まいにち・みちこ【東北 道の駅 日刊マガジン】

japen®に星を書き足しました。

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人生は当たり前の毎日が重なる一冊の本。読んだあなたのその本に挟んでいく栞になるように、日々が少し彩るようにと思いながら書いていきます。満月と新月の頃に更新。
まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/56479328/22359

一昨年の秋、わたしは菜園のPen.で、japen®を買った。

そのときの記事がこちら

「蒔絵で自分の好きな絵や字を入れられるよ」

店主に言われ、その手元に目を落とすと、名前と、お店のロゴが描かれていた。

「わたしはjapen®に、なにをかこう」

あのころ小さな隙間のような時間ができるたびに、気づくとそれを考えていた。

わたしには、お店はない。だから、ロゴももちろんない。

自分の名前……うーん、なんだかしっくりこない。そもそも自分の字は四六時中見ていたいほど好きじゃない。

お取引先と食事をしたあとで、ビールと日本酒ですこし酔っ払い、

こどもがいる生活ではすっかり縁遠くなる、大通りのキラキラとした灯りに背を向けた。

資料で重いカバンを左腕にかけ、一日歩き疲れた足でパンプスを弱く鳴らし、たばこくさいスーツで菜園通りの入り口を歩いていた。

星が見えるかなあと少し期待して見上げた空は、黒に近い灰色。コンクリートの壁がずっしりと乗っかっているようだ。

星といえば、昔、”北極星のことを別の呼び方で「心星」と言う”って何かの本で読んだっけ。

わたしにとっての「心星」ってどこにあるんだろう。

道の先を見ると、Pen.の赤い看板があった。

「そろそろ絵を決めてねー」って言っていた、菊池さんの声を思い出す。

「よし!」

ずっと悩んでいたけれど。

一筆書きで星を一つ、さらさらっと書いた。少し酔った勢いで。

今この原稿を書いているのは、東京行きの新幹線の中。

雨女なので嫌な予感はしていたが、天気は荒れそうだ。

パソコンの傍らには先月、星を書き足したjapen®。

 

なにが変わったのか?と言われるとうまく答えられないのだけれど。

今、星を増やそうと思えたこともきっと何かのタイミングなのだろう。

迷うことも悩むこともあるけれど、また「いまだ」と思えたら、新しい星を描き足したいと思っている。

 この記事を書いた「マイみちスト」
(すがわらまり)
盛岡市在住。聴くこと、撮ること、書くことを通して、「伝わる」ためのお手伝いを仕事にしています。

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