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東北地方は6県のはずなのに、なぜか関東地方では「東北は茨城県も入れて7県でしょ?」と言われることが。 山形県から見た茨城県&関東、茨城県から見た山形県&東北について、時には大きく脱線しながらノリツッコミ満載でお送りいたします。

酒と涙と羽越本線と常磐線【連載第20回】

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まいにちみちこ編集室
https://my-michi.com/column/10238659/23309

気が付けばあの酷暑もすっかり収まり、秋真っ盛りですね。今年は秋が一段と待ち遠しかったです…ほんと暑かった!!!

さてさて、秋といえば「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「食欲の秋」がすぐに思い浮かぶかと思いますが。「旅行の秋」というのもいいんじゃないかな、と思います。

 

 

旅行の交通手段はいろいろですが、私はほぼ毎回鉄道を利用しております。運転下手で方向音痴ですし、電車だとゆっくり眠れますもので。それに、何といってもめくるめく美しい景色をゆっくり眺めて楽しめる。

そんなわけで、帰省の際はいつも羽越本線にお世話になっております。

 

 

最近はあまり見かけなくなったような気がしますが。新潟駅から乗り換えると、発車と同時に酒盛りを始める方が前は割といらしたような。私は下戸なので想像するばかりですが、旅の解放感や綺麗な景色がきっと最高の肴になるのでしょうね。

うん、確かになあ。車内で食べるお茶やおにぎりだって、おいしさ5割増しに感じられるもの。

 

しかし、十数年前のある冬のことです。大雪と故障で電車が2時間ほど立ち往生となってしまいました。そして目を通して癒されたはずの私の身と心は、鼻と肌を通して逆にしんどくなってしまいました。

 

 

長時間の乗車による疲労、元々下戸、乗り物にも酔いやすい、暑さに極端に弱い体質などが重なったせいだと思います。最初の頃は衣服を調整したり口呼吸したり、水を飲んだり目を閉じたりして何とかやり過ごしていましたが、暑さとアルコール臭の強力タッグには到底勝てませんでした。

通路に出て車掌さんに室温を少しだけ下げてもらえないか頼んでみましたが、「申し訳ありません、システムの関係でそれはちょっと…」との返答でした。

酒田駅まではまだまだ遠く、というか電車がいつ動くかもわからない。軽く絶望してしまい、つい実家に「…というわけで立ち往生なうです…」と、携帯でグチ電話連絡をしました。

そしてその結果、夜9時をとっくに過ぎていましたが、両親が数十分かけてあつみ温泉駅まで迎えに来てくれたのです。

 

 

あれ以来はなんとなく夏のみに帰省しているので、今は暖房システムなどがどうなっているか詳しくはわかりません。けれども、数年前から車両がすっかり新しく綺麗になっているのできっといろいろと改善されていることと思います。

 

ところで。現在茨城に住んでおります私が、電車でどこへ行くにも最初に利用してどこから帰るにも最後に利用するのが常磐線でして。

やはり十数年前の話ですが。当時、私は人生初の電車通勤でした。勤務は月~金、帰りの電車に乗るのは午後6時~8時頃だったのですが、何度か

 

 

ということがあり、最初の頃はとても驚きました。

その会社では千葉・東京方面から通勤する方が割といて、飲み会を一次会で切り上げることが少なくありませんでした。私は比較的近い所に住んでいましたが、下戸で飲み会のウェーイなノリがやや苦手だったので、よく千葉・東京ズに便乗して一緒に帰っていました。

駅の改札口を通ってホームへ着くと、男性陣がキヨスクへぞろぞろと向かっていきました。酔い覚ましや眠気覚ましに水やお茶でも買うのかな?と思っていたら。

 

 

そら平日の夕方から電車にお酒フレーバーが漂うわけだ…。あの瞬間、すべて理解してそして納得しました(結局お酒は何とか勘弁してもらい、烏龍茶をいただきました)。

その後も度々同じことがありました。後で知ったのですが、これは「常磐線あるある」だったようです。今でも「常磐線 酒」「常磐線 あるある」などで検索すると、ほぼ100%その時と同じ様子が語られています。

 

でもまあ、マナーをきちんと守って他の乗客に迷惑をかけないなら、常磐線ではそれもまたアリなのかなあ。

「居酒屋常磐線鈍行支店」にもすっかり慣れてそんな風に考えるようになってしまった頃、その考えをすぐに改めざるを得ない光景に出くわしました。

その日も飲み会が開かれ、私はいつもどおり千葉・東京ズにまぎれて一次会で脱出し、一人だけでちょっとコンビニに寄ってから電車に乗ったのですが。

 

 

…私は何も見なかった。何も気付かなかった…。

そういうことにしてそっと別の車両へ移ろうかと思ったその時、彼の酔っ払いセンサーが私を感知してしまったのでしょうか。社員Dさんは目を覚まして私に気付き、「あれ~伊藤さんじゃないですか~、お疲れ様で~す!隣どうぞどうぞ~!」と声をかけてきました。

 

 

…彼には何も見ないでほしかった。何も気づかないでほしかった…。

他人のフリができなくなってしまったので逃亡はあきらめ、なだめすかしておだてて諭して説得して、何とかベルトだけはあるべき位置へ戻してもらいました。そうするだけで当時の私には精一杯でした。

翌日、社員Dさんに記憶があんまり残ってなくてよかったです。あの時同じ車両に居合わせた他の乗客の皆様の記憶も、どうかひとっかけらも残っていませんように。

 

「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉がありますが。これに「通勤中だろうと、旅行中だろうと」と付け加えてもいいんじゃないかなあ…。

と、ふと思った秋の小話でした。

 この記事を書いた「マイみちスト」
(いとうみほ)
山形県出身、茨城県在住の主婦兼漫画家兼ライターです。夫と娘(小学生)と共に、日々是適当・ときどきいっぱいいっぱいで暮らしております。

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皆さまよりお寄せいただいた感想はこちら (2)
  1. アバター ぴいちゃんのママ さん

    私も庄内地方から栃木県宇都宮市にお嫁に来て5年。庄内ナンバーの車を見ると嬉しくなります。いさげまずのれ。って私もよく小さい頃父に言われました。懐かしいです。

    • 伊藤海歩 伊藤海歩 さん

      おおっ、庄内のご出身でお隣にお住まいなのですね。嬉しいです!
      庄内ナンバー、こちらではなかなか見かけないので見るとついテンションが上がります。
      先日、某テレビ番組で庄内弁を聞いてとても懐かしかったです。
      …字幕スーパー付きでしたが(笑)

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