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【レシピ付】発酵パワーと野菜たくさんで春先も快調・納豆汁

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ご近所や祖父母、両親。見聞きした昭和的暮らしとお料理のレシピエッセイ。山形県置賜(おいたま)地方の伝統を、器用な母から不器用な娘へ。受け継がれるはずが失敗したり忘れたり。日々のご飯のヒントになるかな。
まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/28170364/16450

 

山形県は広い。

ひとつの県と言っても地域的には庄内、最上、村山、置賜と別れており、四季の様相もまた違う。

冬は海からの突風と目の前数センチ先も見えなくなるほどの地吹雪が起こる、鶴岡、温海、酒田などの庄内地方の雪害も有名だが、他の地域でも頭の痛い問題だ。
わずかな時間に景色を変えてしまうドカ雪は、生活に直結する大問題で、鉄道も道路も、毎年の事と備えはしているとはいえ、寸断されることもままある。

「今年は雪すぐなくていやんばいだごどねー(今年は雪が少なくていい塩梅だねえ)」

「いやー、もう雪はいいぜはあ(雪はもうノーサンキューだ)」

 が人々の挨拶になる日々。
屋根や自宅前の雪かきで凍え切った体は、熱燗と温かい食べ物に限る。

寒い時期の山形の定番の郷土汁と言えば、納豆汁がある。
ただしこの汁、美味しくいただくには納豆大好きであることが条件以前。

蔵王で冬の国体、主催者が選手に振る舞おうと進言した際、納豆を好まない西日本の選手団を考慮し、メニュー入りが叶わなかったと、地元新聞で読んだ記憶がある。
アレルギー体質改善にも有効だと言われている発酵食品、おまけに血液サラサラの素、ナットウキナーゼの塊・納豆である。
味噌と合体したらパワーアップは確実。
フーフー吹きながら、表面が冷めても中が熱々の汁に、苦戦しながら一生懸命食べた子供時代の朝だった。

 「早く食って学校さ行げ」
「あっつくて早くなんて食わんねなだも」

 そんな会話の後、アノラックに長靴で吹雪の中を飛び出していく、ぐしゃぐしゃの雪融けの道も体は暖かいまま。そんな思い出もまた、味なのだろう。

筆者が幼い時は、春の七草の七草粥の代わりに、この具沢山の納豆汁が健康を祈願して食べられていた。

納豆ラヴァーな方も、温かい納豆なんて初めてという方も試していただきたい、春先の寒の戻りにもお役立ちの具沢山納豆汁である。

 

【レシピ】あったか納豆汁


【材料】
約4・5人分

だし汁(水でもよい) 1000ccくらい。
赤みそ…100gくらい
納豆…味噌と同量~1,5倍くらい、好きなだけ。
豆腐…小さ目1丁
油揚げ…1枚
なめこ…市販の1パック~好きなだけ
シメジ…市販の1パック~好きなだけ
ごぼう…10センチくらい~好きなだけ
セリ…1束
酢水


(1)具材を切ります。豆腐と油揚げも1センチ角のさいのめ切り、しめじはほぐし、なめこはさっと洗います。ごぼうは皮をピーラーでむき、ささがきにして酢水に放ちます。
セリは特に根元をよく洗い、3センチ長さに切ります。
(2)油揚げをざるにとり、熱湯をかけまわして充分に油抜きします。
(3)納豆をすり鉢に入れ、すります。初め粒を押しつぶすようにして、根気よくすりつぶし、ペースト状になるまで練ります。(今回はひきわり納豆を使用)

(4)鍋に出し汁か水を入れ、水気を切ったささがきごぼう、きのこ類を入れて静かに煮たてます。ぎゅっと絞った油揚げ、セリの茎の部分を入れて更に煮ます。

(5)味噌を溶き入れ、泡だて器でよく混ぜます。納豆のすり鉢に汁を少しずつ加え、すりこ木で静かに溶きのばして鍋に加えて静かに煮ます。
(6)豆腐を入れて一煮立ちさせ、セリの葉の部分を放って火を止め、香りが立ったところをお椀によそっていただきます。

セリの香りで納豆の匂いが和らぎ、なめこと納豆の粘りが身体を暖めます。

山形市には特産の『堀込セリ』という種類が売られていますので、店頭で見かけたら是非使ってみてください。しゃきっとした歯触りと鮮やかな香りが格別です。

 この記事を書いた「マイみちスト」
(にったみわ)
山形県長井市で生まれ育った主婦。現在東京在住。上杉家と食べる事、アニメと特撮をこよなく愛する。色んな事に興味を持って飛び回っています。

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