前回の記事「庄内のマス料理と子ども時代」で、マス料理について書きましたが。

庄内のマス料理と子ども時代【連載第99回】

その内の一つ「マスのあんかけ」をネット検索で見た時、

もう一つ思い出したことがありました。

子どもの頃、母方の祖母の家へ遊びに行った時にうどんをいただいたのですが。

その日は雨で肌寒かったこと、大好きな祖母の気持ちなどの効果もあったと思いますが、身も心もあたたまるごちそうでした。

茨城に来てから知ったのですが、庄内ではあんかけ料理はお祭りやお祝い事で食べられるごちそうで
江戸時代に北前船で上方から伝わった料理の一つだそうです。

あんの材料である砂糖や葛粉が当時はとても貴重だったので特別な時のごちそうとなり、そうして今に伝わっているとか。

他にどんなあんかけ料理があったか記憶がおぼろげなので、実家の母に代表的なものを訊いてみたところ

…あ、そうだった!特に胡麻豆腐のあんかけはスーパーのお総菜コーナーでよく見かけていたっけ。

ちなみに、母イチ押しのあんかけ料理は胡麻豆腐です。

母が大絶賛のあんかけ胡麻豆腐ですが、あんを作るのにはとても手間暇がかかるとか。

庄内のあんかけ料理のあんは「材料をかき混ぜて作る」というよりも「材料を練って作る」もので、とろみというよりもコシのあるものに仕上がるそうです。

あんかけのあん、今は10分~30分ほどでおいしくできるレシピもあると聞きました。

胡麻豆腐だけでなく、クルミ豆腐やずんだなどにかけてもおいしいらしいです。

今度帰省した際には、地元スーパーへ行ってあんかけ料理にじっくり再会できるといいなあ…と思います。

そうそう。本連載「東北七県目のヨメ」ですが、