そんな時こそ温泉で指の先まであたたまり、「道の駅」グルメで寒さを吹き飛ばしましょう。
湯と食で外からも内からも美人に
【岩手】道の駅・雫石あねっこ
道の駅・雫石あねっこにある「新はしばの湯」の泉質はアルカリ性単純温泉で、肌触りが柔らかく、肌への刺激が少ないのが特徴。別名「美肌の湯」といわれ、古くから美人の里として知られる雫石らしさが感じられる湯だ。
湯が惜しみなくあふれる湯船に浸かり、身体を温めてから目的の露天風呂へ。目隠し塀の先に雪をまとった枝が見える。絶景ではないが、何気ない冬の風景にほっと心が和む。湯から上がると、美人の湯と言われるだけあり、肌が滑らかになり、うれしい。
湯上りには食事処こまくさで、名物の「温製トマト麺」を食べよう。雫石町産トマトを麺にもスープにも使用しているご当地ラーメンで、スープを味わうと、トマトのさわやかな酸味に続いて味噌の風味が広がってくる。ここにタバスコとパルメザンチーズを振りかけると、辛味が効いたミネストローネのような深い味わいに変わる。ほかにも「トマトチーズ麺」、雫石牛入りジャンボソーセージをトッピングした「トマト麺デラックス」もあるのでお試しを。
所在地/岩手県岩手郡雫石町橋場坂本118-10
電話/019-692-5577
日帰り温泉
橋場温泉 新はしばの湯
入浴時間/9:00~20:00(最終受付19:30)
入浴料金/大人520円、子ども310円(以上税込)
お食事処こまくさ
営業時間/平日11:00~16:00(L.O.15:30)、
土日祝日11:00~20:00(L.O.19:30)
水墨画の世界に入り込んだよう
【青森】道の駅・浅虫温泉
冬は温泉が恋しくなる季節。中でも雪景色を眺めるお湯ともなれば、さらにテンションが上がろうというもの。道の駅・浅虫温泉には、陸奥湾にぽっかり浮かぶ薄墨色の島々と窓の外にちらつく真綿のような雪が、まるで一幅の水墨画のような景色を見せる展望風呂「はだか湯」がある。ここのお湯は、かつて老朽化から閉鎖された温泉街の公衆浴場の源泉を引いたもので、ぽかぽかが続く無色透明のお湯だ。40度と42度のふたつの浴槽を行ったり来たりしながら、自分好みで堪能できるのがいい。
入浴後のクールダウンにおすすめなのが、男湯と女湯の間にある休憩フロア。海に向けられた長椅子では、気がつけばどの人もみんな無口。目の前の湯ノ島と沖合を航行するフェリーをじっと眺めるだけの、幸せな時間が流れている。自宅に風呂がありながら長年通ってくる常連さんは多いが、もちろん観光客も大歓迎だ。ずっとこの街で暮らしているかのような錯覚さえ覚えて、きっとまた来ようと思わずにはいられないだろう。
所在地/青森県青森市大字浅虫字螢谷341-19
電話/017-737-5151
展望浴場はだか湯
入浴時間/7:00~21:00(受付終了20:30)
入浴料金/大人360円、小学生160円、幼児(2~6歳)70円(以上税込) 定休日/無休 ※保守点検のため2月の平日に2日間の休館あり
雪の綿帽子をかぶった秋田杉が美しい
【秋田】道の駅・やたて峠
まっすぐ伸びた天然秋田杉の樹林に覆われた、秋田・青森県境の矢立峠。県境から200 メートルほど南にある道の駅・やたて峠は源泉掛け流しの温泉があることで知られ、両県からの常連やドライブ途中の人でにぎわっている。
温泉は眺望のよい最上階にあり、L字形の内湯、サウナ、趣向を凝らした露天風呂と充実の設備だ。冬季には雪見風呂が楽しめる。ふたつの浴室「天空の湯」と「かぐやの湯」は露天風呂の演出が異なり、男女が日替わりで入れ換えになる。ここの温泉はとにかく泉質が濃く、身体も温まる。湯上りの身体がオレンジ色になるような濃い褐色で、湯船からオーバーフローした温泉の成分が、洗い場に千枚田のように積み重なっている。
1階のレストランは落ち着いた雰囲気だ。本場の「きりたんぽ鍋」や秋田杉の曲げわっぱに入った比内地鶏を使った「わっぱ飯定食」などの郷土料理、矢立峠の天然水で入れた水出しコーヒーも楽しめる。
峠越えの前後に立ち寄って一息つきたい「道の駅」だ。
所在地/秋田県大館市長走字陣場311
電話/0186-51-2311
定休日/無休
U R L/ http://ohdate-yatate.com
大館矢立ハイツ
入浴料金/大人360円、小人180円、幼児60円
定休日/年中無休
湯っこのあとはフランス鴨
【秋田】道の駅・東由利
秋田県由利本荘市と横手市を結ぶ国道107号は、鳥海山を間近に感じられる絶景のドライブルートだ。この道沿いにある道の駅・東由利には鳥海山周辺から湧き出す「黄桜温泉湯楽里」があり、地元の人やドライブ途中の人たちのやすらぎの場になっている。
冬は特にこの温泉の魅力が際立つ季節。広い窓の外にしんしんと降る雪景色が広がり、温泉に浸かりながらゆっくりと雪見風呂を楽しめる。不要な角質を取り肌をツルツルにするといわれる硫酸塩泉は、湯冷めしにくく身体を芯からぽかぽかにする効果もあるから、寒い冬にはぴったりだ。
もうひとつの楽しみは、温泉に隣接するお食事処「やしお」の食事。フランス鴨や地そばなど、東由利特産の食材を使ったメニューが豊富だ。冬のフランス鴨は、脂がのってうま味たっぷり。旬のうまさをぜひ味わいたい。
昔の庄屋屋敷をイメージしたという重厚な建物は落ち着いた雰囲気。大広間と個室の休憩室もあるから、のんびりと1日を過ごすのもよさそうだ。
■道の駅・東由利 黄桜温泉湯楽里
所在地/秋田県由利本荘市東由利老方字畑田28
電話/0184-69-2611
入浴料金/90分入浴大人450円、小人250円(税込)、1日入浴大人510円、小人310円(税込)
※小学生未満無料
定休日/不定休(HPをご確認下さい)
http://www.ont.ne.jp/~k-yurari/
地元っこ溺愛の温泉!
【山形】道の駅・庄内みかわ
庄内平野の中央部に位置する三川町。豊かな田園風景が広がるこの町で、早朝から賑わいを見せるのが道の駅・庄内みかわに隣接する「なの花温泉 田田」だ。
昔懐かしい庄屋造り風の建物には、朝6時のオープンとともに、“マイ温泉セット”を手にした地元客、そして隣の宿泊研修施設の泊まり客らが続々とやってくる。聞くところによると、出勤前に立ち寄る人もいるのだとか。
館内に入ると出迎えてくれるのは、大きな囲炉裏。そして浴場へと向かう廊下の突き当りにある屏風絵が、日本情緒を醸し出している。
「岩風呂」と「石風呂」、ふたつの浴場は男女日替わりで、「無色透明の食塩泉」と「にごり茶褐色の強食塩泉」があり、それぞれ泉質の異なった2本の源泉から引いている。湯量が多く、冬の寒い時期には湯気で浴場全体が白くけむるのも風情があっていい。中庭に降り積もった雪を眺めながらじっくり体を温めたら、湯上りには地サイダーで身体をクールダウン。地元青果店による産直で新鮮野菜を品定めするのも一興だ。「道の駅」に立ち寄ったなら、地元っこが溺愛する湯でひと汗かいてはいかがだろう。
所在地/山形県東田川郡三川町大字横山字堤172-1
電話/0235-66-4833
◎なの花温泉田田
入浴時間/6:00~21:00(最終受付20:15)
入浴料金/大人450円、小学生170円、小学生未満無料(以上税込)
休館日/第3水曜日6:00~17:00
◎食事処いろり火
営業時間/平日11:00~14:00(L.O.13:45)、17:30~19:30(L.O.19:15)土日平日11:00~14:00
(L.O.13:45)、17:30~20:00(L.O.19:45)
◎物産館マイデル
営業時間/9:00~17:00(産直)9:00~15:00(食堂)
休館日/12/31PM~1/3
営業時間の変更の場合がございますので、お越しの際はお問い合わせください。