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【特集】工場・工房のある「道の駅」


白神の里で心豊かな焙煎体験

[ 青森 道の駅・津軽白神 ]
りんごの樹の炭が醸し出す ふっくら優しい至福の時間

 世界遺産「白神山地」の里・西目屋村には、コーヒーの香り漂う道の駅・津軽白神がある。店内では一度に30キログラムの豆を焙煎できる大型ロースターが目を引く。焙煎工場併設のカフェ「白神焙煎舎」と、本格的な焙煎体験ができる人気の「白神コーヒースタジオ」は隣接する弘前市を“珈琲の街”として有名にした老舗コーヒー専門店弘前コーヒースクールのプロデュースだ。

焙煎を教えてくれた長尾克彦さんは、りんご樹の炭を作るチャコールマイスターでもある

 コーヒーの生豆は通常ならガス火で焙煎されることが多いが、ここでは自社の白神炭工房「炭蔵」で近隣のりんごの剪定枝から作られる炭が使われている。炭火焙煎は遠赤外線効果で豆の芯からふっくら焼き上がるので、香り高くまろやかでうま味を感じる優しい仕上がりになる。

焙煎機に生豆を入れたら炭火焙煎がスタート。豆を取り出しロースト具合を確かめながら仕上げていく
焙煎機の中に赤く燃えるりんご樹の炭が見える

 焙煎体験ではコーヒーマイスターの指導のもと、小型ロースターで焙煎がじっくり楽しめる。ちなみに体験用のコーヒー豆は時期によってかわり、この時期はバリ島の世界遺産地域で栽培される、コクがあって酸味と苦味と甘味のバランスが良い希少豆「バリ神山」になっている。たっぷり500グラムほど、おみやげで持ち帰られるので、香り高い至福の時間を家でも味わえる。

カフェでは奥の工場で焙煎した「白神焙煎炭焼珈琲」などがいただけるほか、コーヒー豆も購入できる

DATA

道の駅・津軽白神
所 在 地 /青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田219-1
電  話/0172-85-2855
定 休 日 /12月31日・1月1日

白神コーヒースタジオ
電  話/0172-40-3821(要予約)
営業時間/10:00〜16:00
所要時間/約1時間
体験料金/淹れ方体験2,500円・焙煎体験4,000円

白神焙煎舎(カフェ)

営業時間/
2021年4月28日〜11月3日は10:00〜16:00
11月4日〜2022年4月27日は11:00〜15:00
(定休日は水・木曜・12月31日〜1月3日)
※焙煎工場はガラス越しに見学できる。


町の伝統を守る酒蔵と陶芸を体感

平日に作業をするので見学可能。写真は甑(こしき)と呼ばれる蒸し器で蒸し上げた米を移し替えて冷ます作業

[ 福島 道の駅・なみえ ]
酒蔵見学後は銘酒の試飲も 陶芸体験は旅の思い出に

 震災復興のシンボルとして、今年3月にグランドオープン。「道の駅」としては全国初の「無印良品」も誕生し、人々の暮らしに寄り添いながら浪江町の伝統の技を体験できる「道の駅」として注目を集めている。
 まずは、鈴木酒造店の酒蔵見学へ。震災後、山形県長井市に移転していたが「道の駅」のオープンとともに敷地内に酒蔵を設置し、仕込みから完成までの酒造りの工程をガラス越しに見学できるようになった。丁寧な作業から作り手の熱い思いが伝わってきて、日本酒もさらに味わい深いものとなる。隣接する「SakeKura ゆい」には、鈴木酒造店の銘酒をワンコインで楽しめる試飲コーナーがあり、日本酒の品揃えも充実。鈴木酒造店の日本酒や甘酒などを使った絶品スイーツとランチ、おつまみも堪能できる。

甘酒ソフトにアボカドとチーズケーキを加えた「壽アボカド甘酒パフェ」(左・790円)と「甘酒プリンソフト」(800円)。恋みくじ付き♪

 続いて、お隣の大堀相馬焼コーナーへ。伝統的工芸品「大堀相馬焼」の手びねりと絵付けの陶芸体験を気軽に楽しめる。9窯元の多彩な作品が並ぶ販売コーナーはギャラリーのように美しく、お土産を選びながら伝統の技を身近に体感できるのも贅沢だ。

「大堀相馬焼」の魅力を体感できる「なみえの技・なりわい館」。個性豊かなデザインと機能性が幅広い世代に愛される

DATA

道の駅・なみえ
所 在 地 /福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60

なみえの技・なりわい館
所 在 地 /双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺40
電  話/
0240-23-7121(道の駅・なみえ、なみえの技・なりわい館)
0240-35-4917(大堀相馬焼)、0240-25-8804(SakeKura ゆい)
0240-23-7414(無印良品)
営業時間/
10:00〜18:00 ※ひろ田製粉所は10:30〜
※大堀相馬焼は〜17:00 ※フードテラスL.O(17:30)
※ふくしまフルーツラボは〜17:00
定 休 日 /毎月最終水曜日
(なみえの技・なりわい館内の大堀相馬焼コーナーは毎週水曜日)


産地で搾るから鮮度バツグン

去年は稲作をした田んぼを転作し、今年はトマトを生産。この循環が米もトマトも美味しくするという。「丹精込めて育てたトマトは格別の味」と、生産者もおすすめのジュースだ

[ 秋田 道の駅・なかせん ]
リコピン豊富な「なつのしゅん」が7種類のトマトジュースに

 トマト本来のフレッシュな風味が濃厚な、ストレートトマトジュース「毎日がトマト曜日」。近隣の畑で完熟した採れたてのトマトを、道の駅・なかせん内の農産物搾汁加工施設で一つひとつ丁寧に加工している。

ここでつくられるジュースは国産の良質な製品、信頼の製造者に国が与える「食の三重丸」を取得している

 最盛期には10人ほどで早朝からトマトのもぎ取り作業に精を出し、多い日には1日およそ6000キログラムを収穫。主力品種の「なつのしゅん」は、果実中心のゼリー状の部分が少なく果肉部が多いため、リコピンが豊富で色も濃く栄養価が高い品種だ。コンテナに満載されたトマトは順次「道の駅」に運ばれ搾汁加工されて新鮮なジュースになる。

夏の陽射しを浴びて真っ赤に完熟した「なつのしゅん」。一般的なトマトと違って果実が硬めの品種だ
農産物搾汁加工施設の内部見学はできないが、窓越しに加工の様子が見える。「道の駅」内には、産直や地元の酒蔵・秀よしが直営する食堂「蔵人」もある

 ストレートジュースのほか、脱水技術で濃度を1・2倍程度に濃縮した「濃縮トマトジュース」、秋田県産りんごジュースとブレンドしフルーツ感も楽しめる「トマト&アップルジュース」など7種類のトマトジュースを展開。「道の駅」の前には「毎日がトマト曜日」の販売テントがあり、ジュースの試飲もでき、トマトジュースの世界を展開している。

ジュースの味は豊富な7種。飲み比べも楽しい

DATA

道の駅・なかせん
所 在 地 /秋田県大仙市長野字高畑95-1
電  話/0187-56-4515
※ジュースに関してのお問いあわせは0187-49-8250(合同会社ダイセン創農)まで
営業時間/9:00〜18:00
定 休 日 /12月31日、1月1日


個性競う3つの食工房

にらもち(手前左・340円)、小町御膳(手前右・もち4種入り380円)など、人気のテイクアウト

[ 宮城 道の駅・みなみかた ]
ごきげん笑顔が隠し味 売り切れ御免のおいしさ

 道の駅・みなみかたの朝は早い。6時半、バックヤードの工房は始動する。
 一番賑やかな「もち工房」を覗くと、4人のお母さんたちがケラケラ笑いながら手を動かしていた。餅つき機がうなりを上げ、小豆を炊く大鍋が火にかけられる。「あんこは私らの機嫌がいいほど、うまくなるもんな」そう言ってまた笑う。地元産のもち米は甘みがあって大人気、20升炊いて足りない日もあるそうだ。

息もぴったり、もち工房

 総菜工房では人気の鶏肉スタミナ煮をスライスしていた。「ニンニクたっぷりよ、食べると元気でっから!」。パン工房でこねられていたのは、クルミパンの生地。名物ぶどうパンをいつも買いに来る常連客のリクエストで、去年デビューしたという。「クルミを入れると発酵に1.5倍時間がかかる。でもうまいんだ」とシェフがにっこり。

品数豊富で大忙し! 惣菜工房
香ばしい匂いが満ちるパン工房

 9時。直売店のオープンと同時にお客さんが続々やってくる。工房から“できたて”が運ばれるそばから買われていく。岡安邦彦駅長が「工房の皆さんはうちの自慢。地元の食材もふんだんに使って本当においしいものを作ってもらっています」と胸を張った。

DATA

道の駅・みなみかた
所 在 地 /宮城県登米市南方町新高石浦150-1
電  話/0220-58-3111
営業時間/9:00〜18:00
定 休 日 /12月31日〜1月3日 パン工房のみ火曜定休


世界にひとつの作品をつくる

指先に神経を集中させて、粘土を伸ばしていく。焼き上がりまで1〜2か月かかる

[ 岩手 道の駅・おおの ]
芸術の秋は工芸の里でクラフト体験

 道の駅・おおのに併設されたおおのキャンパスは、「一人一芸の里」を体感できる遊びの拠点。陶芸や木工、裂き織りといったものづくりを職人から教わることができる。なかでも陶芸は、大人も子どもも気軽に体験できると好評だ。メニューは、皿に色をのせていく絵付体験、ろくろ機を使うろくろ体験、手だけで形を作る手びねり体験の3コース。指導員の切金(きりがね)正治さんにろくろ体験のポイントを聞くと、「中心を意識して粘土を立ち上げるように伸ばしていくこと」という。
 ちなみに、木工体験で皿を作るときも中心を意識すると、きれいに仕上げられるとか。

切金さんが地元・大野の土を使って焼いたカップや皿。展示販売所で販売
木工房では、猫屋敷誠さんをはじめ熟練の職人がサポートしてくれるので安心

 色の組み合わせを楽しみたい人には裂織体験がお勧め。裂き織りは南部地方から日本海側各地に伝わる工芸で、細く裂いた古布を緯糸(よこいと)にして1段ずつ織り上げていくもの。経糸(たていと)と緯糸の組み合わせしだいで想像しなかった色合いが表れるのが楽しい。
 どの体験も世界でひとつだけの作品を作ることができ、完成品を使う楽しみも味わえるのが魅力だ。

裂織工房の奥寺梅子さん。コースターと卓布を製作できる

DATA

道の駅・おおの

所 在 地 /岩手県九戸郡洋野町大野58-12-30
電  話/0194-77-3202 ※各体験は予約制
営業時間/9:00〜17:00
定 休 日 /12月30日〜1月3日※陶芸体験は不定休
料  金/
陶芸体験:ろくろ体験(粘土500g)1,620円、手びねり体験(粘土500g)1,050円、絵付け体験1,050円
木工体験:(1時間ごと)ろくろ体験2,000円、機械使用料240円、材料代等は別途
裂織体験:コースター450円・卓布900円〜


山形発・世界が認めた極上ワイン

写真右から国際的ワインアワードを受賞した「ソレイユ・ルバン・ヤマソービニオン」(2,200円)、「ソレイユ・ルバン・甲州シュール・リー」(2,200円)、「月山ぶどう果汁」(1,080円)

[ 山形 道の駅・月山 ]
日本ワインの名産地・山形の老舗ワイナリー

 道の駅・月山に隣接する「山ぶどう研究所」は、昭和54年(1979)に設立された老舗ワイナリー。その成り立ちについて所長の成澤健さんは「その昔、鶴岡の山間部では、山ぶどうをどぶろくのようにして飲んでいたそうです。そうした歴史的背景と、米作りができない山間部でブドウを育て、それを収益化しようとJAで始めたのがこのワイナリーなんですよ」と話す。

月山ワインの貯蔵庫には、出荷を待つ数万本のワインが保管されている。*一般の方の見学はできません

 ワインの出来は、自然が育むブドウの出来に大きく左右されるが、これまでに培ってきた地域農家のブドウ栽培の技術、そして醸造の技術の熟練が相まって、「月山ワイン」シリーズをはじめ、数々のワインが国内外で高い評価を得ている。その中でも、ワインの本場であるフランス国内トップ5に入る「フェミナリーズ世界ワインコンクール」(2021)で金賞を受賞した「ソレイユ・ルバン ヤマソービニオン2018」は、750名もの女性審査員からのお墨付きを得た1本。芳醇な香りとヤマソービニオンの野性味ある味わいは、肉料理との相性も抜群。秋の夜長のお供にもおすすめだ。

「道の駅」からガラス越しにワイン造りの工程を見学することができる
月山ワインの商品がずらりと並ぶ直営店。山形旅のお土産にいかが?

DATA

道の駅・月山
月山ワイン山ぶどう研究所

所 在 地 /山形県鶴岡市越中山字名平3-1
電  話/0235-53-2789
営業時間/10:00〜15:00
定 休 日 /火曜定休

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