今年は夏の訪れがとても早いですね。
娘の小学校では、毎年大体6月中旬にプール開きとなります。水泳学習についてのおたよりは5月中旬から届いていたので、水着や水泳帽、ゴーグル、お着替え用バスタオル(通称バスタオルドレス)などを早めに用意しました。
用意している時点で娘はノリノリ、ベッドにダイビングして泳ぐ練習というかごっこ遊びをするほどです。

子供は毎年指折り数えて楽しみにしているプールですが、親は…えー、私だけかもしれませんが。

水着と水泳帽には学年・組・名前を書いた名札が必須で、アイロンプリントで貼り付けた後に必ず縫い付けるよう指定されます。名札のサイズもきっちり指定。学年はもちろんクラスも毎年変わるので、名札もほぼ毎年貼り付け直しの縫い付け直し。
水泳学習の期間は6月中旬~7月中旬。「私が小学生の時みたく、この期間は体育=プールなのかな」と思っていたら、どうやら3~8回くらいのようです。そのたった1カ月、たった数回のために毎年裁縫にこれだけの手間を…。
七夕の短冊に「来年はもう少し裁縫が上手くなりますように」って書いときゃよかった。いや、きっとマイナス8がマイナス7になる程度だろうな。来世で裁縫上手に生まれ変わった方が早いかも。
じゃあ、せめて今からでもこう祈るとしますか。

私は裁縫も苦手ですが、水泳はもっと苦手です。小学生の頃からです。ほぼカナヅチで息継ぎすらできず、水中で目を開けるのも苦手です。クロールどころか犬かきオンリー。
ついでに、バスタオルドレスの中でシコモコ着替えるのも、泳いだ後体にベドベドに張り付いた水着を無理矢理ひっぺがして脱ぐのも、ギッチギチに絞ったはずなのに水分でズッシリ重くなった水着やバスタオルをバッグにしまうのも、帰宅後すぐに洗濯して干すのも、うっかり洗濯機に出し忘れて母にめっちゃ叱られるのも、もう水泳に関連する何もかもが嫌で嫌で仕方ありませんでした。
はい、完全にこじらせています。ねじくれています。余分な水分を絞られた水着やバスタオル以上に。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの典型です。
そして私は、裁縫と水泳以上に暑さが苦手です。なのに、夏休みには一定回数小学校のプールで泳がなければいけない決まりがありました。夏休みの宿題の一環だったと思います。
当時は今ほどの猛暑ではなかったはずですが、酒田はかつて日本最高気温を記録した地域。夏はそれなりの暑さです。

というわけで、プールおよび水泳に関しては子供らしからぬ荒んだ感情と記憶しかございません。てるてる坊主を逆さにしたふれふれ坊主を作ったこともあったかも。
なので、進学先の中学校にそれらが一切ないと知った時は

と心の中で雄叫びというか勝ち鬨(かちどき)をあげ、キメキメでガッツポーズでした。
その代わりビニールハウス並に蒸し暑い体育館でやっぱり苦手なマット運動でしたが、それでも私にとってはプールで水泳よりマシでした。
が、プール&水泳からの解放はたったの3年で終了しました。進学先の高校にプールがあったからです。心身共に良くも悪くも成長した私は、風邪やら怪我やら何やらと口実をつけ何だかんだでそれらを強引に長引かせ(※嘘はついていません)、できる限り見学しました。
しかし、天網恢恢疎にして漏らさず。調子こいていた報いは割とすぐに訪れました。

夏は暑い酒田ですが、秋の訪れは早いです。9月の平均気温は約21℃。学校のプールの使用条件は、本来なら確か気温プラス水温が40~50℃のはず…。
というわけで、私は泣く泣く単位のために

先生、「まあいろいろアレだんども、一応泳いだこどは泳いださげ」と単位をくださりありがとうございました。
高校を卒業した時、最大級に嬉しかったことの一つはプール&水泳からの解放でした。もう二度と義務で入らなくてよいのですから。これにて私のプール地獄、終了!完了!クランクアップ!お疲れ様でした、私!!
今は娘がいますが、夏休みにプールに行く際は夫が連れて行き、二人ともいいお顔で帰ってきます。よかったよかっ…

水泳にプール、落ち系アトラクションのトリプル攻撃。娘がウォータースライダーを一人で滑ることができる年齢&身長になるまで、高校の時以上にがんばることになった私なのでした。