「庄内弁・標準語・大阪弁」シリーズの後編です。このシリーズは今回で完結ですが、内容はタイトルから微妙にズレて茨城弁についてです。
前編と中編はこちらからどうぞ↓
中編 の最後で
「生まれ育った土地以外の言葉の習得は難しいと思っていたが、茨城弁に関してびっくりしたことがあった」
という内容のことを申しましたので、そのことについて少しばかり昔語りを。
地元の友人で、両親のどちらかが酒田の生まれ育ちでどちらかが他地域出身者という友人が何人かおりますが。

と言っていました。私の両親はどちらも酒田の生まれ育ちで、酒田以外の土地で暮らしたこともほとんどありません。
なので、私はずっと「生まれ故郷以外の方言の習得は難しい。特に話す方は」と思っておりました。
…東京方面に就職して約3カ月後の、あの飲み会の時までは…。
あの日あの時、酔っ払ってすっかりできあがった課長と話していたのですが。

茨城、いや全国どこに行っても私は酒田おばこだと思っていたのに、茨城に移り住んでたった4年で私は無意識に茨城人へとジョブチェンジしてしまっていたようでした…。
…それはまあいいとして。おのれ課長!この横浜シティボーイめ!!横浜のことは好きですが、

メロンについては、詳しくは メロンは王様【連載第9回】 をお読み下さいませ。
ちょうど今、茨城ではメロンが旬を迎え始めております。おいしいです。ぜひ!
…というわけで私は、「移住地の方言って無意識で話せたりもするんだなあ」と、己の脳内常識を一部改訂しました。
そしてこのシリーズを書いている最中、今更ながらあることに気付いたので、生粋の茨城人である夫に訊いてみました。

私「え!そうだったの!?福島寄りとか栃木寄りとか千葉寄りとか埼玉寄りとかあると思ってた」
夫「ちゃんとあるのかもしれないけど、俺はよくわかんないし聞いたこともないなあ」

…もしかしたら私は、そういうところにも惚れたのかもなあ。細かすぎなくておおらかで、なんだか程良いところに。
そういえば、”適当”という言葉には”程良い”という意味もあるそうです。まさにTHE・茨城っぽい言葉かも、と思いました。
庄内弁も大阪弁も茨城弁もその他の方言や言葉も、日本にはきっと数え切れないほどいろいろあると思いますが。

鼻で笑ったり小馬鹿にしたりせずに、それぞれを「おおっ、面白いね!」「そういう風に言うんだ、なんかいいね!」と、お互いに尊重し合っていきたいものです。これからもずっと。
以上、庄内弁・標準語・大阪弁、そして茨城弁についてお送りいたしました。
お読み下さりありがとうございました!!