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【特集】「道の駅」で商う人

「道の駅」で見かける人気のおやつや小物たち。実は地域を愛する作り手の思いが込められた、ここだけの限定商品だったり……。個性豊かな「道の駅」の作り手たちを知れば、もっと「道の駅」が楽しめる。

記事中の情報は2020年2月現在のものです。料金や営業時間等が変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

 


木のいのちを預かって焼く

「白炭(しろずみ) 」

 

【宮城県】道の駅・七ヶ宿

手作りの炭窯の前で、佐藤光夫さん(右)と円さん。
同じ敷地にある自宅もセルフビルドだ

 

七ヶ宿で見つけた自然とともにある暮らし

 窯の焚口のすき間から、静かに燃える炭が見える。最終段階、口を少しずつ開け空気を入れると一層鮮やかに、透き通る宝石のように美しく燃えた。
 佐藤光夫さんは宮城県で数少ない白炭を焼く職人。窯の中で冷ましてから取り出す黒炭と違い、1000度に燃えさかる炭をかき出し、水分を含んだ消し粉をかぶせ一気に冷ます。硬く焼き締まり、炭素含有率が90%以上と高いため、火持ちが良くガスがほとんど出ないのが特長だ。
 名古屋出身の光夫さんは教員や出版社勤務を経て、25年前、自然の営みに沿った暮らしを求め七ヶ宿町へ移住。ここで師匠となる佐藤石太郎さん(故人)と出会う。「地元の山の木を伐り、作った炭を生活に生かす。木は再生し山の命が巡る。炭焼きは永続可能な営みです」。木の命を預かる気持ちで炭を焼き、生業にしようと決めたという。
 妻の円まどかさんと「すみやのくらし」を立ち上げ、燃料用の他、脱臭・抗酸化効果などの特性を生かした炭商品、円さんが作る炭パウダー入りのお菓子を販売する。今後は、炭や火の魅力を体感できる拠点を作る計画も。今の時代にこそ魅力を放つ炭、普段の暮らしに取り入れてみては。

煙の色や匂いで炭化の進み具合を判断するのがプロの技。
無理なく完全に炭化すれば上質の炭ができあがる
道の駅・七ヶ宿には「すみやのくらし」コーナーが常設されている
小麦粉並みに細かくパウダー化した炭を練り込んだ焼き菓子。
炭以外にも体に優しい素材にこだわる

道の駅・七ヶ宿

所在地/宮城県刈田郡七ヶ宿町字上野8-1
電  話/0224-37-2721
営業時間/9:00~17:30(7・8月は9:00~18:00、12~3月は9:00~17:00)
定休日/12月31日~1月3日

■白炭・菓子製造販売
    すみやのくらし

オンラインストアの他、主に宮城・山形で出店販売を行う。
詳細はホームページ、フェイスブックで。
電  話/0224-37-3156
U R L /https://sumiyanokurashi.com/

※情報は2020年2月現在のものです。

 


 手作り焼きたてパン

絶賛販売中!

 

【青森県】道の駅・はしかみ

パンとの付き合いは大学時代のアルバイトから。
パン屋勤務や海外暮らしを経て今がある

焼きたてパンが食べたくて 店主の笑顔にまた会いたくて

 道の駅・はしかみの敷地内に店を構える小さなパン屋「ふうこぱん」は、長年の夢を実現させた三河風子さんのお店。レトロな着物に白い割烹着姿、笑顔が素敵な風子さんに会いたくて、県外から通うファンも多い。看板に〝焼きたて〞とあるように、自慢のフランスパンや地元のライ麦を使ったハード系のパンが毎日10種類ほど、焼き上がりの香ばしい匂いとともに並べられていく。もちもちのアンパンやクリームパンもあるが、ナッツやフルーツがどっさり入った食べ応えのあるフランスパンがおすすめ。「ここのはね、違うんだよね」、常連さんが次々と訪れては、お目当てのパンを大事そうに抱えて帰っていく。
 「ふうこぱん」は無添加にこだわった体に優しいパンだ。南部小麦やゴボウに卵に餡子など、できるだけ地元周辺のものを使い、砂糖や塩も極力控えて小麦本来の味わいを大事にしている。そのこだわりぶりは壁新聞風に店頭に掲示中。それをゆっくり眺めながら焼き上がりを待つのは、何とも楽しい時間だ。

高加水で仕込んだ生地を低温長時間発酵。高温短時間で焼き上げると外はカリッで中はもちっ!
“階上初のパン屋さん”として昨年9月に開店。噛むほどに素材のうま味が広がるパンは癖になる
一番人気は「いちじくのクリームチーズ」(310円・税込)。 「フランスパン」(170円・税込)も美味しいと評判だ

 

道の駅・はしかみ

所在地/青森県三戸郡階上町大字道仏字耳ヶ吠3-3
電  話/0178-88-1800
営業時間/9:00~18:00 
定休日/12月31日・1月1日 ※年末年始の営業時間等は要問合せ

■ふうこぱん

所在地/道の駅敷地内ミニショップ
電  話/090-7270-5701
営業時間/10時~売り切れ次第終了
定休日/火曜日 ※不定休あり

※情報は2020年2月現在のものです。

  


 愛情たっぷり!

会津木綿の手作り雑貨

 

【福島県】道の駅・たじま

「ベルフォンテ」代表の藤本さん。現在は福島市で子育てママのための地域活動に奮闘中

日常を豊かに彩る愛らしさ 会津の魅力を独自に発信!

 南会津の大自然に抱かれるようにたたずむ道の駅・たじま。ツーリングやドライブの途中に立ち寄る人も多く、お目当ては会津ならではのお土産。店頭に並ぶ採れたての野菜や山菜をはじめ、南会津の蔵元4社の地酒や名物のそばなど充実の品揃え。その中でもひときわ目を引く手仕事雑貨のコーナーが女性を中心に人気を集めている。
 思わず笑みがこぼれる可愛い雑貨は、400年の歴史を持つ「会津木綿」を使ったオリジナル小物。自分用や贈り物にもぴったりのセンスの良さが好評だ。作り手は福島県内で活動する「ベルフォンテ」の皆さん。代表の藤本菜月さんは、ご主人の転勤で訪れた南会津町で暮らす間に会津木綿と出会い、さまざまな人たちとの縁で活動をスタートして11年目に。「身に着けて自慢したくなるものやプレゼントしたくなるものを作って、会津の魅力をたくさんの人に伝えていきたい」と微笑む藤本さん。転勤族の女性や福島県で子育て中の女性が作り手となり、会津木綿に新たな命を吹き込んでいる。

まんまるゴム(770円・税込)、ピアス(1,870円・税込)、イヤリング、マグネットなどを販売
工房で一つ一つ丁寧に手作りする作り手のひとり、加藤美由貴さんと愛娘の杏菜ちゃん

道の駅・たじま

所在地/福島県南会津郡南会津町糸沢字男鹿沼原3242-6
電  話/0241-66-3333
営業時間/7:00~19:00(12/1~3/31は~18:00)
定休日/無休

※情報は2020年2月現在のものです。

 


 農業がつくった「縁」

 

【山形県】道の駅・米沢

人懐っこい笑顔が魅力的な千葉さん。米沢のお母さんたちによる手作りのお惣菜を「道の駅」で販売しています

愛媛出身のサムライが挑む、自然栽培野菜と総菜販売

 平日から多くの人でにぎわう道の駅・米沢。物販の中でも人気なのが総菜コーナー「かぁちゃんの台所」だ。ここの責任者である千葉陽平さんは、市内でそばを生産する農家でもある。
 千葉さんの出身は、愛媛県松山市。大学を卒業後、仕事で米沢に配属された。「20代で若かったこともあって、早い段階で仕事を辞めて日本中を旅しました。地元に戻る選択肢もあったとは思うんですけれど、なぜか僕がたどりついたのが、米沢だった」と、笑う。
 米沢の八百屋で働き始めた千葉さんは、自然栽培の野菜と出合いその美味しさに衝撃を受けた。「生命力に感動したんです。それで農家さんに『全部うちで仕入れるから、作って』と言ったんですけど、やっぱりリスキーで、受け入れられなくて。だったら自分で作るしかないと思ったのが、農業を始めたきっかけ」と話す。肥料を使用しないそばを栽培し始め、それがきっかけで「道の駅」の総菜コーナーも任されるようになった。「農業を通じて、いろいろな働き方を提案したい」。〝農〞を通じて、彼の世界は、日々広がっていく。

ずらりと並んだお惣菜の数々。このお惣菜を目当てに「道の駅」にやってくる人もいるのだとか
千葉さんが作っている「十割蕎麦」(1080円・税込)。「自分へのご褒美や、大切な人への贈り物にしてほしい」と、千葉さん

道の駅・米沢

所在地/山形県米沢市大字川井1039―1
電  話/0238-40-8400
営業時間/直売所9:00~18:00、
     フードコート10:00~18:00ほか
定休日/年中無休

※情報は2020年2月現在のものです。

 


方言とイラストで

宮古を元気に

 

【岩手県】道の駅・区界高原

盛岩幸恵さん(左)とおーみえりさん(右)

姉妹でつくる宮古のオリジナル土産

 盛岩幸恵さんが「Art Eriy’s(アートエリーズ)」を設立したのは2014年6月のこと。「宮古で絵を描く仕事がしたい」という妹の願いを実現するためだった。そして作られたのが「宮古弁ステッカー」である。当時、妹のおーみえりさんは、宮古市内の店で働いており、土産品の多くが市外で製作されていることに気付き、宮古オリジナル土産を作りたいと考えていたという。相談された盛合さんは、すぐに起業。ステッカーから始まり缶バッチ、シールなど、次々とアイテムが増えていった。
 宮古弁ステッカーを扱う道の駅・区界高原では、スタッフが専用ギフトバッグを手作りしている。佐々木考店長は、「方言の意味に合わせたイラストが面白いし、バッグを見て友達への土産にいいかもと手軽に買われる方も多いです」という。
 方言はふだん何の違和感もなく話している言葉。同じ岩手県でも宮古と盛岡では違いがあることを知り、それが新鮮に感じられる、身近な異文化体験だ。だからなのか方言ステッカーには1枚といわず何枚も買ってしまう魅力がある。

人気上昇中の赤ダルさんと黒ダルさんを描くおーみさん
「宮古弁ステッカー(300円・税込)」は全20種類。「やんた」はいやだ、「ませこ」はおませさんの意味
道の駅・区界高原の販売コーナー。「宮古弁シール(330円・税込)」は、ミニサイズでいろいろなところに貼れると人気

道の駅・区界高原

所在地/岩手県宮古市区界2-434-2
電  話/0193-77-2266
営業時間/ファストフード 9:30~17:00
売店·レストラン 10:45~16:45
     ※ 諸事情により変更の可能性有り。
詳しくはお問合わせください。
定休日/無休、臨時休業あり

※情報は2020年2月現在のものです。

 


 羽後産の卵で

しっとり、もっちり

 

【秋田県】道の駅・うご

一角にある「Bon cafe」では、奥山さんのシフォンケーキ(バニラ)をいただくことができる。ホイップクリームとフルーツソース添え(400円・税込)

奥山さんが心を込めた30種類のシフォンケーキ

 この夏、オープンから5年目を迎える道の駅・うご。開業時の企画段階から近隣の人たちが積極的に関わり、愛着を持って運営している。ローカルな魅力と愛を込めた人気商品も多い。
 そのひとつが、羽後町に暮らす奥山美由記さんが心を込めて作るシフォンケーキだ。美味しさが5年程前に仲間内で評判になり、「道の駅」で販売しては?ということになった。
 試作を重ね、これはイケると、コーヒー・あずき・オレンジのシフォンケーキが「道の駅」のオープン時にデビュー。美味しさが口コミで広がり人気商品になった。その後もさまざまな風味のケーキを開発し、今では30種類ものシフォンケーキが誕生。その中から毎日10種類ほどが産直売場を彩っている。
 添加物を一切使わず、羽後産の卵から作ったメレンゲをたっぷり加え、しっとり、もっちりした食感が人気の秘密。「今カップケーキタイプのを作りたいと思って研究中です、フォークを使わなくても気軽に食べられるように」と奥山さん。細やかな心配りで地域を盛り上げている。

チョコチップ、チーズ、バナナ、抹茶、ロイヤルミルクティーなど魅力的な風味ばかりで迷ってしまう。1カット200 円、1ホールは1,000円( 各税込)と良心価格なのもありがたい

道の駅・うご

所在地/秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中野200
電  話/0183-56-6128
営業時間/直売所9:00~18:00
     Bon cafe 9:00~L.O.16:30
定休日/元旦

※情報は2020年2月現在のものです。

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