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【レシピ付】旬の栗でホカホカ煮物 栗と鶏肉のこっくり煮

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ご近所や祖父母、両親。見聞きした昭和的暮らしとお料理のレシピエッセイ。山形県置賜(おいたま)地方の伝統を、器用な母から不器用な娘へ。受け継がれるはずが失敗したり忘れたり。日々のご飯のヒントになるかな。
まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/28170364/23976

我が山形県・米沢市の湖に巨大宇宙人が現われたというニュースが、先日スポーツ紙をにぎわせた。ちなみに載ったのは世界中のおふざけニュースを流してくれることで有名なスポーツ紙。
私の本家が米沢だという事を知る友人達は、メールで「宇宙人大丈夫?」と尋ねてくる。大丈夫も何も、街が襲来されたわけではありませんし。
秋の山で遭遇する生き物は、新幹線と衝突して止めたこともあるという「熊」が一般的なのだが、今後「宇宙人出没御用心」という看板が立つかもしれない。

ないない。それはないです。

秋の山の味覚と言えば実家周りでは栗や胡桃、山ぶどう等の木の実と、きのこだ。近所に何人か「キノコ狩り名人」がいたが、そういう人たちは他の人に穴場を知られないように一人でこっそり入山し、リュックや腰のかご一杯にマツタケ他を収穫し、静かに帰ってくる。春の山菜採りと違いレクレーション度も低く、キノコ狩りのおじちゃん達には職人の雰囲気すら漂っていた。
でも栗や胡桃を取りに行った時は、よく新聞紙にくるんで「はい」とくれたものだ。
小学校の時、大勢の先生方の中でとにかく変わった先生がいた。
痩せた長身で、彫りの深い顔に鋭い大きなぎょろ目、白髪交じりの長めのくせ毛の姿で「ベートーベン」と呼ばれていた。

そのベートーベン先生、ある時クラスに手製の焼き栗を持ってきて、生徒に配りながら語ってくれた。
山に入りきのこや栗を採っていると道に迷ったので、一度沢に下ろうと考えた。沢を見つけて斜面を降り始めると、反対側の斜面にも同じく降りてくる人影がある。同じ山歩きの人だと思い大声で呼びかけたが、返事がない。
よくよく見れば熊だった。
先生は沢に下るのをやめ、静止した。すると熊もぴたりと止まった。沢を挟んで、しばらく斜面の中ほどで睨みあっていたが、やがて熊は対岸の斜面を上り始め、去っていった。
先生もその隙に急いで反対側に上り、無事逃げられた。
「山での収穫は楽しいですが、気を付けろよ」
と先生は、生徒一人一人に栗を配りながら締めくくった。

山で出会うものは自然の恵みばかりではありません。十分気を付けて楽しい山歩きを。
宇宙人は……ないかな。

 

【レシピ】鶏と栗のこっくり煮込み


【材料】
栗…小1パック~好きなだけ
鶏もも肉角切り…300グラムくらい
マイタケ他きのこ…好きなだけ
小松菜、ほうれん草など茹でた青菜…好きなだけ
すき焼きのたれ…カップ1くらい~
炒め用油


(1)栗は水につけて洗い、固い殻を剝きます。

(2)水に漬けて渋皮を柔らかくし、小さめのナイフで渋皮をきれいに剥きます。指を切らないよう注意。

(3)剝いたそばから水につけ一晩おき、渋みを抜きます。

(4)鍋にフライパンに少量の油を熱し、角切りにした鶏もも肉を炒めます。強火でこんがりと。にじみ出た油が多いようならキッチンペーパーを入れて吸わせて捨てます。

(5)水気を切った栗を入れ強火で炒め合わせます。

(6)炒めた具がかぶるくらいに水を入れ、栗が柔かくなるまで弱めの中火で煮ます。柔かくなったらすき焼きのたれと裂いたきのこを入れ、味が染みるまで煮ます。

(7)器に煮汁ごと盛り、茹でた小松菜やホウレン草などの青菜をたっぷり添えます。

栗のお料理というと真っ先に栗ご飯が浮かびますが、たまに目先を変えて主菜となるおかずにしてみました。
栗の代わりに固めの栗カボチャやさつまいもでも美味しくできます。
最後にごま油をちょろっと垂らしてもまた美味しいので、いろいろ工夫してみてください。

 この記事を書いた「マイみちスト」
(にったみわ)
山形県長井市で生まれ育った主婦。現在東京在住。上杉家と食べる事、アニメと特撮をこよなく愛する。色んな事に興味を持って飛び回っています。

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