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第18回「歯について」

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まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/34975682/21252

「初めて会った女性のまずどこを見るか?」という話題で男は時々盛り上がる。
ほとんどの人が目、胸、お尻、足…の4つのうちのどれかをあげるのだが、僕は違う。
これは「僕は普通の人とは違う」ということをアピールしたくて言っているのではなく、むしろ、コンプレックスをさらけ出す自虐的な言動なのだけれども、僕の場合は「歯」を見る。

中学3年の時に高校に行く前に虫歯を全て治そうと思い立ち、歯医者に通い始めた。
僕の歯は歯医者さん的にも困難を極めるややこしい状況になっていたようで、8ヶ月間びっちりと通ってなんとか高校入学に間に合ったのだった。

しかしそれで終わりではなかった。
乳歯の頃から虫歯があり、それをきちんと治療してこなかったために永久歯の生え方もフリーダム。歯並びが悪い→磨き残しが出やすい→また虫歯になる…という悪循環により、その後も5年ごとぐらいにがっつり歯医者に通う生活を続けてきたのだ。

そして現在、僕は51年の人生の中で最長・最大の治療を受けている最中である。
週1回通い続けて間もなく1年。しかしまだ進捗率は50%に満たない。なぜこれほどまでに治療が進まないのか?
それは、先生のお話とレントゲン写真、そしてCTを見た僕が素人なりにまとめると「今回の治療は幼少期からの虫歯人生、そしてそれが故の中学の時の困難を極めた治療の尻ぬぐいの総決算」だからなのであります!

具体的な話しは専門的な上にグロくもあるので割愛するが、35年前には限界があったために不十分な治療で終わらせていた部分が35年分こじれにこじれて表面化してきた、というわけ。
特に驚いたのは(もう35年以上も前の治療でその先生もずいぶん前に亡くなっているということで時効と判断して書くが)なんと、その35年前の時に使った治療器具の破片が僕の歯の中に残っている事がわかった事だ。
35年間!俺の体の一部として!!
そう、高校時代に下宿のおばさんに内緒で飼っていたネコを病院に連れて行った1984年。大学留年して仕送りが止まった1987年。メジャーデビューした喜びの1990年。ソロ活動を初めて朝から晩までひたすら路上ライブを続けていた1999年。離婚して落ち込んでいた2003年。そして約30年ぶりに青森に戻って来た2014年。…いつも僕の歯の中にその金属片はいたのです!

その金属片が直接悪さをしていたかどうかは不明との事だったが、それを取り除く事も含め、とにかく35年ぶりの橋の架け替え工事的な大工事が進行しているわけだ。
35年前にはなかった検査方法と治療方法、最新の器具、研究により新しくわかった事実、そして何よりも先生の技術と治療にかける情熱、それらを総動員して治療は続く。思い切って矯正にまで手を出そうかと思案中。何を始めるにも遅すぎることはないと最近本気で思うのです。

 

それにしてもつくづく思う。子どもの頃からもっと歯の健康に気を遣っていれば、と。
「歯並びコンテスト」で最優秀賞を獲ったという同級生がいても、当時はひとつも羨ましいと思わなかったが、今の僕にはあれこそ子どもがもらえる賞の中で最も重要なものだと思える。
母に「なぜもっと子ども頃に歯のことを気にしてくれなかったのか?」と責めつつ尋ねると「お前が子どもの頃は日本には歯を磨くという習慣がなかった」などと涼しい顔をして言う。
そっちがその気ならと「今、俺がこの年になってこんなに歯のことで困ってるのはあなたのせいでもあるんだから治療費は半分払うべきだ」と返すと、母は電話の向こうで急に真面目な声になって「そうだね。お母さんのせいだ。半分払うよ」と。

子育て中の皆さん。
あなたがお子さんにしてあげられる事の中で最も重要なのは「歯を守ること」なのです!(断言)
30年以上、歯の治療に翻弄されてきた男からの心の底からのアドバイスでした。

 

話しは最初に戻る。
そんなわけで僕はまず女性に限らず人に会ったときにはまず歯を見る。そして歯並びが美しいと相手が男であれば羨ましい…とちょっとした敗北感に襲われ、女性であればうっとりするのだ。
歯並びが綺麗と褒められるあなた。その宝物にどれほどの価値があるか気付いて欲しい。
どうか自信を持って、そしてそうやってあなたの歯を守ってくれたお父さん、お母さんに感謝を。

 

写真は本文とは全く関係のないお気に入りのまな板。スイカを切るときにのみ使っています。

スイカを乗せるとこう。
このように切ると全部ちゃんと立つのです。幸せな光景。

 この記事を書いた「マイみちスト」
(さかもとさとる)
1967年青森県生まれ。1992年、JIGGER’S SONのボーカル、ギターとしてメジャーデビュー。1999年「天使達の歌」でソロ活動開始。自身の活動の他、楽曲提供、プロデュース、映画等の音楽制作、ラジオパーソナリティとしても活動中。
この「マイみちスト」の作品

SOUND of SURPRISE

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皆さまよりお寄せいただいた感想はこちら (3)
  1. アバター りえぞう さん

    歯は大事ですよね。
    私は虫歯になった事が1度しか無いので、歯科治療はあまり経験がありません。
    でも、もし子どもが出来たら、楽しく一緒に歯磨きしたり、定期的な検診をしてあげたいと思いました☺

  2. アバター 寒石 凍 さん

    「健歯優良児(けんしゆうりょうじ)」という賞を頂いたことのある子供時代。しかし歯並びは、左第1小臼歯が内向きに生えているので良い方ではないです。
    自分もそこが気になって、他人の歯並びが気になる方です。
    きれいに立ったスイカを美味しく食べるためにも、歯は大切。順調に治療が進んでいらっしゃるようでなによりです。

  3. アバター コメは二合 さん

    どちらかというと、虫歯になることも少なく、歯医者にはそれほど、通わずに済んできていますが、今回のお話を読んで、メンテナンスも大事と痛感しました。
    普段の歯磨きだけでなく、歯医者さんに定期的に診てもらうようにして、歯を大切にします。

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