庁街通り。日本の道・百選にも選ばれた通称「駒街道」には、その名の通り馬のモニュメントが点在。一際目を引くアート作品群が楽しい現代美術館や、建築家・安藤忠雄氏の設計による市民図書館を背景に、約1.1キロメートルに渡って150本余りが咲き競う唯一無二の桜の景色を堪能できる。例年4月下旬頃に満開を迎え、幻想的な桜吹雪のファンも多い。

官庁街通りから岩手県方面へ車を走らせること15分、「とわだぴあ」は遊具や公園、裂織工房などを併設した「道の駅」。新鮮な直売野菜のほかに、美味しい食事やスイーツが充実していることでも知られている。産直コーナーで良い香りを放っているのが、地元・老舗和菓子店の「草餅」と「桜餅」。午後には売り切れてしまうほどの人気商品だ。十和田市産の大豆と米を使った2種類の「農アイス」や、地産地消をテーマにしたカフェスイーツ等々。好きなものをテイクアウトして、遅咲きの桜が楽しめる小さな公園でゆっくり過ごすのもお勧めだ。

黒子松屋の草餅と桜餅は各129円。
甘さ控えめでモッチモチの食感が癖になる
十和田産米まっしぐらを使用したソフトクリームに、黒にんにくパウダーをトッピングした黒にんにくソフト(300円)。混ぜるとカフェオレ味に!

DATA ]
道の駅・とわだ
所 在 地 /青森県十和田市大字伝法寺字平窪37-2
電  話/0176-28-3790
営業時間/9:00〜20:00(4月〜10月)
     9:00〜19:00(11月〜3月)
定 休 日 /1月1日


農アイス
営業時間/10:00〜17:00(4月〜10月)
     10:00〜16:00(11月〜3月)
定 休 日 /1月1日

カフェGRIN
営業時間/9:00〜17:00
定 休 日 /月曜、木曜日、1月1日



【 道の駅・おおがた 】
3,700本が延々続く桜の道

ひたすら直線の道に11kmに渡って
多種の桜と菜の花が咲き誇る

桜の下でいただきたい素朴なおやつたち

広大な農地が広がる秋田県大潟村を東西に横切る県道298号は、牧歌的な風景と四季折々の街路樹が美しいドライブルート。

特に桜の季節は圧巻だ。道の両側に約3,700本の桜と菜の花が11キロメートルに渡って咲き誇り、桜色と黄色の鮮やかなコントラストに彩られる。見ごろは4月下旬から1か月ほど。例年4月下旬〜5月上旬には「桜と菜の花まつり」が開催され、菜の花の摘み取りや菜の花畑を走るミニSLの運行なども行われ、訪れる人を楽しませている。

こちらの観光拠点となっている道の駅・おおがたは、焼き菓子の品揃えが豊富でおやつスポットとしても人気だ。近所のお母さんが作った「野の花シフォン」や特産のかぼちゃを使った「パンプキンパイ」など、大潟村の魅力を伝えるものが多い。ほかにもカントリークッキーやスコーン、ビスコッティやアップルパイなど素朴なお菓子が並んでいる。

頭上いっぱいに咲き誇る桜の下でおやつを広げ、大潟村の長閑な春を満喫しよう。

野の花シフォン(ホール950円、カット130円)や
パンプキンパイ(5個入り520円、1個108円)
大規模農業が盛んな土地ならでは、直売所の野菜の種類も豊富。早春に行われるチューリップの販売も人気だ

DATA ]
道の駅・おおがた
所 在 地 /秋田県南秋田郡大潟村字西5-2
電  話/0185-22-4141
営業時間/8:00〜18:00(4〜10月)
     9:00〜17:00(11〜3月)
定 休 日 /1月1日〜2日



【 道の駅・さくらの郷 】
古戦場に咲く樹齢180年のしだれ桜

黄色の菜の花、青空との調和も美しい「合戦場のしだれ桜」。
樹齢180年で「三春滝桜」の孫桜とも言われる。
例年の見頃は4月上旬〜中旬

「道の駅」名物を散策のお供に絵画のような風景を愛でる

道の駅・さくらの郷から車で約3分。小高い丘の上に咲く桜の名所「合戦場(かっせんば)のしだれ桜」。木は1本のように見えるが実は2本から成り、平安時代に合戦場だったこの地で互いに寄り添いながら弧を描く。地元では「夫婦桜」とも呼ばれており、美しさと力強さに圧倒される。日中は手前の菜の花畑との絶妙なコントラストが美しく、夜間はライトアップによる妖艶さが際立つ。

合戦場のしだれ桜と「道の駅」を結ぶ約1.6キロメートルの遊歩道「いわしろ・さくら回廊」もおすすめだ。新殿神社の桜や福田寺の糸桜などが点在し、「道の駅」に車を停めて桜を眺めながら散策するのも楽しみ方のひとつ。その際に欠かせない〝おやつ〟は、手作りの味に定評がある「道の駅」名物を。地産地消にこだわる直売所には、地物の野菜を生かしたコロッケやクッキー、餅などが並ぶ。土・日・祝日限定で、屋外の石窯で焼き上げるピザも人気を集める。お花見前後に駅内の食堂で十割そばを堪能する常連さんも多いそう。のどかな春の景色と美しい桜を思い思いに満喫したい。

地元産のジャガイモとゴボウを使った「ごんぼコロッケ」(140円※2022年4月1日より)。ごんぼ(ゴボウ)のうま味が素朴でおいしい
直売所には地元農家の旬の朝採り野菜が豊富に並ぶ。
手作り総菜やスイーツもお土産に人気

DATA ]
道の駅・さくらの郷
所 在 地 /福島県二本松市東新殿平石田12-2
電  話/0243-68-4770
営業時間/9:00〜17:00(施設により営業時間は異なる。さくら食堂808は11:00〜15:00)
定 休 日 /無休(1月1日〜1月3日、他臨時休業あり)



【 道の駅・村田 】
歴史に思いをはせる城跡散歩

本丸跡を囲む桜。広場では親子がのんびり遊んでいた

「道の駅」から徒歩すぐ!見て触れる遺構

道の駅・村田の駐車場から村田城址まで徒歩2分。坂道をずんずん上ると急に目の前が開け、桜に囲まれた本丸跡の広場が現れる。村田城は15世紀ごろ築かれたと伝わり、伊達政宗の長男・秀宗はここで誕生、また七男・宗高は村田伊達家当主として居住した。土塁、堀切、空堀といった山城を防御した遺構がそのまま残るのが興味深く、城マニアならじっくり見学したい。

一段低い平らな一角は、敵の侵入を阻むため山肌を削って設けた「曲輪(くるわ)」の跡。血なまぐさい争いを目撃したであろう土地も、今は桜が心を和ませる。木がお行儀よく整列していないせいか、なんとものどかな風景だ。地元出身彫刻家の作品も点在する。全体が城山公園として整備され、野鳥のさえずりも心地よく、散策にはぴったりだ。

お腹がすいたら「道の駅」のレストラン城山へ。城山定食は名物・そら豆うどんに天ぷらやお造りなどを盛り合わせ、味もボリュームも大満足。テラス越しの桜並木もお見逃しなく。お土産は直売所のそら豆アイスや、おまんじゅうをどうぞ。

曲輪の跡。空に向かって枝を伸ばす木々が、すがすがしい。
広場の端から町内を見渡せる
特産のそら豆を練り込んだそら豆うどんが香り高い。
城山定食(1,450円)

DATA ]
道の駅・村田
所 在 地 /宮城県柴田郡村田町大字村田字北塩内41
電  話/0224-83-5505
営業時間/9:00〜17:00
定 休 日 /12月29日〜1月2日

レストラン城山
営業時間/11:00〜17:00(L.O.16:30)
定 休 日 /第2・4月曜

(祝日の場合は営業、翌日休業)



【 道の駅・たかはた 】
山形屈指の春の絶景ポイント

桜の薄紅色と菜の花の黄色に囲まれた三重塔は、
県内屈指の春の”映え”スポット

マップを片手に、まほろばの春を歩く

日本の古語で「素晴らしい場所」を意味する「まほろば」。「まほろばの里」を標榜する山形県高畠町は、その名の通り、何千年も前の日向(ひなた)洞窟や古墳などが点在し、人々の豊かな暮らしと悠久の時の流れを感じることのできる場所である。

そんな「まほろばの里」の春は、町の名所のあちこちが可憐な薄紅色に彩られる。この時期は、ウォーキングセンターにもなっている道の駅・たかはたから、同施設が配布しているウォーキングマップを手に桜をめぐる町歩きがおすすめだ。

「道の駅」からほど近い、高畠町のシンボルである安久津八幡神社の三重塔は、桜と菜の花に囲まれる県内屈指の春の絶景ポイントだ。

また、JR高畠駅から蛭沢まで続く「まほろばの緑道」は、両サイドに植えられた桜の木々が満開を迎えると、それは見事な桜のトンネルとなる。毎年行われている「たかはた桜まつり」では、緑道のライトアップもあるので、ぜひ昼間だけでなく、夜の桜も楽しんでほしい。

ウォーキングセンターとなっている道の駅・たかはたで
ウォーキングマップを手に入れよう
「まほろばの緑道」の桜のトンネルをゆっくり歩いて楽しもう

DATA ]
道の駅・たかはた
所 在 地 /山形県東置賜郡高畠町大字安久津2072-1
電  話/0238-52-5433
営業時間/9:00〜17:30(4月〜11月)
     9:00〜17:00(12月〜3月)
定 休 日 /年中無休



【 道の駅・遠野風の丘 】
遠野の名物が勢ぞろい

道の駅・遠野風の丘では、産直や物産を取り扱うほか、
周辺の観光案内も行っている

桜を眺めつつバケツジンギスカン

春の遠野を代表するビューポイントといえば「綾織の桜並木」。国道283号と猿ヶ石川に挟まれた自転車専用道路に沿って約1.2キロメートルにも渡るソメイヨシノの並木が続き、満開の桜の下で散策やサイクリングを楽しむ人が多い。

その近くにある道の駅・遠野風の丘の展望デッキからも桜風景を眺めることができる。それも、「バケツジンギスカン」をしながらだ。

バケツジンギスカンは、空気穴が空いたブリキのバケツに、固形燃料を入れて南部鉄器製ジンギスカン鍋を熱し、羊肉や野菜を焼く、遠野独特のスタイル。遠野の人たちは花見や運動会、祭りの際など、さまざまな機会に行うという。

肉は焼き過ぎないことがポイント。オリジナルのタレにつけていただくと、柔らかくジューシーで口の中にうま味が広がる。遠野はホップの一大産地で、ビールの里でもある。上閉伊酒造が醸造するクラフトビール「遠野麦酒ZUMONA」と一緒に味わうのもおすすめ。

展望デッキで味わうバケツジンギスカン(4月〜11月のグリーンシーズンのみ)。「ジンギスカン」は1人前1,680円(時価・注文は2人前から)、「野菜盛り」は480円。
※バケツ・燃料代500円、写真は2人前
フードホールにある夢咲き茶屋の「かねなり(1枚120円)」。クルミしょうゆの自然の甘味が特徴の団子である

DATA ]
道の駅・遠野風の丘
所 在 地 /岩手県遠野市綾織町新里8-2-1
電  話/0198-62-0888
営業時間/風の丘8:30〜18:00
     (11〜3月 9:00〜17:00)
定 休 日 /元旦


フードホールドリンクコーナー
営業時間/8:30〜17:00

     (11月〜3月 9:00〜16:30)

※バケツジンギスカンは4月〜11月頃の天気の良い日、雨天・強風時は中止、ラストオーダー14:00
定 休 日 /元旦

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