今年の夏の暑さは、期間の長さでも気温の高さでも本当に厳しいですね。皆様、ご無事でお過ごしでしょうか。どうぞお体お大事にお過ごし下さいませ。

茨城もまだまだ暑さが続いておりますが、夜になるとかすかに虫の音が聞こえてくるようになりました。お盆が過ぎた頃にでもグッと涼しくなってくれるといいなあ…と思います。

 

さて、暑いとどうしても食欲が落ちてしまいがちですね。

 

 

という方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。ざる蕎麦にざるうどん、素麺、冷や麦、冷やし中華、冷製パスタ、冷やしラーメン…。

冷たくておいしい麺料理は年々種類もバリエーションも増えてきているようですが、私の一押しはざる中華です。

 

 

実家にいた頃は、ざる中華は夏ごはんの定番でした。今でも帰省の度に母がよく振る舞ってくれます。

念のためざっと調べてみましたところ、酒田の他に青森や秋田でも食べられているとか。発祥は青森という話も耳にしました。何だか嬉しいです。

が、このざる中華。夫と娘に初めて作った時は、

 

 

と不審がられました。しかし、二人ともいざ食べてみると

 

 

ところで。夏だけでなく一年中人気を誇る麺界の王者・ラーメン様ですが、その消費量は山形県が全国第1位だそうです。

山形のラーメンはご当地ラーメンとしても全国的に有名ですが、その種類もとても豊富。大ざっぱに分類するとこんな感じのようです。

 

 

茨城にもおいしいラーメンは多々ありますが、私が一番好きなのはやはり生まれ育った酒田のラーメンです。昆布や煮干し、トビウオの焼き干しなど魚介ベースの醤油スープ、ちぢれ麺の組み合わせが最高だと思います。

ワンタンメンもたまりません。金魚のひれを思わせるヒラヒラと美しい皮、旨味たっぷり肉汁ジュワ~の餡。そんなワンタンがこれでもかとどっさり入ったワンタンメン。考えた方と作る方に感謝感激雨あられです。

 

酒田ラーメン以外の山形ラーメンはほとんど食べたことがありませんが、小5か小6~中学生の時に一度だけありました。

仙台方面へ、両親と一緒に親戚の集まりか何かに行った時のことですが(すみません、記憶力がザルなのでよく覚えていません。ざる中華の食べ過ぎとは無関係だと思います)。

その帰りに、同席した内陸在住の親戚に「せっかくこっちまで来たんだから、うちに寄ってって。おいしいラーメン屋さんがあるから」とお誘いを受けました。

 

お誘いをありがたくお受けして一緒に向かった先は、ラーメン屋さんではなく親戚の自宅でした。

 

 

出前は実家でもときどきとっていましたが、訪問先でおもてなしとしてごちそうになったのは初めてでした。

親戚宅でごちそうになったラーメンは、ニンニクのパンチが効いたこってり味噌ラーメンでした。それまで私はあっさり醤油ラーメンしか食べたことがなかったので、その濃厚で複雑な味わいにびっくりしました。そして、とてもおいしかったです。

父もおいしそうに、あっという間に平らげました。元々ラーメン好きでこってり系の味も好きだからなあ。仕事柄、山形県内だけでなく東北地方全体や新潟、東京などへも出張してご当地のラーメンをいろいろ食べていたようでしたし。

 

一方、実家メンバーで一番食べることが好きで料理上手、舌も肥えている母の反応はどうだったかといいますと。

 

 

母は好き嫌いがかなり多いのですが、その中でもニンニクが最も苦手。もはや不倶戴天の敵扱いです。

ゆえに母は餃子を作ったことはなく、市販品の餃子を焼いたこともありません。他の家族が買ってきた餃子を食べている間は、匂いの届かない別室へ避難するほどのニンニク嫌いです。

それでも母は「親戚の好意を、そして食材を無駄にすまい」と、何とかがんばって半分は食べましたが、そこが限界でした。

なので「ごめん、母ちゃんもうお腹いっぱいだから」「あ、やっぱり」「じゃあ残りもらうねー」というプチ芝居を両親と私とで打って、残り半分を私と父が引き受けました。

 

親戚宅をおいとました後、私たちは予定を変更して、まっすぐ帰らずに寄り道することにしました。寄り道先は

 

 

 

お蕎麦屋さんでした。

大盛り天そばを平らげた後の母は、今度こそ顔も心も魂も満足そうでした。内陸、ラーメンだけでなくおいしいお蕎麦にも恵まれていて本当によかったです。

以来、母は父とたまに内陸方面へ出かけておりますが、お昼に麺類を食べる際はラーメン屋さんではなくお蕎麦屋さんオンリーとのことです。

行く度に「山形のお蕎麦、おいしい!」と絶賛しておりますが、ラーメンについてはなかったことのようになっています。…母よ…。

 

もう少ししたらお盆帰省する予定ですので、久しぶりに酒田ラーメンを心ゆくまで楽しんできたいと思います。