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第28回 秋田県大館市で、最高の親子丼を求めて。

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まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/47852639/25186

失われた時を求めるように僕は旅をする。

今では全く本を読まないのですが、中学校の頃、年に100冊ほど本を読んでいた時期がありました。

その時なんとなく読んでいた、20世紀を代表するフランスの偉大な作家、マルセル・プルーストの大作「失われた時を求めて」。

3000ページにも及ぶ、心が折れるほど、長い小説ですが(笑)、その中の冒頭で、紅茶に浸して柔らかくなったマドレーヌを食べたことによって、その香りで幼い頃の記憶が鮮やかに呼び起こされる描写があります。

別名「プルースト効果」とも言われるこの現象。

夏の朝露の匂いで、幼い頃、早起きして参加した町内会のラジオ体操の場面を思い出したり、花火の火薬の匂いで、20年前の函館の花火大会の情景が鮮明に頭の中にフラッシュバックする。

過去の自分と今の自分が繋がった、そんな気がして、それが嬉しくて、土日に暇を見つけては車を走らせ、僕は自分を探す旅に出る。

さて、僕にとって秋田県は思い出の場所。

大学時代にとある友人と出会って、その人の車で秋田を旅するようになった。

別に秋田に住んでたわけではないのですが、散々連れまわされた結果、何故か地元の人より詳しくなってしまった(笑)。

この間、その秋田の友人と大館市で飲んだ時の事。

今回行ってきたのは、「秋田比内や 大館本店」さん。

日本三大地鶏の一つ「比内地鶏」を取り扱っているお店で、大げさではなく、僕の人生の中で最も美味しい親子丼を提供するお店だと個人的に思っている。

2階は50席程の宴会場。

また、芸能人などの来客用に隠し部屋的な「はなれ」という部屋があって、そこにはバーカウンターがあったり、非常にオシャレ。
何回も行っているはずですが、初めて隠し部屋のこと知りました(笑)。

そして、僕が頼んだのは大館曲げわっぱセット¥2000

まず、旬の小鉢。

季節によって、小鉢の内容を変えているらしい。

いぶりがっこの香ばしさ、とんぶりのプチプチした食感がたまらない。

そして、次にやってきたのは比内地鶏の土瓶蒸し。

中には比内地鶏のささみとしいたけが入っており、ささみから出た鳥の旨味がしっかり出ていて美味しい。

飲み終わったら蓋を開けて身を食べてもいいですね。

そして、これからが本番。

曲げわっぱでやってきた究極の親子丼。

蓋をあけると、香ばしい甘い匂いが鼻腔を刺激する。

雲海のようにフワトロな卵に比内地鶏のモモ肉がふんわり包まれている。

鶏臭さは皆無で、そんなになかった食欲を甘美な香りが強く刺激する。

口に含むとダシのしっかりとした、カスタードのように滑らかな甘めの味付けがたまりません!

トロリと卵の口溶けが良く、炭火で皮目を焼いた香ばしい比内地鶏はプリプリと柔らかくて美味しすぎる。

一つの丼に卵3個使い、空気が入らないようかき混ぜ、モモ肉は比内地鶏のモモ肉の中でも良い部分を厳選して出しているのだそう。

そんな強いこだわりから、最高の親子丼が生まれるのですね。

そして、もう一つのオススメはつくね串¥360

温泉卵を崩しタレと混ぜてソースを作り、つくねに絡めて食べるとジューシーでとても美味い!

タレがまた美味いんですよ。

そして、お酒は僕が大好きな秋田の地酒「雪の茅舎」¥400

全国新酒鑑評会では平成に入って12回も金賞を受賞している秋田を代表するお酒は香りがフルーティで美味しい。

そんな、秋田の美味しい食を堪能した一日でしたが、ふと親子丼の香ばしい香りとともに、10年前一緒にこのお店に行ったっきり会っていなかった友人の事を思い出す。

一緒に飲んでた友人が連絡してくれて、今度青森で飲もうという話に。

美味しい秋田の食によって引き出される甘美な思い出。

失われていた時が今動き出す。

●秋田比内や 大館本店
住所:秋田県大館市字大町21
営業時間:11:00~14:00 
     17:00~22:00(日曜日のみ17:00~21:00)
定休日:水曜日

 この記事を書いた「マイみちスト」
(しばてぃー)
青森在住のブロガー。仕事のかたわら、自由気ままに飛び回り、勝手に東北の魅力をプロモーションしている変わり者です。

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