こんにちは、彼是堂です!今日は7月22日。4連休が始まる方も多いかと思います。

二十四節気では「大暑」で、一年で最も暑さが厳しくなるころとされています。

ここ数日は三十五度を超える「猛暑日」を記録した地点も多くありました。

 

さて、今回のイラストのテーマは「最良の「盛漆」が採れる」です。

【大暑】「最良の「盛漆」が採れる」(イラスト:AKI、季節暦2017より)

 

岩手は生漆の生産量が日本一。その生産を担っているのが岩手県二戸市の浄法寺(じょうぼうじ)地域です。

国産の漆は国宝や重要文化財の修復や、中尊寺金色堂などの世界遺産の保存修理にも使われています。

国内で流通している漆のほとんどは輸入によるもので、国産は3%ほど。

この貴重な国産漆の7割を生産しているのが二戸市なのです。

 

6月から10月にかけて、漆掻き職人が山を巡り漆を採取します。

漆はその採取時期により品質が異なるといい、8月の「盛漆(さかりうるし)」は最も質が良く、

漆器制作で仕上げの上塗りに使われることが多いようです。

漆掻きの技術は2020年にユネスコ無形文化遺産「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」に登録されました。

 

一本一本の木と向き合いながら受け継がれてきた伝統を、大切にしていきたいですね。