
追良瀬川森林鉄道 【本編第4回】
未だ知られざる 白神山地の森林鉄道に挑む。 所在地 青森県西津軽…
未だ知られざる
白神山地の森林鉄道に挑む。
所在地 青森県西津軽郡深浦町
探索日 平成23年6月18日
◇第1ステージ 「追良瀬地区」 その1
■五能線追良瀬駅前 平成23年6月18日 5:33
コンコンとガラス窓を叩く音にハッと目を開けると、その窓越しにいつもの穏やかなスマイルを見せるHAMAMI氏がいた。私と細田氏は、集合場所と決めていたここ追良瀬駅前に、細田氏が運転する車で前夜遅くに到着し、待ち合わせの時間まで仮眠をとっていたが、静かな朝の空気があまりにも気持ちよくて、窓を叩かれるまで寝入ってしまった。ただいまの時刻は午前5時33分。朝日は既に今日の探索地である白神山地に昇っており、追良瀬川の河口にある平屋の小駅を照らしていた。
HAMAMI氏とも事前に計画を打ち合わせ済みなので、すぐに探索を開始する。とはいえ、いきなり山の中の探索が始まるわけではない。まずはこの追良瀬駅に、林鉄時代の名残を見つけることからはじめよう。林鉄の起点は、ここにあった。
五能線の始発は遅い。駅前には住宅地があるが、まだ人の動きは見えない。これより海側には一軒の家もないという、自然豊かな追良瀬駅の朝を、我々はしばし独占し得た。
1面のみのホームからはレール越しに日本海が見えた。レールと海の間には一面緑の追良瀬川のデルタが横たわっていた。林鉄の起点があったのは海側ではないので、この眺めに癒された後、我々はすぐ駅前に戻った。
今は一面一線のホームだけがある、これ以上は小さくしようがない追良瀬駅だが、昭和9年に開業した当時は一面二線の駅だった。昭和61年に縮小されて現在の状況になった。バラストが薄ら残る写真左側の道は、旧一番線の名残だ。
その左はもう駅の外で、真新しい住宅分譲地が広がっていた。この手のことについては察しが良い我々は、昔からある駅の駅前一等地に、こんな新しい分譲地があることに、察することがあった。
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