梅雨明け以来、東北も関東も厳しい暑さが続いていますね。
わが家では梅雨明けからほぼ毎日、朝起きてから夜寝るまでエアコンのお世話になりっぱなしです。
もう本当にエアコンさん、いえエアコン様、いえいえエアコン神にばんざいです…。
さてさて、もうすぐお盆ですね。ご自宅で迎えられる方、帰省される方など様々だと思います。
わが家はお盆過ぎに帰省する予定ですが。

娘、たいそう驚いていました。
そうなんです。茨城は北緯36度、山形は北緯38度と緯度が2度も違うし直線距離も210.1km(※山形市~水戸市間)と結構な距離なのに、
気象庁のデータによると8月の平均最高気温は山形30.4℃、茨城29.6℃。…あれぇ?(ついでに、最低気温は山形20.7℃、茨城21.9℃です)
娘「…じじとばばのおうち、茨城より絶対涼しいと思ってたのに…がっくし」
私「大丈夫。山形にはオリジナルのいろんな”ひんやり”があります」
娘「え?ホント!?どんな?どんな?」

ちなみに、雑にざっくり解説いたしますと。
【冷やしシャンプー&冷やしトリートメント】
1990年代後半に山形市で生まれた、理容室での洗髪サービス。
氷や冷蔵庫で冷やしたメントール系のシャンプーやトリートメントを使う、
頭にかき氷を乗せてそこへシャンプー剤をかける、水で洗い流す、
冷たいタオルで髪を拭くなどいろいろな方法があります。
【冷やしラーメン】
1952年(昭和27年)に山形市のラーメン店「栄屋本店」さんが開発した、
麺もスープも冷たいラーメンが発祥。氷を浮かべるケースも。
なお、栄屋本店さんでは”冷やしらーめん”と平仮名で表記されています。
冷やしラーメンについては、こちらの記事もどうぞ→ ごちそうラーメン【連載第16回】
【冷やし肉そば】
大正時代に河北町のそば店で生まれたとされる、「冷たい」というよりも
常温に近いつゆでいただく肉そば。
つゆは鶏出汁、具は鶏肉とネギがメイン。2011年(平成23年)にはB-1グランプリに出店。
冷やしラーメンと共に、全国での知名度が上昇中です。
【水まま】
”水まんま”、”水かけご飯”などとも呼ばれる郷土料理。
冷やご飯を冷水で洗ってぬめりを取り、水気を切った後に茶碗・お皿・ざるなどに盛り付け、
さらに冷水をかけて漬物・梅干し・佃煮・塩鮭などといただきます。
氷を添えて盛り付けることも。
【だし】
村山地方発祥の、夏野菜を細かく刻み醤油などで和えてご飯や豆腐にかけていただく郷土料理。
主な材料はナス・キュウリ・ネギ・シソ・ショウガ・ミョウガなどですが、昆布やニンジン、
オクラ、モロヘイヤなどを入れることも。
アメリカ出身山形在住のタレント、ダニエル・カール氏がテレビ番組でだしを紹介したことが
きっかけで全国に普及しました。
…でございます。
私「…ではあるんだけど。山形といっても全部内陸のひんやりだから、
庄内のじじとばばんちだとちょっと難しいかな。
お母さんもテレビやネットで見たり聞いたりはしてるけど、体験したことは全然なくて。
”だし”だけなら、ばばもお母さんも一応作れるけど…」
娘「えー…そっか、残念。じゃあ庄内のひんやりはどんなの?」

こちらも雑にざっくり解説いたしますと。
【サーフィン発祥の地】
1821年(文政4年)の文献に「出羽国庄内藩領湯野浜(現・鶴岡市湯野浜)の海で、
『瀬のし』と呼ばれる一枚板で波乗りが行われていた」というが記録が残されており、
これにより湯野浜が日本におけるサーフィン発祥の地とされています。
【加茂水族館のクラネタリウム】
鶴岡市立加茂水族館のクラゲ展示施設。クラゲの飼育数・展示種類ともに世界一。
”クラゲプラネット”と呼ばれる直径5m水量40tの巨大水槽で約2000匹のミズクラゲが泳ぐ
様は、息をのむほど幻想的な美しさです。
【クラゲアイス】
食用クラゲのフレークが散りばめられたアイスクリーム。コリコリッとした食感が
アクセントで、バニラ・ラムネ・黒ゴマなど10種類以上のフレーバーから選べます。
【クラゲラーメン】
キャノンボールクラゲなどの食用クラゲが麺に練り込まれ、トッピングにも使われている
ラーメン。クラゲ効果で麺はモチモチ食感。
キクラゲも添えられています。
【クラゲ玉こん】
クラゲの形をした玉こんにゃく。イカ入りの醤油味と、田楽味噌付きの昆布だし味の2種類。
触手を模した切込みがリアル可愛いです。
玉こん特化の記事はこちらから→ 山形の玉こん、茨城の凍みこんにゃく【連載第21回】
…でございます。
どうやらお盆までもお盆も、そしてお盆過ぎも暑さは厳しそうではありますが、

山形の皆様も東北の皆様も、そしてもちろん他の都道府県の皆様もどうぞご無事で、ひんやりとした良い夏をお過ごしになられますように。