
函館港に着岸し下船した瞬間、風の違いを感じる。本州とは違う北の風だ。カラッとした風を受けて走り出すと、北海道に来たのだと実感する瞬間だ。函館から北海道に上陸する場合は、早朝に到着する便を利用することが多い。「函館朝市」で朝食を食べるためだ。何度も訪れているうちに、馴染みにお店も増えてきた。開店早々お邪魔して「おはようございます!」と声をかけると「お!今年も来たな。君が来るってことは、夏が始まるってことだな(笑)」魚をさばきながらご主人は笑顔で応えてくれた。朝から豪勢に海鮮をいただく。これを食べたくてここまで走ってきたのだから、贅沢三昧しないと!「函館朝市」が有名だが、「函館自由市場」や「中島廉売(れんばい)」など、地元の方が多く利用する市場もあるので、そちらに足を運んでみるのもいいだろう。個人的には昔ながらの雰囲気を残す「中島廉売」もおすすめ。

函館はグルメの街。海鮮物や函館ラーメンの他にも函館周辺でしか食べられない「ラッキーピエロ」(略してラッピ)のハンバーガーや、コンビニ内で注文を受けてから焼く「ハセガワストア」(略してハセスト)の「やきとり弁当」(鳥肉ではなく豚肉)は、地元に愛させているお店というのが我々、観光客にも高評価だ。どちらのお店にもオリジナルグッズが売られているので、お土産にするのもいいだろう。
グルメの次は温泉。函館は温泉が多く、有名な「湯の川温泉」の他にも、市内各地に温泉銭湯が点在し、早朝から営業しているところもあって、朝風呂でサッパリできる。ただし、熱めの湯温が函館の温泉銭湯の特徴なので、確認してから湯船に入ること。個人的に好みなのが、街の中心部より北に位置する「西ききょう温泉」。野球グランドの一角にあって、露天風呂はコンクリートのヒューム管(水道管)を利用したもので、源泉のお湯がガバガバ溢れている。3つの湯船があって、それぞれ湯温が違っていて、熱い湯船は45〜47度!洗い場等も設備も建築資材を利用しているので、ガテン系の人が喜ぶ?他とはちょっと違った雰囲気を楽しめる温泉となっている。

函館山の麓にある「函館公園」も時間があれば、ぜひ訪れて欲しい。1879年(明治12年)に開園した近代日本を代表する公園で、歴史的な施設も多く、春は桜が咲き、秋には紅葉が非常に美しい。公園内には1956年(昭和31年)開園のレトロな遊園地「こどものくに」が現役である。高さ12m、ゴンドラ8基のミニ観覧車は、国内最古と言われており、ゴンドラに囲いが無く小さいながらスリル満点で大人も楽しめるのだ。

函館を旅するには、函館市電に乗って巡るのも楽しい。1日乗車券(600円)
がお得。たまにはバイクや車を降りて、ゆっくり電車旅もいいだろう。「函館山」へは、バイクは終日通行禁止。車も17:00〜22:00は通行規制される。なので、市電とロープウェイを利用し山頂を目指す(バスやタクシー利用もあり)。夕暮れ前から山頂に到着するのが私流。津軽海峡フェリーが進む姿が遠くに見える。船が似合う街だ。夕焼けが空を染め、やがてあちらこちらに電気が灯り、夜景が徐々に浮かび上がり、水平線にはイカ釣りの漁火が暗くなりつつある空を照らしている。暮れ行く函館の景色をゆっくり眺める時間が至福の時である。函館の街は美しい。
グルメや温泉の他に、資料館、史跡巡りなど、近代日本の歴史も多く体感できる街、函館。何度訪れても魅力ある街、函館。函館観光は1日にして成らず。である。まだまだ訪れたい場所が盛りだくさんだ。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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西ききょう温泉は今度行ってみよう!
クマさん、函館紹介ありがとうございます。ラッピが朝市エリアに引っ越しましたよ〜(ᵔᴥᵔ)