東北をフカボリ!「道の駅」日刊ウェブマガジン「まいにち・みちこ」

まいにち・みちこ

小学3年生の時からファッション誌が好きで、高校の時海外のファッション誌編集者に憧れ留学を決意する。好きな映画は『34丁目の奇跡』、好きな本は伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』、好きな音楽はRilo Kileyの『I remember you』、好きなハリウッド女優はエマ・ストーン。世界で一番好きな食べ物は盛岡駅にあるラーメン店柳家の「常夏の納豆キムチベイベー」。将来は綺麗な海の広がる場所に住みたいと思っている。

プロに聞いた!映画『シャーロック・ホームズ』のような探偵になるには?

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映画を観ていて、“この職業ってどうやったらなれるの!?”と気になったことはありませんか?『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリーのように自由にコラムを執筆して、毎日プラダやD&Gの服に身を包みながら暮らすことは本当に可能なの?とか、『ショコラ』に登場するヴィアンヌみたいに、チョコレート屋さんとして世界中を旅するにはどうしたらいいの!?とか。そこで!このコラムでは、映画に出てくる登場人物の職業について徹底分析したいと思います。ぜひ、映画が好きな方はもちろん、将来に悩む学生の方や、転職をお考えの方にも参考にしていただければ幸いです!
まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/17543402/13286

あなたは「探偵」と聞いて、どんな作品を思い浮かべますか?
テレビドラマ化されたこともある赤川次郎原作の小説『三毛猫ホームズ』、たびたび映画化された『オリエント急行殺人事件』に代表されるアガサ・クリスティの小説は「名探偵エルキュール・ポワロ」が活躍するお話、日本の探偵小説の基礎を築いた江戸川乱歩の小説「探偵・明智小五郎シリーズ」などはその後の映像作品に多くの影響を残していますね。
探偵を題材にした映画や小説は世の中に沢山ありますが、そこでひとつの疑問が思い浮かび上がります。
“小説や映画に登場するような「名探偵」は実社会において存在するのか?”
という点です!

例えば探偵の代名詞とも言える「シャーロック・ホームズ」。推理小説に興味のない方でも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 彼こそいわゆる名探偵という概念を生み出した人物像の見本の一人(ひとつ)と言えます。

「シャーロック・ホームズ」とは

19世紀後半に活躍したイギリスの小説家・アーサー・コナン・ドイルの創作した、シャーロック・ホームズシリーズの主人公である、架空の探偵。最強の頭脳を持つ名探偵ホームズには、ジョン・ワトソン医師という優秀な相棒がいました。しばしば暴走してしまう天才ホームズと、冷静かつ常識的に行動するワトソン。正反対の二人はケンカが絶えませんが、厚い信頼と友情で結ばれていて、数々の不可解な事件を2人で解決していきます。

2010年に公開された映画は、ホームズ役に『アイアンマン』でおなじみのロバート・ダウニーJr.が、ワトソン役には2018年公開の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でなんとダンブルドア役でクレジットされているジュード・ロウ(2016年にはペプシのCMで登場していましたね!)が出演しており、「推理」という静のイメージを覆すアクションエンターテイメントとなっています。これ、かなり面白い映画です!!

映画『シャーロック・ホームズ』予告

 

頭脳明快な探偵が、些細な手がかりから常識にとらわれない推理で事件解決に導く…というのがいわゆる私たちの探偵に対する憧れというか、概念というか…。
でもここで、先ほどの疑問が…。警察じゃ手に負えないような凶悪犯罪者の思惑を、頭脳明快な推理によって事件解決に導くような “名探偵”って実際に存在するんでしょうか? そもそも探偵になるにはどんなスキルが必要なんでしょう? 

これらの疑問を解決するために…
今回、本物の探偵の方に取材してきました!

Aさんプロフィール

  • 盛岡市内の探偵事務所「いちご探偵事務所」代表
  • 探偵歴:14年
  • 経歴:東京の大手探偵事務所での経験を経て、31歳の時に現在の事務所を開業。
  • 顔出し:NG
  • 本名:非公開

※職業柄、個人情報は完全非公開とさせていただくため、以下:Aさんとさせていただきます。

 

映画に出てくるような探偵は日本に存在しない!?

私:いきなり核心に迫りますが、例えば映画『シャーロック・ホームズ』のように事件解決をする名探偵というのは、実在するんですか…?

Aさん:もちろん名探偵は存在します。しかし日本だと、あのようなシーンはまずありえませんね。

私:え・・・そうなんですか? ちょっと残念です。映画や小説のような警察の操作に協力して事件を解決する探偵がいると思っていたのに・・・。

Aさん:まずアメリカと日本だと探偵の制度が違うんですね。日本の探偵には、警察に捜査協力をする「権限」がありません。アメリカだと免許制になっていて、探偵に調査する権限というものがあります。法的な情報を得るという部分で。警察は捜査で、僕らは調査という言い方をしますが、アメリカだと捜査の部分に少し関わっていける。映画を見ていてもそういうシーンて結構あったりしますよね。色々な所に出向いていって調査をしたり、銃の購入店に行って購入履歴を開示してもらったり。ああいった事ができるのはアメリカの探偵だからなんです。

私:そうなんですね! なるほど…。

Aさん:先週もカナダで15位の富豪だった製薬会社の社長夫婦が殺された事件がありましたよね。あれは警察側の調べでは心中だとされていたのですが、家族が個人的に私立探偵に依頼して調べさせた事で、殺人だったと発覚した事件なんです。日本だとあまりポピュラーではないですが、アメリカではこのようにお金のあるセレブリティが警察とは別に私立探偵を雇って同時捜査をさせるというパターンが結構あります。

 

依頼の7割は浮気調査

私:なるほど。しかし、捜査協力がないとなると、実際日本ではどんな依頼が1番多いんですか?

Aさん:基本的に、依頼の7割は「浮気調査」ですね。

私:や、やっぱり!!(笑)︎

Aさん:はい。日本はそれがダントツです。アメリカでも多分そういったところは多いと思いますが、婚前契約書を交わして結婚してその後財産分与があって…という。大きな株主が沢山いるので、証拠を調べて色々やっていく…っていうのがポピュラーだったりしますね。あと日本で多いのは、「盗聴・盗撮発見」や「人探し」ですね。

 

意外と必須なのが“撮影スキル”?

私:探偵になるのに必須なスキルって何かありますか?

Aさん:探偵になるのに必要なスキルというのは特にありません。ただ、強いて言うなら撮影スキルが重要になってきますね。撮っていることがバレてはいけないので、基本的に被写体の方を見ないように撮影します。暗がりのまま、だいたいの位置と感覚で撮影をします。その時カメラのマニュアル操作に慣れている方じゃないと、後で見た時に完全にブレていたり、ピントがあっていなかったりします。となると証拠として全く使い物にならないので。

 

地方の探偵に忍耐・体力はさほど重要ではない

私:よく探偵の仕事を検索すると、「忍耐と体力は必須」「女性には難しい」といったことが書いてあるんですが、実際はそうなんでしょうか?

Aさん:いえ、そんなことは全くありません。都会は電車での移動がほとんどなので、徒歩の時間が割と長く、尾行する上で体力的にキツい部分はありますが、地方であればほとんどの方が車で移動しますよね。ですので、こちらも車での尾行となり、さほど体力は使いません。あとは持ち帰って情報を調べればいいだけなので、その時々の依頼に合わせた調査の仕方を的確に判断し、行動することができれば忍耐はさほどいりません。

 

ITに長けていることは重要

私:ITスキルって必要ですか?

Aさん:そうですね。今の時代それは必須になってくると思います。身元調査をする上でネットは必要になってきますし、ITにうといと得られる情報の幅が思い切り狭まりますので。

 

探偵に向いている人の条件って?

私:では、どんな人が探偵に向いていると思いますか?

Aさん:うーん…。やはり1番はどんな時でも冷静さを失わない人でしょうね。あとはそれと同時に勇気のある人。突っ込むところは突っ込む、引くところは引く、という塩梅が感覚的にわかる人ですかね。さじ加減さえわかっていれば問題ないです。要は気の利く人ですね(笑)。要所要所でその場に応じた状況判断が的確にできて、気が利く人であれば正直誰にでもできることなんです。男性でも女性でも。
そして何より大切なのが、ホスピタリティです。仕事上、危険な目に遭わないわけではないので、「この人のために何かしてあげたい、この人を救いたい」という強い信念がないと、途中で心折れそうになるような場面に直面した時、最後まで踏ん張れないんですよ。

 

探偵として開業するには

私:Aさんのように、私立探偵として開業するにはどうしたらいいんでしょう?

Aさん:探偵というのは平成19年から、申請をして探偵事務所を開業するというシステムができたので、届け出さえ出せば誰でも開業できる形となりました。
一応、自己破産した事がない、暴力団員ではない、前科があれば服役から5年経過している…などの最低条件はありますが、基本的には公安委員会から発行される探偵業届出証明書というものを出して、認められれば、それで開業いう形になる。この届け出さえ出せば誰でも開業できる。素人でもプロでも誰でも開業できるんです。ただ…

私:ただ?

Aさん:やはり開業するなら、一度は探偵事務所に入らないとまず無理だと思いますね。世の中にある仕事の中でも特殊な仕事のひとつなので、ノウハウを学ぶにはやはりそれが一番だと思います。

 

【探偵になるためのまとめ】

  1. 探偵になるには、特別なスキルや経験は必要ない!
  2. プロの探偵になりたかったら、一度は大手の探偵事務所で経験を積むべし!
  3. 普段から多種多様なジャンルの職種の人々と幅広く交流し、その生活様式を知るべし!
  4. 撮影スキルを磨くべし!

 

Aさんにとって探偵とは

私:では最後に…。ズバリ、Aさんにとって探偵とは、どういう職業だと言えますか?

Aさん:誰かのために何かしてあげたいという人助けの気持ちが根本で成り立っているので、福祉事業と同じだと思っています。やはり探偵という職業は、危険な目に遭うこともありますし、張り込みなどで心が折れそうになることもあります。そんな時、「でも依頼者さんのために頑張るんだ、なんとしてでもこの証拠を押さえて、依頼者さんによりよい人生を歩んでもらう手助けをしよう」と思える人かどうか。そこが最終的にこの仕事をする上で要になってくると私は思っています。

私:なるほど…。推理小説やサスペンス映画に出てくるような「捜査協力をする探偵」とはイメージが違いましたが、”悩んでいる人を救って、幸せに導くことの手助けをする”という意味でやはり探偵の根本はホスピタリティで成り立っているのかもしれません。とてもやりがいのある職業だということがよくわかりました。

Aさん、どうもありがとうございました!

 

 

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