サイトアイコン 【東北「道の駅」公式マガジン】おでかけ・みちこWeb

冬こそ、東北の熱い一杯を!「ラーメン食べたい」

熱いスープをすすり、麺もトッピングもどんどん食べるうちに、身体の中から温まるラーメン。冬こそ食べたい、「道の駅」のご当地ラーメン大集合!

記事中のデータは2018年11月30日現在のものです。料金や営業時間等が変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

 


美味の素は

ブランド豚と味噌

 

【岩手県】道の駅いわいずみ

龍泉洞黒豚味噌ラーメン 885円。人気店に負けない味を求めて、味噌にもこだわった

 
豪雨災害からの再出発で生まれたご当地ラーメン

2016年8月、岩泉町に甚大な被害を及ぼした台風10号。道の駅・いわいずみにも濁流が流入し、本格営業再開まで約8カ月を要した。道の駅にある「レストラン岩泉」の料理長を務める野中恵介さんは、当時を振り返る。「ふだん鍋を持っていた手にスコップを持ち、がれきを撤去していた最中に、再出発する時は、新しいメニューを出したいと考えていました」。

そして、誕生したのが「岩泉龍泉洞黒豚味噌ラーメン」だ。味のポイントは、岩泉町のブランド肉・龍泉洞黒豚と味噌。龍泉洞黒豚は、町内の有芸(うげい)地区で専用飼料を与えられて育った黒豚で、ジューシーで甘みのある肉質が特徴。味噌は、濃厚な赤味噌とさっぱりとした淡色味噌を調合し、鶏ガラや野菜などで取ったスープと合わせている。

トッピングされた豚肉ひき肉をスープと混ぜてからひと口すすると、ひき肉から出た旨みが味噌スープに深みを与え、それを太麺がしっかりと受け止めている。炒めもやしや煮卵などものり、食べ応えも抜群の一杯だ。

スープに加える味噌は、赤味噌と淡色味噌の2種類

道の駅いわいずみ
所在地/岩手県下閉伊郡岩泉町乙茂字乙茂90-1
電  話/0194-32-3070
営業時間/レストラン岩泉11:00~LO16:00
定休日/無休

 

※情報は2018年11月30日現在のものです。

 


米沢牛の産地で食べる

牛肉麵

 

【山形県】道の駅いいで

牛すじ煮込みラーメン 1,080円。魚介が香るスープも絶品

 
トロットロの牛すじが最高にうまい!

米沢牛の生産地として知られる飯豊町。牛肉文化が根付くこの町にある道の駅・いいでのレストランでは、人気メニューも牛肉を使用したものが多い。中でもイチオシで人気ナンバーワンだという「牛すじ煮込みラーメン」は、じっくり甘辛く煮込んだ牛すじ肉とごぼうを、醤油ベースのラーメンにトッピングした一品。脂身がトロットロで口の中でほどけるような牛すじと、箸で切れそうなほど柔らかなごぼうは、〝秀逸〞の一言につきる。

スープの作り方は秘伝だというが、口に含めば煮干しなどの魚介と香味野菜がほのかに香るすっきりした味わい。牛すじの旨みを邪魔しないあっさり味ながらも、しっかりとした味付け。地元の製麺所から取り寄せるという太麺が、このスープをよく絡め取り、実にうまい。柔らかな牛すじとごぼう、そしてシャキシャキした食感のねぎのコンビネーションが絶妙だ。1カ月で300食出るという人気も納得のラーメン、ぜひ試してほしい。

道の駅いいで
所在地/山形県西置賜郡飯豊町大字松原1898
電  話/0238-86-3939
営業時間/レストラン11:00~17:00(LO16:30)※4月~11月は18:00(LO17:30)まで
休館予定日/2018年12/26、12/31、2019年1/1、1/9、1/23、2/13、2/27

※情報は2018年11月30日現在のものです。

 

 


真っ赤なトマトの

おいしさたっぷり!

 

【福島県】道の駅きらら289

トマトラーメン780円。リコピンたっぷりのヘルシーなおいしさが人気! パスタ感覚で楽しめる

 
輪切りトマトをトッピング!おしゃれなイタリア風

南会津の美しい大自然に抱かれた道の駅・きらら289。名物メニューは、太陽の恵みを受けた真っ赤なトマトが主役のラーメンだ。女性はもちろん、男性や子どもまでとりこにする一杯は、辛味噌とトマト果汁で仕上げたスープが特徴。太ちぢれ麺にスープが絡み、ピリ辛で、さっぱりした後味がクセになると評判で、リピーターが続出中だ。鶏ひき肉、水菜、もやし、輪切りトマトの華やかなトッピングも食欲をそそる。トマトラーメンをベースに、スープにとろけるチーズを加え、パルメザンチーズをたっぷりトッピングした「チーズトマトラーメン」(880円)も登場し、人気を二分している。

トマトラーメン誕生のきっかけとなった「南郷トマト」は、濃厚な味わいで全国的にも有名なブランドトマト。南会津の寒暖差を活かした高原野菜の一つで、食感と旨み、甘みを堪能でき、完熟しても柔らかすぎないのが特長。「道の駅」での販売時期は、7月下旬から10月下旬だ。当駅は、眺望抜群の露天風呂がある日帰り温泉施設も併設しているので、のんびり南会津旅に出かけてみては。

デザートにおすすめ! 甘みと酸味のバランスが絶妙。南郷トマトの濃厚な味わいを楽しめるトマトソフトクリーム(350円)

道の駅きらら289
所在地/福島県南会津郡南会津町山口字橋尻11
電  話/0241-71-1289
営業時間/レストラン11:00~19:00※火曜は14:00まで
定休日/レストラン無休(温泉施設は火曜定休)

※情報は2018年11月30日現在のものです。

 


これぞ地元麺

「馬はうま~い!」

 

【秋田県】道の駅ふたつい

きみまち煮干し桜中華そば 820円。煮干しの効いたスープに、馬肉チャーシューと角切り馬肉がたっぷり

 
絶景や天然秋田杉見どころ満載の新名所

この夏、米代(よねしろがわ)のほとりに新築・移転した道の駅・ふたつい。米代川と七座山(ななくらやま)、きみまち阪などの絶景を楽しもうと、遠方からも多くの人が訪れている。

平日でも昼どきは満席になるというレストラン・koikoi食堂では、チャーシューに馬肉(さくら肉)を使った「きみまち煮干し桜中華そば」が人気。秋田県北の二ツ井は、馬肉を愛する食文化を色濃く残し、馬肉ラーメンは昔から二ツ井のソウルフードとして親しまれてきた。すっきりした煮干しのスープに、馬肉チャーシューのコクと独特の旨みがプラスされ、たっぷりのったネギの香りがよく合う。風光明媚な米代川の川景色を眺めながらいただけば、すっかり二ツ井に溶け込める。

館内にある、この地の歴史文化を紹介するコーナーでは、ガラス張りの床下に樹齢千年の天然秋田杉の埋もれ木が展示されるなど見どころがいっぱい。県北のブランド豚・桃豚のソーセージを味わえる軽食コーナーや産直もあり、観光の新名所になっている。

米代川のゆったりとした流れを眺めながら、のんびり過ごせる道の駅だ

道の駅ふたつい
所在地/秋田県能代市二ツ井町小繋字泉51
電  話/0185-74-5118
営業時間/レストランkoikoi食堂 11:00~18:00(LO17:00)
定休日/1月1日~2日

※情報は2018年11月30日現在のものです。

 


産学・異業種コラボが

生んだ名物

 

【宮城県】道の駅上品の郷

 

麺にも具にもスープにも あふれるサバ愛飲み干して

石巻市飯野川の地元グルメとして人気の「サバだしラーメン」。「飯野川発」を名乗る条件は「サバのあらで取るだし」「サバ焼成骨カルシウム配合の麺」「サバ素材のトッピング」の三つ。あふれんばかりのサバ愛だ。

道の駅・上品の郷には、飯野川商店街の割烹料理店・こばやしの分店があり、本場の味を提供する。黄金色に澄んだスープに、ストレートの細麺。メンマ、チャーシューなどシンプルな具とともに「サバのつみれ」が入る。スープとともに麺をすすると、すっきりと上品な旨みに、サバの風味とコクが余韻を残す。

サバは石巻の名産で、飯野川地区には古くからサバだし文化があった。この奥深い味わいに、石巻専修大学の石原慎士准教授(当時。現在は宮城学院女子大学教授)が着目。ゼミと地元商店街、農業法人、加工業者などとの協働によって新名物を生み出した。ラーメンの開発に着手したのは東日本大震災が起きた年の6月。同年12月には販売を始めたという。こばやし店主の小林伸幸さんは「復興のためにも必ず形にせねば、とみんな奮い立ったんですよ」と振り返る。地元の力を結集した逸品、ぜひ味わってみて。

 

お土産には常温保存できる箱入り(2食入り、1,140円)を。
宮城県産サバの塩焼き入り。直売所にて販売

道の駅上品の郷
所在地/宮城県石巻市小船越字二子北下1-1
電  話/0225-62-3670
営業時間/お食事処・こばやし 10:00~15:00※土曜・日曜・祝日は16:00まで
定休日/不定休

※情報は2018年11月30日現在のものです。

 


黄金色のスープに

見とれる一杯

 

【青森県】道の駅みさわ

しじみラーメン 800円。スープはもちろん、しじみの身も残さず食べ尽くそうとして、みんな無口になる

 
しじみの旨み味わうため調味はシンプルな塩ダレで

青森県は年間3000トン以上の漁獲量を誇る、全国トップクラスのしじみ王国。しじみといえば味噌汁が定番だが、産地には、しじみのおいしさをじっくり味わえるラーメンがある。道の駅・みさわの産直レストランで、年間1000食以上は出る「しじみラーメン」だ。一食あたり150グラム使用するという「小川原湖産大和しじみ」は、八甲田山系のミネラルを豊富に含んだ伏流水が流れ込む湖で育つため、ぷっくりとした身に味が凝縮しているのが特徴。大きさが15ミリ未満の採取は禁止されているので、ここで味わえるしじみは親指大の4、5年もの。エキスがたっぷり溶け出した黄金色のスープは、その濃厚さゆえにキリッときかせた塩ダレのみで調味する。

しじみの旨み成分が増すという冷凍保存によって、一年中いただけるのもうれしい。火を通し過ぎないよう作り置きはせず、調理はオーダーが入ってから。お湯にしじみを入れて約1分、殻が開いたら火を止める。「あくまでもシンプルな調理にこだわっています」と料理長の平山さん。仕上げにちょっとだけ添える大葉がしじみの旨みを引き立て、しみじみ美味しい一杯となる。

 

オルニチン、ビタミンB12なども豊富なしじみのスープは残さず飲み干したい

 

道の駅みさわ
所在地/青森県三沢市谷地頭4丁目298-652
電  話/0176-59-2711
営業時間/産直レストラン10:00~16:00(LO15:30)※4月~10月は16:30まで(LO16:00)
定休日/12月31日~1月1日

※情報は2018年11月30日現在のものです。

モバイルバージョンを終了