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浪江森林鉄道 真草沢(まくさざわ)線【第5回】

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まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/43279586/26740

林鉄界の秘宝! 幻の「三段インクライン」を解明せよ!

 このレポートは、「日本の廃道」2010年5月号に掲載された「特濃廃道歩き 第27回 浪江森林鉄道 真草沢線」を加筆修正したものです。当記事は廃道探索をテーマにしており、不用意に真似をした場合、あなたの生命に危険が及ぶ可能性があります。当記事を参考にあなたが廃道へ赴き、いかなる損害を受けた場合も、作者(マイみちスト)およびみちこ編集室・道の駅連絡会は責を負いません。

 

◆ 8:17 ヘアピンカーブ 

 

 起点からおおよそ400m地点、切り返しのヘアピンカーブが現れた。鉄道は鉄道でも、森林鉄道だからこそ許される急なカーブだが、こうして行ったり来たりの九十九折りを描くことで、緩やかな勾配で急峻な谷の上流を目指すのが、森林鉄道作設の正道といえる常套の手段であった。しかし、九十九折りを行えば距離が非常に長くなり、それだけ保線にも輸送にも余計な費用を要するというデメリットもあった。

対して、「インクライン」は、まっすぐ急斜面を上下する線路を敷いて、走行する車両をケーブルで強引に上げ下げしようというものだったから、距離は最短で済んだのである。とはいえ扱いがとても難しいため、ここぞというときにだけ使える、まさにヒーローアニメにおける必殺技のような構造物だった。

この先には、なんと「三段インクライン」と呼ばれた代物があるのだという! 三段とは、線路が上・中・下段に分かれていたという意味だろうから、2連続のインクラインがあったと考えられる。それは非常に珍しい。

 

 

朝日と、こんないい雰囲気の石垣に励まされながら、落葉の絨毯が敷き詰められた、静かな廃道を進んだ。

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 この記事を書いた「マイみちスト」
ひらぬまよしゆき(よっきれん)
廃道探索とその情報発信を生業にする、日本初のプロ・オブローダー(オブローダーとは廃道探索者)を自称。幼少を過ごした秋田県で廃道探索の面白さに目覚め、東北地方の素朴な道をこよなく愛する。様々な道路の風景の中でも、人の英知と労働が大地を穿つ形となったトンネルが、特に大好き。東京都日野市在住だが、年の半分近くは秋田で生活する。1977年生まれ。

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皆さまよりお寄せいただいた感想はこちら (2)
  1. アバター たんたんのダンナ さん

    廃道、廃線や旧峠道の記事が大好きです。「東北の忘れられないトンネルたち」に惹かれてマガジンを手に取るようになりました。これからも連載を楽しみにしています。

  2. アバター にゃんたろう さん

    人工物が自然に戻っていく姿って切なさとロマンがありますね。

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