先日、実家の母と電話したところ「白いあの方々が例年どおりたいそうお元気でございますわ~おほほほほ~」と申しておりました。…ああ、相変わらずグエーグエーと朝から晩までやかましいってことですね…。

そして「こないだ初雪が降ったよ」とも。白くて寒い季節が本格的に到来…ということは。

 

 

あじまんとは、いわゆる「おやき」「大判焼き」「今川焼き」のことです。山形県内では「あじまん」と呼ぶ方が少なくないかと思います。山形県民にとっては 玉こん と対を成す冬の風物詩、VS冬将軍の双璧かな。

その名もズバリ「株式会社あじまん」という天童市の企業が昭和40年から販売開始、昭和55年からチェーン展開されている商品です。今や山形県内のみならず東北6県、新潟県、関東地方、九州地方にも店舗が拡大。ここ茨城県でも約20店舗が営業中です。

定番はあんこ(一応つぶあん?)とカスタードクリームの2種類で、チョコバナナ味やもっちりごま味、抹茶味などの限定商品も。11月から4月まで販売される、まさに冬の王道おやつの一つです。

 

そういえば新婚時代に外出先でたまたま見つけて嬉しくなり、留守番をしていた夫へのお土産に買ったのですが。

 

 

 

 

ということがありました。茨城の場合、「甘太郎」「どてきん」などの呼び名もあるようです。

江戸中期に生まれたとされるこの焼き菓子、地域によって呼び名がもっとすごく異なるんじゃないだろうか。そう思って今回ざっくり調べてみたところ、以下のようになりました。

 

 

他の地方もざっと見てみると「回転焼き」(北海道・近畿・九州)、「二重焼き」(広島県)、「御座候」(兵庫県)などなど。ここに書ききれないほどたくさんの名前がありました。

「ホームラン焼き」(北海道・静岡県)、「ヒット焼き」(愛媛県)のように野球を連想させるものもあって面白かったです。

全国的に一番広く使われているのは「大判焼き」かな?

 

 

現代の通貨価値で換算すると大判が約75万円、小判が5~10万円くらいらしいです(※時代により相場の変動が激しかったとのこと)。そりゃ「大判焼き」になるわけだ、小判の何倍もでっかくて高額だもの。

 

 

…俗まみれでごめん。ホラお母さんさ、とっくの昔に汚れっちまった悲しい大人だから…。

 

そういえば、今年はまだあじまん食べてないや。この辺の近いホームセンターにも、毎年冬になるとあじまんのお店が出てるなあ。今度買い物に行ったら、娘の分も買ってこようと思います。もちろんあんことカスタードクリームの両方を。もし期間限定品があったらそれも。

そしてホッカホカのアッツアツを一緒に食べてあったまろうっと。子供の頃、祖父が私によくそうしてくれたように。

 

 

ただし、保存場所はいろんな臭いがこもったこたつじゃない所にしようと思います…。