まいにち・みちこ【東北 道の駅 日刊マガジン】

その子らしさが写る、子ども写真の撮り方。

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人生は当たり前の毎日が重なる一冊の本。読んだあなたのその本に挟んでいく栞になるように、日々が少し彩るようにと思いながら書いていきます。満月と新月の頃に更新。
まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/56479328/20105

わたしは書くことの他に、お子さんやご家族の写真を撮るお仕事もしています。今はフリーランスですが、写真事務所に勤めていた時は保育士資格を持っていることもあり、保育園でお子さんを撮る機会を多く頂いておりました。

子どもを撮影するカメラマンだ、とお話すると、お父さんお母さんから質問をいただくことが多いのが「子どもの写真の撮り方」について。

今回は、わたしが撮影中に気をつけているポイントをお伝えしてみたいと思います。参考にしていただけたら嬉しいです。

1.こどもの動きを止めないこと

記念日の写真だと特に、「はい、動かないで!」「いい顔して!」って言いたくなってしまいますよね。確かに、一枚はカッチリとまっすぐかっこよく立った、キメ顔の写真もいいもの。

でも、もし自然なお子さんの姿を撮りたいと思ったら、「動かないで!」は禁句。むしろたくさん動いてもらいましょう。記念写真も、その場でジャンプしてもらったり、一度しゃがんでせーので立ってもらったり、歩いてもらったり。とにかく動いて、たくさん話をしてもらいます。

大人もそうですが、撮られるということには多少身構えてしまうもの。お話をしながら、シャッターをたくさん切って、カメラを通してのコミュニケーションに慣れてもらいましょう。

「動かすって言ってもどうしたら……」という方にオススメの方法はジャンプタッチです。カメラを片手で構えたら、空いてる方の手で子どもがジャンプして届くか届かないかのところに手をかざします。「ここ、届くかな?」と声をかけながら、高さを変えます。何度か遊びながら、手をカメラの近くに構えると目線も自然とこちらに向きますよ。(手がレンズにぶつからないようご注意を!)

2.視線の位置を変えること

撮影のときはカメラを構える位置に気をつけています。

まずは、お子さんと視線がまっすぐぶつかる正面の位置。そして、ちょうど子どもの背の高さで上目遣いになるくらいの位置。最後に足元に近い位置です。

「うまく撮れないんです」という方のお写真を見せていただくと、自分の目の高さからの写真が多いなと思うことが多いです。少ししゃがんで、子どもの背丈の世界を覗いてみてください。

位置を変えながら撮っているうちに、「ああ、この子はこの角度がしっくりとくるな」という場所がみつかるはずです。子どもを正面からみると、普段とは違う大人っぽさが写ることがありますし、上目遣いだとあどけなさ、可愛らしさが写るように思います。足元から空をバックに撮ると、子どものワクワクした感じ、たくましい感じがよく写るなあと思います。

3.こどもをよく観察すること

子どもの興味関心ってころころと変わりますよね。その心の動きにぜひ注目してください。「なぜそう動いたのかな?」「何を目指して走ったのかな?」「今何を見ているのかな?」子どもの感情はパッと美しく上がって散る、打ち上げ花火のようだなあと撮影してても思うのです。その花火がたくさん上がるように、お手伝いするのが私の仕事だと思っています。

普段の生活では気にしないようなことも、きちんと見えるのがカメラの良い所です。視線の先には想いがあります。

ぜひ、ゆっくりと、お子さんのペースで視線の先を追いかけてシャッターを切ってみてください。きっとその年齢にしか撮れない、お子さんのいつもの姿が残せますよ。

4.一緒に笑って走って遊ぶこと

最後はこちら。わたしはこれが一番大事なんだと思っています。そしてこれはお父さん、お母さんがカメラマンよりずっと上手なことですね。

子どもは鏡のようにこちらの気持ちを反射します。

笑って欲しければ笑って、楽しくなって欲しければ楽しんで。真面目にして欲しければ真面目に。ぜひ自分がお子さんよりも楽しむくらいの気持ちでカメラを構えてみてください。

みんなで楽しめるのはかけっこですね。カメラを持って走るのも躍動感があって面白い写真が撮れますが、お母さんとお父さんが少し離れた位置に立って、お母さんがカメラを構えると撮りやすいと思います。

そして、お父さんの場所から自分の所に走ってきてもらう。「ヨーイどん!」という言葉、子どもはとても好きです笑 別パターンでお父さんに走ってくる子どもの姿をお父さんの背中越しに撮るのもオススメ。にこにこと走ってきて、ぎゅーーっと抱きつく姿、ほんとうにかわいいですよ。

「お父さん、お母さんに写真を撮られるの楽しい!」と思ってもらえたら、きっと自然な笑顔の写真がアルバムに増えていくはずです。

さいごに

私が二児の母として小さく後悔していることは、普段の我が子らしい、飾らない笑顔・泣き顔・怒り顏をあまり写真で残さなかったことです。その表情や仕草はずっと続かないのだ、ともっと気合を入れて残しておけばよかったなあと。家族にしか見せない、忘れたくないほどかわいい姿がたくさんあったのに、新しく重なっていく子どもの記憶に埋もれていってしまいました。

ぜひ、その時々の子どもとの時間を丸ごと写して、アルバムをいっぱいにしてほしいです。

これから、外に出ることも多くなる季節。芝生の緑や夏空の青は子どもの笑顔を一層キラキラとみせてくれます。普段忙しいお父さん、お母さんも、子どもの今とまっすぐに、じっくりと向き合うきっかけとして、カメラを使ってもらう機会が増えたら嬉しいなあと思います。

 この記事を書いた「マイみちスト」
(すがわらまり)
盛岡市在住。聴くこと、撮ること、書くことを通して、「伝わる」ためのお手伝いを仕事にしています。

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