今年の秋の彼岸入りは、ちょうど本日9月20日(金)からですね。

先週あたりからスーパーの店頭や果物コーナーにお彼岸セットが勢ぞろいですが、秋のお彼岸フルーツの定番といえばやはり梨(和梨または日本梨)でしょうか。

ちょうど旬ですものね、梨。幸水、豊水、新高、二十世紀、長十郎…これらの昔ながらの漢字品種の他、平成に入ってからは「にっこり」「あきづき」「加賀しずく」など、ひらがな品種も仲間入りした模様。

梨はざっくり分けると、皮が茶色っぽい「赤梨」と皮が緑色っぽい「青梨」のどちらかに属しますが。

 

 

秋フルーツの王様?女王様?と言っても過言ではなさそうな梨ですが。

可食部100g中、水分が88%ながら栄養面ではソルビトールやカリウム、アスパラギン酸などを含むため、便秘改善・高血圧予防・利尿作用などの効能があるとか。

薬膳でも、体の熱を下げる・口の渇きを潤す・不必要な水分を体外へ排出するなどの効果があるそうです。

母か、もしくは母方の祖母からだったかな。子供の頃に「梨はね、夏の暑さで疲れた体にすごくいいんだよ」と教わったような。

今回この記事を書くにあたってあれこれ調べてみましたが、まさにそのとおりの果物でした。ザッツ・ミラクル・ワンダホー・フルーツ、梨!!

 

…などのことを、先日テレビでマラソン大会を見ていた時にふと思い出したからでしょうか。

こんなアイディアがひらめきましたが、

 

 

結果、”給水所に梨”案は否決となりました。当然っちゃあ当然ですね…うん。

 

さて、それはもうどっかにおいときまして。

私が今住んでいる茨城は、農林水産省の統計によると平成30年度の梨生産量が全国第2位。一方、生まれ育った山形県は生産量が全国第25位。

茨城県での旬は7月上旬~10月末、山形県での旬は8月末~10月末。それぞれの主な産地は下図のとおりです。

 

 

私が特に好きなのは幸水ですが、茨城で幸水の旬が終わった頃に庄内の実家から幸水が送られてくるので超幸せです。実にたまらん。

メロンもですが、茨城県と山形県(特に庄内地方)では私の好物がいくつかかぶっているので本当にありがたいです。

【参考記事; メロンは王様【連載第9回】 】

 

幸水以外の梨ももちろんおいしいですが、私が一番

 

 

なお、「んめちゃ~」は庄内弁で「おいしい」、「庄内こばえちゃライン」の「こばえちゃ」は「おいでください」「どうぞいらして」という意味です。

 

刈屋は酒田市北部に位置する地区で、今から100年以上前の明治30年頃から梨が栽培されています。

初期は長十郎が栽培されていましたが、昭和50年代になると幸水や豊水などが主力品種となり、現在は南水・あきづきなども栽培されています。

刈屋地区は荒瀬川と日向川という鳥海山系の2つの清流の合流地点であるため、清らかな水と肥沃な土に恵まれています。

刈屋地区の農家の方(約40戸のほとんどすべてが梨農家!)は、年間を通して梨のお世話に徹するそうです。

「刈屋の梨を一度口にしたら、他の産地の梨は食べられない」と仰る方も少なくなく、酒田市民では知らない人がいないほどです。

ネット通販も頻繁な昨今では、全国にもファンが広がってきているとか。全国レベルのブランド和梨としても「知る人ぞ知る幻の梨」と、徐々に認定されつつあるようです。

少しでも早く全国ブランドの梨・オブ・梨となってほしいような、でもやっぱりご当地限定ブランドのままでいてほしいような…あまりにおいしすぎて、ちょっと複雑な気持ちです。

 

…というわけで、今年もおいしい梨をごっつぉさまです!!お陰様で、なかなか厳しい夏でしたがなんとか乗り切れました!

 

そういえば、

 

 

梨様、そして梨農家および流通・販売などご関係者の方々、今年も私たち家族や他のご家族へ大自然からの癒しと幸せをお届け下さりありがとうございます!!

 

【おまけ】

庄内地方には上記でご紹介した刈屋梨のモニュメントの他、これらのモニュメントもございます。