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三陸のイカを「イカぐるぐる」で一夜干し[東北住まいの九州人コラム]

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まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/75246398/6411

食材の宝庫・岩手

仕事柄、県内のあちこちに出かける機会が多いんですが、岩手は本当に美味しい食材が揃ってます。三陸の魚介、ブランド牛・豚・鶏、お米、リンゴ、野菜と挙げたらキリがありません。 先日、出張先で新鮮なイカを手に入れたので、九州スタイルの「一夜干し」に挑戦してみます。 養殖イカダが並ぶ大船渡湾 「おさかなセンター三陸」さんで、するめイカをゲット

ネットで探した作り方に沿って、イカを捌いていきます。胴体の真ん中で切り開いて、ワタ・くちばし・目玉を取り除きます。乾燥の際に縮まないように割り箸と竹串で固定しました。あとは約半日干せば完成との事。

三陸産の新鮮なイカ 胴体の正面を開いて 割り箸と竹串で固定

イカぐるぐる方式で一夜干し

さて、九州でイカと言えば「佐賀県呼子町」。 一年中食べられるイカの活き作りや加工品など、観光地としても大人気の「イカの街」です。 さらに呼子の名を轟かせたのが、干したイカが高速で回る「イカぐるぐる」。その光景は動画サイトやTV番組などで紹介され、世界中に拡散されました。そして、この「イカぐるぐる」目当てに観光客が呼子の街へ押し寄せる事態となっています。なぜ高速でイカを回転させるのかというと「乾燥スピードを上げる」&「虫が付かないように」と超合理的。   参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=c6ls0f9uTr0   九州人としては「イカぐるぐる」方式で一夜干しを作りたい! ということで、手近なもので装置を作成します。 参考に調べた動画では、想像以上に高速で回転してるので、摩擦が少ない良く回るものを・・・と探すと、うってつけのものが。流行りで買ったけど速攻で飽きた「ハンドスピナー」の出番がきた! コイツに吊して干せば、本場・呼子のスピードに近づけるはず。イカを通じて、九州の文化と東北食材のコラボレーションが、ここに誕生です!   自宅にあったのはプラスチック製とアルミ製の2種類。動力がないので、1回の回転で出来るだけ長く回って欲しい。2つのハンドスピナーの回転時間を計測してみます。   開店時間を計測すると、プラスチック製は約43秒で停止 40秒回ったプラスチック製に比べ、4分半回ったアルミ製を採用。金属製だと強度的にも安心です。強力な両面テープでフックプレートを装着。先程仕込んだイカを吊して、外に干してみます。 フックプレートを接着してテスト。めちゃ回る スピナーに吊して「ぐるぐる」スタート ひとまず吊した状態で回転時間を計測。吊すとかなり不安定で回転のバランスも悪く、40秒で失速。角度を変えたり、風に任せたりして何度も試みますが、どれも1分を超えません。「一夜干し=約半日」干すとして1分ごとに回し続けるのは非常に効率が悪いし、そこまで暇でもないのでハンドスピナー案は泣く泣く断念。 それなりに回るが長続きしません

やはり動力は必要

しかし、そんな事もあろうかとプランBも用意してたので、こちらで再チャレンジ。 やはり動力が必要だろうと「USBファン」で回してみます。 洗濯ハンガーにUSBファンとモバイルバッテリーを固定して、あっという間に「イカぐるぐる」が完成。ハンドスピナーからイカを引っ越しさせてスイッチON。 本家のイカぐるぐるに比べると圧倒的に回転数が足りませんが、安定して回っています。 良い感じで回り続けてるので、このまま半日程度放って置けば完成するでしょう。 景品でもらったUSBファンが初めて役に立った 動画リンク:https://youtu.be/tBW8uaBIUV8 良い感じで回っていますが、2枚以上吊すと重くて回りませんでした 「あとは完成まで書く事もないな」と天気を心配しながら窓の外を見ていると、うちの愛犬が吠えてます。 写真には撮れませんでしたが、様子を見に行くとネコが逃げて行きました。「取られてはマズい」と高いところに移動させようとしたら、遙か彼方にも敵を発見。電柱の上から「トンビ」がロックオン。見ての通りの田園地帯なので仕方ありません。上空をしばらく旋回してましたが、人が見張ってるのが判ったのか諦めて飛んでいきました。一夜干しの完成を待っているのは、私だけではないようです。 電柱の上からトンビがロックオン 程よく乾いて完成です

完成、試食へ

開始から約6時間。バッテリーもなんとか持って、ひとまず完成です。普通に干したものと比べると、「ぐるぐる」した方はかなり水分が飛んでいます。 竹串を外し、あぶって味見してみます。 そのままも美味しいですが、マヨネーズに一味を振ると格別です。手間も時間も掛かりましたが、ぐるぐる回すと「三陸の旬」がより美味しく感じられました。 ストーブの上で美味しそうに焼けていきます 売り物に負けない美味しさです

結論

三陸のイカが呼子方式で美味しい一夜干しになりました。異文化交流は、庭先からでも実現できます。 で、やっぱり動力は必要。ハンドスピナーは、手元で回す以外に役立たない事も判明。 ビジネス的には売場のディスプレイとしてPR度が高いので、「最北のイカぐるぐる」とか名乗って、沿岸の名物にすれば良いと思います。 当店の売場に採用したい!・・・と、ご興味ある方は、カンタンなので作ってみてください!

 この記事を書いた「マイみちスト」
(なはかた)
沖縄生まれの博多育ち。九州から岩手に移住して十数年。ほとんど雪が降らない暮らしから、今では毎年スタッドレスを自分で換装するほど北国に馴染む。関東・関西での生活経験もあり、東北の文化や食生活など、未だに新たな発見を楽しむ日々。本職は広告関係なので、常に第三者視点で見聞を広めています。

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