東北をフカボリ!「道の駅」日刊ウェブマガジン「まいにち・みちこ」

まいにち・みちこ

(まいみちへんしゅうしつ)
日刊ウェブマガジン「まいにち・みちこ」と季刊誌「michi-co」の運営と営業と取材と編集を行っています。

特産品とアイデアで人を呼ぶ 活気あふれる道の駅

道の駅にやってくるのは、町への来訪者だけではない。農産物を育てる人、商品を作る人、販売する人など、周辺に暮らす人たちも集まる。町の人がごく自然に集う場で、地場のモノとアイデアが交わり、生み出された商品が道の駅の魅力となって、さらに人を呼ぶ。地域の魅力を発信しつづける、道の駅の舞台裏をのぞいてみよう。(本記事は2017年3月25日発行の[michi-co」20号のバックナンバーです。施設をご利用の際は、内容や価格に変更がある可能性がございます。予めご了承ください)

連載:「季刊誌michi-co」特集

「michi-co」2017年3月25日特集記事

冷やがけそばも、羽後牛も
羽後町の魅力、全部あるよ

 

「秋田県」道の駅・うご

 

町民みんなで考えたおらほのテーマパーク

西馬音内盆踊りや特産品の甘いスイカで知られる秋田県羽後町に、昨年7月、道の駅・うごがオープンした。「ここは、羽後町づくしの道の駅です。町の人にアイデアをもらい、どんな道の駅にしたらいいか、みんなで考えました」と駅長の小坂圭助さん。こうして出来上がったのが、農産品、加工品、伝統の食事・文化、地域の魅力が詰まったテーマパークのような道の駅だ。

町内に800頭ほど飼育されている乳牛のミルクを活かしたジェラートを作りたいと開店を決めた「うご・じぇら」。スタッフの伊藤歩美さんが、岩手の人気ジェラート店「松ぼっくり」で修業して羽後町に戻り、奮闘している。ふんわりやわらかな口どけで、濃厚なのに後味がさっぱりしたジェラートは好評で、休日には行列ができるほど。地元産のフルーツや穀物を使った季節限定のジェラートも登場する。

レストラン「端縫いダイニング」では後藤慶太さんが腕を振るう。190年余りの伝統を誇る西馬音内そばの名店「弥助そばや」で、指導を受けた。手打ちの「冷やがけそば」は、味にうるさい地元の人からも人気だ。

そして見逃せないのが「農産物直売所」。140戸の生産者の採れたて野菜や果実、花、郷土のお惣菜がズラリと並ぶ。他にもモーニングセットがあるカフェ、観光案内所、授乳室やキッズスペース、コインシャワールームなどがあり、多くの人の願いを叶えた道の駅になった。

たくさんの特産品とスタッフのあたたかいもてなしに、羽後町が好きになること間違いナシの道の駅だ。

うご・じぇらはシングル(コーン)270円、ダブル(コーン)330円。羽後町産の生乳を使った「ミルク」、羽後町産のブランド玄米「金のいぶき」、「抹茶」などのフレーバーがある
冷やがけそば550円、トッピングの大エビ天、イカ天、野菜かき揚げ、だし巻たまごやお惣菜の小鉢各種もある
羽後牛をたっぷり使ったコロッケは端縫いダイニングオリジナルレシピだ
奮闘を続けるスタッフ。カフェのペレットストーブも暖かで人気がある

道の駅・うご

  • 所在地/秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中野200
  • 電話/0183-56-6128
  • 営業時間/物販コーナー(直売所等)9:00〜18:00
  • レストラン11:00〜L.O16:00(土日祝・〜L.O16:30)
  • カフェ9:00〜18:00 ファストフードコーナー10:00〜17:00
  • ※11月〜3月は営業時間短縮
  • 定休日/1月1日

※「michi-co」2017年3月25日号掲載時の情報です。ご利用にあたっては事前にお問い合わせ・ご確認をしてください。

 

アイデアで地域を元気にする
美味しい楽しい特産品づくり

 

「青森県」道の駅・つるた

 

栄養満点!東南アジアの伝統食が鶴田町の特産品になった!?

町の特産のぶどう・スチューベン関連商品がいっぱいの道の駅・つるた。実はこちらで、インドネシアの伝統食品「テンペ」が隠れた人気商品なのだという。テンペとは、大豆をテンペ菌で発酵させた食品。つるたでは、しっかりした味わいが特徴の鶴田町特産大豆「おおすず」を原料にしたテンペを、10年ほど前から製造販売している。

仕掛人は駅長の一戸明彦さんだが、開発は「鶴田町大豆・米加工施設」のスタッフの皆さん。皆さんはアイデアを出し合い、テンペ以外にも、さまざまな商品開発を担ってきた。そのため、道の駅の棚にはテンペだけでなく、テンペ加工品の揚げテンペやチョコテンペ、テンペチョコアイス、冷凍テンペコロッケなどの他、調理用の粉テンペも並び、どれにしようか迷うほど。テンペファンの常連さんや健康志向の人、それに道の駅周辺に暮らす東南アジアの人たちが口コミで買いに来る。

揚げテンペを食べてみると、カリッカリで香ばしく、おつまみやおやつにぴったり。地域の特産品をたくさん食べてもらおうと、スタッフの皆さんの商品開発はこれからも続いていく。

揚げテンペ(各220円)は、塩胡椒、黒胡麻、黒糖、抹茶、生姜糖などとさまざまの味。素揚げなのでスナック感覚で食べやすい。添加物なしなので安心していただける
戻した大豆をふっくら煮てテンペ菌をふりかけ、袋詰めして約30℃で24時間発酵させてテンペをつくる。真空パックしたら発酵を止めるため冷凍保存する
自慢の大粒大豆を使って丁寧に作られた鶴田町産のテンペ(1袋280円)。発酵食品だが、納豆のような粘りや匂い、癖もなく、また十分な食べ応えがある
皆さんは、テンペだけでなくバケツ豆腐やびっくりパンなどの数々の人気商品を生み出している達人。お客さんの「美味しい!」が励みだという
地産地消の無添加で安全な大豆の加工食品は、町内の小中学校の給食にも使われている。手前から時計回りに、水煮大豆(150円)、木綿豆腐(250円)、おからで作った味噌(320円)

 

道の駅・つるた

  • 所在地/青森県北津軽郡鶴田町大字境字里見176-1
  • 電話/0173-22-5656
  • 営業時間/9:00~18:00
  •   (鶴田町大豆・米加工施設/10:00~18:00
  •  農産物産直コーナー/8:00~18:00)
  • 定休日/無休

※「michi-co」2017年3月25日号掲載時の情報です。ご利用にあたっては事前にお問い合わせ・ご確認をしてください。

人と地域をつなぐ農産物
キャベツで町を元気に!

 

「岩手県」道の駅・石神の丘

 

うどん、ラーメン、菓子、焼酎。キャベツで町おこし

岩手町では、昔から寒暖差の大きい気候を利用したキャベツ栽培が盛んだった。戦前には日本最大の産地として名を馳せ、一時は海外へも出荷していた。しかし、病害や他産地の台頭により衰退の一途をたどったという。それに歯止めをかけたのが、約30年前に生まれた「いわて春みどり」である。

それ以降、岩手町は町おこしの中心にキャベツのブランド化を掲げ、道の駅・石神の丘もこれに協力している。レストランでは、春みどりを使ったご当地グルメ「いわてまち焼きうどん」や「春みどり塩ラーメン」などを提供。また、産直では、生産者と協力して冬でもキャベツを絶やさないようにしている。また、キャベツの加工品の分野でも菓子や焼酎、ドレッシングなどを開発。まさにキャベツづくしである。その岩手町のキャベツを全国へ広めようという活動の中で、目を引くのが「キャベツマン」の存在だ。キャベツ色のマスクを被り、イベントで人々を笑いの渦に引き込む。

キャベツを作る人、売る人。PRする人みんなが一体となっているのが、岩手町の町おこし。その交流の場として道の駅・石神の丘がある。

春みどりのパウダーを麺に練り込んだ 春みどり塩ラーメン(780円)。夏には冷菜麺(780円)を提供
岩手町とキャベツを愛するキャベツマンと道の駅・石神の丘のスタッフ。道の駅には、キャベツマンの顔出し看板がある
キャベツから生まれた道の駅・石神の丘のオリジナル商品。岩手町キャベツまんじゅう(9個入・648円)、キャベ酎(720ml・1,296円)、岩手町キャベツドロップ(85g入り・378円)
道の駅の産直には、冬でもキャベツが並ぶ
遊びにおいでよ!

 

道の駅・石神の丘

  • 所在地/岩手県岩手郡岩手町大字五日市10-121-20
  • 電話/0195-61-1600
  • 営業時間/9:00~18:30(11月~3月・~18:00)
  • 定休日/年末年始

※「michi-co」2017年3月25日号掲載時の情報です。ご利用にあたっては事前にお問い合わせ・ご確認をしてください。

地域の特産品を再発見!
生産者とお客様の笑顔の架け橋に

 

「福島県」道の駅・ふくしま東和

 

名産の桑で、地域おこし。いい土から生まれる里山の美味

道の駅・ふくしま東和は「NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」が運営し、常に新たな挑戦をして注目を集める存在だ。地域活性化と安心して暮らせる地域づくりを目指し、里山づくりに励みながら、移住や就農支援などで里山暮らしをサポート。農産物の6次化商品作りにも積極的に取り組み、話題の商品が次々に誕生している。

その中心が、まゆ産地ならではの桑を使った商品。自社加工で仕上げた「桑の葉パウダー」は、「2014年度ふくしまおいしい大賞」の健康・日用品部門で大賞を受賞。水や湯で気軽に飲める健康食品として人気だ。ほかにも「桑の実ジャム」、「桑茶」などが評判に。

また、道の駅で取り扱う野菜や加工品の大部分は、約240名の会員が作るもの。土壌の検査、有機質肥料の使用などの6項目をクリアした野菜を、独自のブランド「東和げんき野菜」と認定して出荷している。「いい土を作れば、いい野菜や果物ができます」と、ものづくり企画部長の大槻幸子さん。道の駅を舞台に、お客様へ地域一丸となって情熱をもって育てた野菜を届けている。

東和の冬の風物詩・凍み大根の生産者、引地仙一さん・ヨシ子さんご夫妻と大槻さん(中央)。道の駅への信頼感が、ご夫妻の笑顔から伝わってくるよう
桑の葉パウダー(50g・900円)を使った桑の葉ジュースを、無料で試飲できる。血圧や血糖値が気になる方におすすめ
加工室では、桑の実を煮詰めジャムを製作中。4月1日発売予定の桑の実ジャム(100g)は、お土産にぴったりのかわいい小瓶サイズ
新鮮なおいしさに感動する東和げんき野菜。売り場に貼ってある手描きPOPに、親しみがわく
地場の野菜や果物で作った前列左から「里山ベジソース」、「桑の実ジャム」とりんご酢入りの「いちじくジャム」、昔ながらの「おばあちゃん漬け」(後列)など、特産加工品が並ぶ

 

道の駅・ふくしま東和

  • 所在地/福島県二本松市太田字下田2-3
  • 電話/0243-46-2113
  • 営業時間/9:00~18:00(12月~3月・9:00~17:00)
  • 定休日/1月1日

※「michi-co」2017年3月25日号掲載時の情報です。ご利用にあたっては事前にお問い合わせ・ご確認をしてください。

 

りんごをフィーチャーした
ユニークな道の駅

 

「山形県」道の駅・あさひまち

 

「引力バーガー」を食べて恋も仕事も引き寄せる…?

山形県朝日町の(非公式)PRキャラクター「桃色ウサヒ」と「中の人」は、日々あちこちに出没しては、ゆる~くつぶやく。その自由奔放な発信が好評で、町のPRに一役買っている。町では「あさひまちブランディングプロジェクト」などの活動を通して町民の意識を高め、日本中に朝日町のファンを増やそうと、町民主役で取り組んでいる。

町の観光拠点として平成27年10月にオープンした道の駅・あさひまちは、朝日町がりんごの無袋ふじ発祥の地であることから、りんごを徹底フィーチャー。建物は、上空から見ると葉がついたりんごの形。スタッフのユニフォームは、りんごの蜜の黄色、種の茶色をイメージしたデザインだ。

りんごへのこだわりは、フードメニューにも。注文を受けてから搾る「まるごと生搾り りんごジュース」は、りんごのおいしさを丸ごと味わえる贅沢な1杯。また、独自の自給飼料と町特産のりんごで育てたブランド豚「あっぷるニュー豚」を使用した「引力バーガー」は、そのネーミングから「あらゆる幸せを引き寄せる、縁起のいいバーガー」としてジワジワと人気が高まっている。

生食用のりんごが道の駅に並ぶのは、ゴールデンウィーク頃まで。この時期には、雪の中で貯蔵され「驚くほどうまい!」と評判の「雪りんご」を販売する。この春は、とことん“りんご”にこだわったユニークな道の駅に遊びに行こう!

道の駅取材と聞いて、駆けつけてくれた桃色ウサヒと、りんごのイメージのユニフォームに身を包んだスタッフの森太介さん。どちらも癒やし系!?
雪りんごは、遠方からも買いに来る人がいるほど。この美味しさをぜひ味わって。
ジューシーなブランド豚のうま味を引き出すのは、輪切りの特産りんご。デミグラスソースとの相性もバッチリで、”引き寄せ効果抜群”とウワサの引力バーガー(400円)。個数限定販売。
こちらは道の駅にある「かくれウサヒ」。館内のどこかにいるので、探してみよう。見つけられれば、何かいいことが起こるかも?
注文を受けてから絞る・まるごと生搾り りんごジュース(160円)。りんごがある時期にしか飲めないので、春がラストチャンス。急いで!

道の駅・あさひまち

  • 所在地/山形県西村山郡朝日町大字和合字北又2724
  • 電話/0237-85-0623
  • 営業時間/9:00~18:00
  • (12月~3月 ・~17:00)
  • 定休日/1月1日~3日

※「michi-co」2017年3月25日号掲載時の情報です。ご利用にあたっては事前にお問い合わせ・ご確認をしてください。

 

工房並ぶバックヤードは
町の元気発信基地

 

「宮城県」道の駅・みなみかた

 

餅文化 × 名産・ニラ 地元自慢のマリアージュ

道の駅・みなみかたの裏側は、早朝から活気に満ちている。餅、惣菜、パンの3工房とレストラン厨房が並び、仕込みに大忙しなのだ。手作りのおいしいものがズラリ並ぶ直売コーナーは、「早い者勝ち」と心得る常連客で開店直後から賑わう。

数ある商品の中でも目を引くのは、大量のニラをまとった「にらもち」。人気商品らしく、次々と売れていく。南方はニラが特産。ブランド「もっこり一番ニラ」というネーミングのインパクトと相まって、町おこしの立役者だ。

「南方のニラは肉厚で甘くて香りがよくて、最高なの」と、餅工房の榊原ひろみさん。「餅文化の町だもの、そりゃあニラも餅に合わせっちゃ(笑)」。日々のおやつのほか、ご祝儀や不祝儀、上棟式、誕生祝いの一升餅……南方の暮らしに餅は欠かせない。だから工房では、納豆にエビ、あんこ、ずんだ、クルミなど、多くの種類の餅を作るそう。

売場の裏側では、仕込みを終えた職人や納入に来た生産者が、おしゃべりに花を咲かせる。そこから生まれる商品や企画のアイデアも多いとか。駅長の田口俊郎さんは「町の元気が集まるのが道の駅」と誇らしげに語った。

餅が見えないほどニラをまぶした、にらもち(4個入り320円)。ニラのシャキシャキ感と甘みが、つきたての餅によく合う
「都会のベーカリーに引けをとらない味!」とファンが多いパン工房。[michi-co]13号(2015・夏号)で紹介したパンの写真も店頭POPに!
地元の野菜を使った煮物やしそ巻き、名物のごぼうチップスは、優しいおふくろの味
レストランでは、地場産の新鮮食材を堪能できるバイキング(大人1,000円)が好評
榊原さんが切り餅を型に詰めたところでパチリ

 

道の駅・みなみかた

  • 所在地/宮城県登米市南方町新高石浦150-1
  • 電話/0220-58-3111
  • 営業時間/直売所9:00~18:00(5月~8月・~18:30)
  • ランチ11:30〜14:30 ディナー17:30〜20:00
  • 定休日/12月31日~1月3日

※「michi-co」2017年3月25日号掲載時の情報です。ご利用にあたっては事前にお問い合わせ・ご確認をしてください。

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