初夏らしく爽やかな気候になってきましたが、暑くなったり寒くなったりですね。こんな時は体調を崩しやすいかと思いますので、皆様どうぞお大事にお過ごし下さいませ。

連載第7回目【孟宗汁と酒粕、そしてすみつかれ】の最後の方で少し触れましたが、本日5月20日は酒田まつりの日です。

酒田まつり(山形県酒田観光物産協会サイト)
http://www.sakata-kankou.com/event/80 

 

酒田まつりは、1609年(慶長14年)から行われてきた上下日枝神社の例大祭「山王まつり」を起源とするお祭りです。

1979年(昭和54年)に「酒田まつり」と名が改められましたが、1609年から一度も休まず行われています。祭りの期間は5月19日の宵祭り・20日の本祭り・21日の裏祭りと、毎年3日間です。

「酒田まつり」の主なシンボルには、酒田大獅子・立て山鉾・山車巡行があります。

余談ですが、酒田大獅子ファミリー16頭にはそれぞれ名前があります。

黒大獅子が「山王」「松」、赤大獅子が「日和」「桜」、黒仔獅子が「みなと」、赤仔獅子が「まい」、紺仔獅子が「海(かい)」、朱仔獅子が「小波」です。

2015年(平成27年)からは8頭の赤ちゃん獅子も加わり、「けん」「こめ」「丘(きゅう)」「陽(はる)」「宙(そら)」「輝(きら)」「福」「笑(えみ)」と名付けられました。

 

さて、私が酒田に住んでいた当時は、いくつもの高校がお祭り会場の比較的近くにありました。

ちょうど本祭りの20日に中間テスト最終日が重なるため、ほとんどの高校生は打ち上げも兼ねてお祭り会場へと繰り出していました。

 

…が。私の母校のみはテストが21日~22日なので、酒田まつり期間=テスト勉強期間でした。

学校と親は「祭りだ祭りだって浮かれてないでしっかり勉強!」とのことでしたが、元気ハツラツの高校生にそんなお達しはただの拷問、無理難題。

というわけで私は、

できたてホヤホヤの彼氏を巻き込んでお祭り会場へと飛んでいきました。

 

しかし、やはりお天道様はしっかりと見ていらっしゃるものですね。キャッキャウフフで彼氏と練り歩き青春を謳歌していたら、

「頼むから父ちゃん母ちゃんさは!!」と、私は姉に必死で両親への口止めを頼み込みました。

姉を何とか追い払い、気持ちを新たに練り歩き再開。これでもう大丈夫、今度こそお祭りデートをしっかりと楽しむぞ!

 

しかし、お天道様はまだまだしっかりと見ていらっしゃったのです。

姉は私と別れた直後に、オリンピック金メダルスイマーのごとく恐るべき速さで人波をかきわけて両親にチクりに行ったのです。

「まあ祭りだもの、気持ちはわかる。けど、家さ帰ったらちょっと説教の」とその場では軽く叱られ、帰宅後は宣告どおりがっつり叱られました。

 

お説教タイム終了後、私は姉に抗議しました。

お天道様、すみませんでした。学生の本文たる勉強そっちのけで親きょうだいにウソついて彼氏とほっつき歩いていた私が悪うございました。

しかし、私は本当にそこまでの罪を犯してしまったのでしょうか。結局テストも散々で、彼氏からも「受験勉強に専念したいから」とフラれてしまいました…。

 

酒田大獅子は悪病や災害除けの霊獣だそうです。山車巡行にも災害除けの願いが込められていて、そして立て山鉾には神様が宿られるとのことです。